『遺産相続』

割引あり

『遺産相続』


あらすじ

園田家の父が他界。葬式の次の日のお昼前。久しぶりに集まった3兄弟。長女は結婚していて、それに嫉妬する次女。少し空気が読めなない長男。父の遺産相続を巡りトラブルが起こる。


登場人物

・長女 長田明日香
・次女 園田詩織
・長男 園田純


場所:詩織が住んでいる実家


明転


詩織、オープニングの曲の間に遺言書一人を書く。

暗転

Mが消えていく。明転する。


純 「りゅーじおじさんって久々あったけど、あんなに老けてたっけ。」

明日香「ね!それ思ったー仕事忙しんかな。」

詩織「歳ってとるねー、あたしもほうれい線がさー(お化粧直ししながら)」

純 「気にしすぎよ」

詩織「いやーこの、ここがねー。(お化粧直ししながら)」

明日香「おじさんってバスの運転手よね?」

純「うん」

明日香「運転手って儲からんのかなー」

純「どーやろー」

明日香「給料は低そう。」

純「うーん。どうなんやろ。てか、ねーちゃん昨日は大変やったね。」

詩織「ううん。無事にお葬式終わってよかったよ。お父さんもきっと喜んでると思うよ。」

純「うん」

明日香「ね?うちには?」

純「ああ。ねーちゃんも色々とありがと。流石、長女って感じやったよ」

明日香「だよねー。でも疲れたー。まだ眠いわ。」

純「俺も」

詩織「てか、ねーちゃん。帰り遅く無かった?」

明日香「ああ、(地元の)友達と軽く飲んでた」

詩織「あーそーなんだ。子供を家まで送ってるのかと思った。」

明日香 「あー。旦那が連れて帰った。」

詩織「えっ、会いたかったな」

明日香「いつでも会えるでしょ」

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