二次創作への創作意欲につひて
ここんところ一次創作の話が多かったですけど、同時に渋でたびたび二次SS書いていたりしました。
溶鉄のマルフーシャが刺さりましてですね……。
【二次創作の創作意欲諸々】
一般的に目立つ二次創作はやっぱりイラストと、薄い本こと同人誌ですね。
私は絵心無いですけど描きたくなるデザインってーのはあるでしょうし、公式からは絶対に無い格好、ポーズ、シチュエーションを描くというのはまぁ間違いなく動機の一つになると思います。
一時流行ったあらゆるキャラにL字バランスやらせたり、ジャック・オーのしゃがみポーズ取らせたり、逆バニー着させたりとかああいうのも「このキャラで」と、見る方も楽しめます。
たまに公式の方が暴走することもあるけどそういうチキンレースも醍醐味の一つ。
……そろそろ近いエイプリルフールも公式自重しろ典型イベントでもありますね。
【でも二次創作では抑えきれない創作意欲も湧いてくる】
ただ、そうした二次創作者さんが一次創作作品に挑戦することも古くから多いんですよね。
昔々はポケモンやプリキュアの落書き描いていた幼児が十年後にはオリジナル漫画やイラスト描いて投稿する例なんて珍しくない。
そこからプロデビューすることもあるでしょう。
かの「CLAMP」も「鎧伝サムライトルーパー」の同人誌を描いていた時期もあり、プロデビュー作「聖伝 RG VEDA」も影響が見られる作品です(影響程度であって作風そのものはCLAMPらしい業の深い作品でしたが)。
※※※
こういうのって、既存作品をどれだけ捏ね繰り回しても、やっぱり自分の趣味性癖、あるいは鬱憤もしくは情熱を発散させきれない、というのも少なくはないと思います。
うんホントCLAMPを例に出したのはそこです。
やべぇよ。同性愛、近親相姦、年齢差、カニバリズム、全部聖伝に入っているけどその後の作品でも延々出てくる。平成の性癖破壊漫画家チームがCLAMPだった……。
カードキャプターさくらでロリ百合とおにショタとおに妹に目覚め、レイアースでバッドエンド中毒者になり、公式が既に暴走しきっているのでそれらの二次創作を描いても……ならばより自分好みのものを!!
なお、逆にあまりにも公式が凄惨すぎるので二次創作で優しい世界を描くのも創作意欲のきっかけの一つになったりもしますね。
※※※
クリエイターが生まれる過程って大体こういうことの繰り返しだと思います。
大好きな作品だけど一部分が「モヤァ」とした感情を抱いたり、本筋のキャラではないけどエラくぶっ刺さるキャラがいたり。それらをより深く掘り下げ自分なりに噛み砕いた作品にアウトプットする。
昨今ではインディーゲームの制作及び発表環境も昔に比べて整っているので「この作品、こういうところをゲームシステムとして落とし込んだら面白くないかな?」っていう発想なんかもあったりするでしょうね。
ストレートに二次創作インディーゲームにもなったりする場合もありますが、そういうなんでもかんでも許してくれるのって東方くらいだし……。
ところで、こういうリスペクト作品の系譜ってあんまりハッキリしないものなんですが、割としっかりわかっているヤツなんかもあります。
↓
何処へでも行ける切手
↓
↓
とくに綾波レイはサブカル界隈のエポックメイキング的キャラで、無口無表情の儚く謎めいた戦闘する美少女キャラというテンプレを生み出しましたね。
……少女椿から遠く行ったもんだ。
というかオーケンはあちこちのクリエイターに影響与えすぎなんだよ。
【自分語り】
ただ、私自身の場合はとにかくテキスト特化型なので、物語性をそこに見出すか否か、なんですよね。
原作本編では描かれなかったけれど、そのキャラクターの立ちっぷりや濃さから背景が垣間見える。
そもそも原作本編が魅力的だけど短いので描ききれるストーリーの範囲内が狭い。
こういう作品やキャラクターは二次創作意欲がうずうず湧いてくる。
【ビジュアルから見る物語性】
過去に自分で書いた記事ですが。
ペルソナシリーズのシャドウやダンジョンは、該当キャラクターの内面を表現しているのでググッと来るものがあります。
しかしP4でそういうのがあまり湧いて来ないのは、味方キャラが対象だから。後々コミュで公式に語られちゃうので、わざわざ解釈する必要性が薄い。
だからこそ描かれない敵役の方がゾクゾク刺さったりします。
※※※
林Pの作品が好きなのも結構コレがあります。
設定はガッチリ作っていて、ゲーム内での設定テキスト量も多い。
多いけれど、背景やキャラクターデザインはビジュアルアートブックがあってスタッフが語っているのにそれでもなお解釈の余地があるほど深い。
こういうのって、語りたくなりませんか?少なくとも私はグサッと刺さると一万文字くらいかけて語っちゃうぞ。
※※※
ともあれ。
あえてなのか、仕方なくなのか。
どちらにせよ「まだ掘り下げられる部分があるだろうに、もう公式的にこれ以上掘り下げられないのだ」とわかると俄然モチベーションが燃え上がる。
少なくとも私はこういうタイプです。