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noteの執筆は自分にとって迂遠な一次創作活動だった

一次創作小説「魔宵子まよいごたちの北極星」なろうで連載開始しました。

https://ncode.syosetu.com/n8900in/


【noteの活動があったから生まれた作品】

本作は本アカウントのnoteで今まで「記事を書く=頭の中にあったぼんやりとした考えをテキストに起こすことで形を与える」行為を繰り返し続けることで生まれた作品と言えます。

私の好きなブギーポップシリーズで登場する霧間誠一という作家キャラがいるのですが。

霧間誠一は本人自身は「自分は小説家が本分である。だが小説を書くために必要な考えをまとめた本を書いたら、そっちの方が売れている」という現実に自嘲しつつそれなりに満足して大人気作家という肩書きを甘んじて受けているキャラです(作中時期には既に故人)。

※※※

そういうつもりは無く、ただ最初は「大好きなサモンナイトが完結したから、今この瞬間の感想と考察を形に残しておこう」という形で始めて「愛猫が死んだ。その哀しみに寄り添ってくれたCRYSTARの感想とry」で再開したアカウントだったんですが。

一年以上そうして一週間一回投稿くらいは続けていたら、一次創作小説アイデア用メモ帳という側面も出てきちゃったりしたのです。

とくにこのマガジンはその側面が大きいです。

【陽キャと陰キャ、太陽信仰と星神信仰】

本作はこの記事で書いたことが大体根幹となっています。

陽キャと陰キャ、正しい人間と間違った人間。
そうざっくり分けられるわけではないのですが。
というより、人間というのは誰もが昼と夜の境目を歩み、陰陽図を抱えて生きていると思うのですが。

化け物とか人間とかそういうものは関係なく
多くの人はこうだと思います

※※※

「かくあれかし」
「清く正しく胸を張れ」
「お天道様に顔向けできる生き方をしなさい」
なるほど。確かに素晴らしい。

それができたら苦労しねぇ

だからと言って、被害者意識こじらせて極端な夜の道を歩み

こんなんなってもいけません。

生きるということはかくも難しく辛い道のりです。

※※※

そういうわけで
「社会からの恩恵。その代償としてのルールの遵守という抑圧」というお天道様に顔向けできる生き方に対し
「ルールから逸脱し、社会からの抑圧に対抗し、信念とか愛とかという名の自分ルールを遵守はするが社会破壊まではしたくない」というテロリストギリギリのやべぇ連中が暴れ回る話を書きたい、というのを去年上述記事を書いた時点でうっすら思い浮かべていました。

また「社会は恩恵は与えず抑圧ばっかじゃねーかこの野郎」とか「別々の社会の常識がぶつかりあったら軋轢と衝突は必至確定」とかそういう不満、不安を夜に例えて、それでも暗い夜の道しるべとなる明かりを北極星になぞらえた、そういうお話が書きたいと。

でも自分で勝手に北極星と決めつけた星は暗夜を放浪しているので、傍から見ればそいつはぐるぐる道なき道をさまよっているイカれた阿呆だとか。
でも社会を構成するルールだって人間が決めたものなので不定で決して本当に正しいわけでもなく、後世の人間からみればイカれた阿呆な選択を取っているようにしか見えないのだとか。

まぁ、そういう考えがnoteを書くうえでだんだん明確な形になり、結果的に中二病全開の時代遅れもはなはだしいお話になってしまったのですが。

【前作について】

前作迷宮遺失物回収業者スカベンジャー ハゲタカ」は現状望外の評価をいただいています。とはいえ弱小の二桁pt代なのですが、内容が内容なのでぶっちゃけこれで満足してます。

一応本作はこの「ハゲタカ」の続編でもあり、投げっぱなし伏線の回収もちゃんとします。

しかし正直なところ、「迷宮遺失物回収業者スカベンジャー ハゲタカ」はもっと低評価に収まると思ったんですが、意外ですね……。
何がどう上手く行ったのかよくわからない以上、今後もそうとはいかないのでこう精神的に予防線張っておかなきゃ……。

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