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本気で死ぬかと思った『副作用』

 無菌室に入る前から行っていた化学療法でも副作用はありました。しかし正直なところそこまで激しい痛みなどもなく『なんだ、意外と大したことないのかな?/現代医療はすごいなぁ』とばかり思っておりました。

 7月9日、この日から抗がん剤治療が再開し久方ぶりの投与でした。

 先生とのやり取りも慣れたものになり、手早く投与を終えたあと、以前投稿した記事について先生の目から誤りが無いかチェックしてもらうほどの余裕でした。

⇓⇓⇓⇓⇓⇓以前投稿した記事はこちら⇓⇓⇓⇓⇓⇓

 こちらを投稿したあたりでは体調も問題なかったとおもうのですが、妻とのLINEを見ると、19時頃から何となく吐き気の兆候があったようで、電話できないと伝えている様子。

 何か他人事のような書きぶりになってますが、本当にここら辺から記憶がかなり曖昧です。

▶怒涛の休日

 就寝時間前後から妻へのLINEをまったく返せてなかったようで、唯一「副作用キツイ」とだけ土曜の昼に返していた様子。

 それから体調が回復傾向に向かうまでは、激痛での叫び声、CT検査のため搬送された時の無菌室の外で感じた生ぬるい風『マスクつけてないです…』と先生に伝えたぐらいしか記憶にありません。

 7月15日、体調も落ち着き、抗がん治療の合間に先生に時間をとっていただき、改めて今回の状況について詳細を教えていただきました。

▶当初先生達が検討した副作用達とその結果

◯ イレウス(腸閉塞) ⇛  ✕ :CT検査等による確認により判明

✕ 胃 炎 (重 度)  ⇛   ◯ :CT検査及び主治医判断により判明

◯ 感染症による発熱  ⇛   :ただし血液検査等では特定できず

 この時私が治療で投与された抗がん剤は『オンコビン』というもので、資料が破れるほど読み返した中にも『胃炎』のような副作用は記載がなく、また、私の痛みがお腹から来ているというところからも、『イレウス(腸閉塞)』が重大な副作用として発生していると判断しての処置の開始だったようです。

 だがしかし、1日経っても中々回復しない私の様子や、痛みを訴えるのがお腹の中心付近でなく上部(みぞおち周辺?)であるなどの様子から造影剤なしのCT検査を判断、結果として、イレウスではなく、一見してわかるほどに腫れた胃及び十二指腸が確認されたようです。

 加えて言うと、胃炎ならば本来胃カメラ等で内部を確認することでより詳細な状況を把握する必要があるそうなのですが、抗がん剤治療により体内の血小板など正常な血液細胞が極端に減少している今の私にはリスクが高いとのことで省略。そのまま胃炎に対する処置に方向を転換したようです。

 おかげさまでその後の処置からは目に見えて自身でも痛みが和らいでいくのがわかりました。そして私、このタイミングで人生初となる医療用麻薬:フェンタニル』を使用しました。

 麻薬と聞くと「ついにテンテンもアウトローの仲間入りか…」と思うかもですが、ちゃんと合法的に患者さんの痛みを和らげることを目的に使われるものです!合法です!

 感染症について、結局何の菌が原因かは特定できなかったようです。ただし、発熱に対しては抗生剤を投与することで、胃炎の回復とともに熱も順調に下がっていたようです。

 そんな感じ闘病生活暫定1位の痛みは骨髄穿刺検査から今回の副作用、通称『7.10副作用』に交替です。そしてこれを超える痛みが来たら生き抜く自信がありません。。。

⇓⇓⇓⇓⇓⇓骨髄穿刺検査を載せた記事はこちら⇓⇓⇓⇓⇓⇓

 先生からも「今回のような苦しみはそうそうない、よくがんばれました!」とお褒めの言葉をいただきました。初めてお会いした(と私は認知している)看護師さん達からも「週末に比べて体調が戻ったみたいで良かったです!」と声かけてくれました。医療の世界の人、本当にいい人。

▶それから約1週間後

 明日は再びオンコビンの投与日程。前回と同じことにはならないだろうという先生の言葉もあるものの、やはりこれまでで1番怖い…今週末はどうか家族とテレビ電話できますように…

というわけでかなり長文になりましたが今回は終了です。

最後までありがとうございました!