なんで旅で自分探すの?
ひとり旅したことありますか。したことある人、どうしてひとりでなければいけなかったんですか(友達いないの?)
「自分さがし」そんな便利なひとり旅のいいわけがある。そんなはずがない。ひとり旅は究極の「自分忘れ」の時間になるべきなのに。
大学生は人生の夏休みなんてどこの馬鹿がどんな間抜けな顔して言ったんだろう。クソ忙しいんですけど。そこそこいい大学に行った私は毎日授業があるし宿題があるし、バイトは週3回、サークルに関して言えば毎日活動しているようなもんだ。私の秘書はどこ?
まあすべて自分が選んだ道なのだ。たまに愚痴を言いたくなっても後悔はしていない。(奨学金ちゃんと申請すればよかったな)
そんな大企業のCEO並みに忙しい私が見つけた余暇のオアシス「ひとり旅」は誰にも冒涜させないのだ。
みんなは日々自分を定義し続けている。朝起きて自分が自分だってわかるのはいつか?私はスマホをチェックして、メッセージを返したり友達のSNSの投稿にいいねを付けたりする瞬間、私を定義しはじめるのだ。定義されていると言っても過言ではない。私たちは周りの人にとって定義されている。
例えば、「わたし」は●●大学に通うおしゃべりと洋服が大好きな女で、居酒屋で働いていて、過去には〇〇君とお付き合いしていて、だから〇〇君の今カノの〇〇ちゃんとはちょっと気まずい。周囲の人々にはそう認識されているだろうと、私は思っている。
周りの人によって自分を自分たらしめていることがどれほど多いことか。そして、それによって自分の行動が制限されていることも多い。
アイデンティティを最小限に取り払って過ごすのが、ひとり旅なんだ。
すっぴんで歩いたってとても日本では歩けないような服を着たって店で何を注文したってだれも気には留めない。
日本人の女として、自分が好きなものを思う存分吸収するひとり旅。普段の自分を忘れて、スポンジのように軽くあれ。
次はどこにいこうかな。
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