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続・始まらない治療③

 『急性リンパ性白血病』の治療のための入退院、今日で今回の入院が始まって4週間、今週でまる1ヶ月が経とうとしている。現在のところ、『地固め療法3クール目』の開始の目処はたっておらず、相変わらず各血球値は低空飛行を続け、その原因も特定できず、入院日数が伸びているのが現状である。
 あまりネガティブなことは書きたくはなかったが、闘病生活の現実的な面も記録しておいたほうがいいかなと思い、今回はやや暗めの内容になってしまいました。 

▶血球値の推移

血球値推移

 白血球は徐々に増加しており、基準値まで後少しという数値になっている。ただ、これは今、血球の増加を促す皮下注射(フィルグラスチム)を毎日行っていることが理由と考えられ、皮下注射の頻度を下げたり、中止する場合にどの程度維持できるのかは不明。白血球が回復に向かう際に増加する単球が徐々に増加の兆しを見せつつあるので、これから回復に向かうのかもしれない。
 ヘモグロビン(赤血球)は変わらず基準値の半分程度の数値を行き来、記事を書いている今も輸血中を行っている。

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 毎回こうやって輸血ができているのも献血にご協力いただいている皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
 赤血球は白血球等と比べ回復が遅くなる傾向があるので、これからの回復に期待したい。

 血小板は未だ基準値の1/10程度の値を推移、採血のたびに輸血を行っているにも関わらず2、3日後の採血時にはこの値に戻ってしまっている。輸血で体内に入った血小板はどこに行っているのか…
 血小板の回復?回転比率を示す幼若血小板比率が徐々に増加傾向にあるため、このまま血小板も回復が進んでくれるとありがたい。

▶もうすぐ2ヶ月、いい加減ストレスも溜まる

 前回の『地固め療法2クール』の後半にメソトレキセートを投与してからもうすぐ2ヶ月が経とうとしている。
 通常、骨髄抑制の場合、通常1ヶ月程度と言われているが、いまだ明確な回復の兆候を見せることなく低迷を続けている。
 正直最近は暗い気持ちになることがある。病状は十人十色、SNSなどを見ると同じような時期に治療を始めた方がすでにだいぶ先の治療を行ったりと、進度の差に焦りを覚えたり、別の病気(再生不良性貧血等)の可能性を勘ぐったりと、治療が行なえない分時間があり余り、どうしても余計なことを考える時間が増えてきている。
 また、娘の成長を直に見ることができないのも悲しい。先日は保育園のミニ運動会があったそうだが、その中の親子競技で1位になったそうな。
 テレビ電話の中でもメダルを見せてくれたり、どんどん自分の気持ちを言葉で表現できるような成長をしている娘を直に見て一緒に遊んだり触れ合ったりできないのはかなり辛い。早く帰りたい。
 本来は主治医の先生の言うことを信じて、どしっと腰を据えて待っていればいいのだが、空いた時間についついネットで情報を調べたりしては勝手に不安に陥っている。

▶できることからコツコツと

 とは言え、イライラすれば回復するものでもなく、ストレスは色んな意味で体に悪影響を及ぼしてしまうため、できるだけ考えずに、できることを続けている。筋トレがその最たる例。
 元々175cmに60kg前後と痩せ気味であったが、日々のトレーニングのおかげか、体重も7kgほど増え、筋肉量も増加している。(電気で測定できる機器がある、我が家にもほしい笑)
 ただし、同じような体格の平均値と比べるとまだまだ劣ってしまっているので、せっかくなので今のうちにしっかり鍛えたいと思う。
 最近はどうやら外見にも変化が出てきたようで、看護師さん達からも「ひと回り大きくなったね」と褒めて?もらえている。
 主治医の先生からも「闘病において体力と筋力は絶対に重要」との指導も頂いたので、この調子でしっかりと体作りを続けていきたい。
 幸いなことにリハビリのトレーナー?さんも飽きないやり方で色々鍛えてくれているので、もうしばらくは筋トレに集中することができそう。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました!