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2024.07.26 パリ五輪

「オリンピックの開会式、on timeで見る?」
母からの家族LINEでのメッセージで、今日が開会式だと初めて知った。

スロバキアは、フランスと同じタイムゾーンにあるにも関わらず、1mmもオリンピックが盛り上がっていない。
いや、もしかしたら盛り上がっているのかもしれない。だが、スロバキア語放送のテレビを一切見ない私には、その様子が伝わってこない。

19:00。
時々BBCなどを見る程度で、ほとんどインテリア化されているテレビをつけた。
私含めるほとんどの住人が他国籍であるマンスリーマンション。スロバキアだけでなく、オーストリア、イタリア、フランス、イギリス、アメリカ、日本(NHK world)なども含めた放送が見られる。チャンネルを回すと、どこの国の言語なのか分からないほどである。

100ほどあるチャンネル欄から、Sports, Olympicと似た語呂の放送内容を探す。
その中で、唯一開会式を流しそうだったのが、オーストリア国営放送。

19:30。
映像から始まったのもあり、一瞬CMなのか始まったのか分からなかった。
前情報一切なく見ていたのもあり、会場が外なことにも驚いた。
賛否あった外での開会式だが、チケットがなくても市民が開会式を見るチャンスがあるのは悪くないと感じた。

個人的に一番印象に残ったのは、レミゼラブルの「民衆の歌」からコンシェルジェリーでのGojiraの歌唱までの演出である。日本では、何かと批判され絶対にできない表現をやってのけるのは、さすがとしか言いようがなかった。先日ムーラン・ルージュの映画を見たのもあり、「芸術と表現の街パリ」ゆえのものだと思った。

その表現力は、LGBTQらしき人々がランウェイを歩くシーンでも見受けられた。
性的マイノリティーにもスポットライトしているのは、同性婚が許されているフランスならではだった。だが同時に、難民や移民への一定の差別や偏見が横行しているフランスの負の側面を知る私としては、平等を謳うなら、他のマイノリティにも光を当ててほしいと感じた。

平和の祭典オリンピック。
自由・平等・博愛の国フランス。
スポーツに政治を絡めるべきでない。
しかし、フランスで五輪を行うことに、意味を持たせたくなる。

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