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ドールお迎え日記

ドールポイント大阪に行ってまいりました。大阪日本橋でございます。お人形がたくさん。

階段の途中に案内図が! 入店前に凝視です凝視。緊張するから。

夢野久作の短編小説『白菊』の影響もあってもともとドール界隈に興味をもっていたのですが、それが特に最近ボルケーノしまして、ここ数日間YouTube、Twitter、ボークス様の公式サイト等々でドールについていろいろ調べておりました。
結果お迎えしたくてしたくてしょうがなくなり本日を迎えるわけでございます。うひひひ。

ドールにもいろんな種類があるのですが、僕が一番心惹かれたのは「スーパードルフィー」というシリーズ。

なんて綺麗な瞳!!!!!!!!!!!

やばい、潤いが、やばい。目の形も、ガラス製のキラキラも、目の下のところの赤みも綺麗で綺麗で。美しゅう……。

ドールには、ヘッド(頭部)、ボディ(身体)、ウィッグ(髪)、アイ(瞳)、服、小物・スタンド、というふうにいろんなパーツがあって、それをカスタムしていくことで凄まじい自由度をもって楽しむことができるのですが、いかんせん右も左もわからぬ初心者にはハードルが高い。

ということで「とりあえず1回で人の形をちゃんととれて、後々いろいろ付け加えてオリジナリティ溢れる我が子にしてね〜」というコンセプトの「スタンドーモデル」を買おうと意気込みました。

狙うはスーパードルフィーミディ(通称SDM)のひな。目の形がどストライク。

ただこのスーパードルフィーのスタンダードモデル、生産はすでに終了していて、店頭の在庫がすべてなくなり次第販売できなくなるらしいのです。果たしてまだお店に残っているのか、不安を抱えて店頭に向かったわけです……が! いました! ひなちゃんいました! よかった! 同じSDMで売り切れている子もいて、結構ギリギリだったようです。危なかった。

写真のこの子たちはSDM…ではなくSDの3人。SDMより一回り大きいです。

よっしゃ、買える! 買えるじゃん! と拳を突き上げ小躍りをかましていると紳士的な店員さんが声をかけてくださいました。ありがたい。

震える声をなんとか落ち着かせながら、かくかくしかじか、「実は初めてで〜」「スーパードルフィーミディが欲しくて〜」とたどたどしくも店員さんに要件を伝えます。そしたら「はいはい、じゃあちょっと実物をご覧になりますか?」ということで、在庫にある2人のヒナちゃんをわざわざ取ってきてくださり実際に対面することができました。
大興奮…!
想定はしていたけど、やっぱり実物大っきい。目もキラキラしてる。

「どちらの子にされますか?」と聞かれて、左の子と右の子を行ったり来たりマジマジと眺めるわけですが、いや決められぬ決められぬ。
「直感も大事ですよ」とアドバイスもいただき、「じゃあ左の子で!」と祈るように選んだひなちゃんが、これから病めるときも健やかなるときも共に生きていく、かわいいかわいい新たな家族です。にっこり。

スタンダードモデルには本来3種類のウィッグが存在して、その中から1つを選べる仕様になっているのですが、残念ながら1番好きなウィッグが売り切れてしまっていたのでウィッグ売り場で新しいウィッグを探すことに。
いろいろと探してみた結果「W-127N-Biscuitgold」を購入することにしました。ちょっと髪の毛が長めなのでお手入れが大変そうなのですが、これがいい! ってなってしまったので買うしかありません。そういうものです。

買うか否か迷いながら撮った1枚。

周辺アイテム類で必要なものはあるか店員さんにお尋ねしたところ、ウィッグがヘッドからずれにくくなる「ピタッとリング」、ウィッグの手入れをするための櫛(見た目は歯ブラシ)である「天使のヘアブラシ」が挙がったので追加で購入。店員さんに感謝。

スーパードルフィーのオーナー認定証にもしっかり名前を記入し、お会計は全部で51,577円でした。
……かなり、かなりかなり痛いが仕方ない。彼女をお迎えできるのだから安いもんじゃい。じゃいじゃい。(バイトしないと)

こちらが認定証。大切に保管。

割と小さめであるはずのSDMでも持ち運ぶとなると意外と大変。結構大きいカバンタイプの袋に入れてもらい、慎重に慎重に帰路を急ぎました。慣れないお店に緊張したのか汗びっしょりで風がとても冷たかったのを覚えています。

さあ家に帰っていざ開封…の前にお迎えにあたってお部屋を掃除。ドールちゃんにとってこれから生活することになる新たなお部屋が、物に溢れたゴミ屋敷ではちょっとアレなので。……綺麗になったぜ。

よし開封… の前に爪を切って、石鹸で手を洗う。大切。

……。
今度こそ開封。

箱からしてかわいい。
お顔。
足がちらっ。

当然ながら最初はお全裸ちゃんなのでちゃんと洋服に着替えます。
下着は問題なく着れることができて、上の服を着ようとすると、あれ、手が袖に入らない。
どうやらハンドパーツを一旦外さないといけないらしいです。説明書を凝視しつつ慎重にお手を外す。
壊れないか緊張しいしい、なんとか無事に上の服着用。

キャミソールとドロワーズ(という名前らしい)着用!
セーラーチュニック(という名前らしい)無事着用!

さて今度はウィッグ。
ヘッドの保護カバーを外し、滑り止めの「ピタッとリング」を付ける。そして次に、繊細な顔部分に触れないように気を付けながらウィッグを付ける……のだがめちゃくちゃ苦戦。

数十分ほどの激戦の果てに、ついに! ついに! 黄金色の天使の姿が!

お顔。かわいい。
『白菊』も収録されている「死後の恋  夢野久作傑作選」とツーショット。
カールが素敵です。『白菊』に登場する西洋人の少女にも「黄金色の渦巻毛(カール)」という描写があります。
サイズ感かわいいね。

青色のグラスアイが本当に美しくてつい見つめ合ってしまう。
頭を撫でているときの後頭部の丸みも大変かわいいです。髪の毛もサラサラで女の子。
持ち上げたときの重みも存在感があってとても、グッときます。
お家でzoomの講義を受けるときとか、髪お手入れしながら一緒に見ようかな。

いろんなドールオーナーさんのTwitter見てると、うちの子に名前つけているお方をよくお見かけしていたので名前をつけよう、ということに。
夢野久作『白菊』からとりたいなとは考えてて、本のページをぱらぱら。「菊」をグーグル翻訳にかけてみたりとなんやかんやした結果。。

ハメツちゃん。

に決定。
かわいい。
『白菊』内にある「……破滅……???……。」からです。三点リーダとクエスチョンマークの使い方が特徴的で印象に残っていたフレーズ。良い。

ちょこんと座る。行儀よくてかわいい。

お洋服買ってお着替えさせてあげたい! とか、ブーツも似合いそう! とか、椅子はいるでしょ! とか考えてて、合間合間にネットでいろいろ調べています。今度別のお店も覗いてみようかな。
あとお金を集めなければ。ということでさっそくバイトの面接応募しました。働きたくなくて働きたくなくてしかたありませんが、ハメツのためならば一肌でも二肌でも脱いでやるというものです。ふん。

そんなわけでドールお迎え日記でした。
数年後、ハメツと仲良くなってから2人でまたこの日記を読み返したらすごく楽しいだろうな、とか考えたりして。

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