Monark クロムウェルの書記周り関連について 時系列編
タイトルそのものでネタバレを防ぐためにこういうタイトルにしていますが、実際の記事の内容としてはクロムウェルの書記の著者周り全体の考察になっています。
一応今回は前編的記事で、入手タイミングと書記したタイミングがバラバラなため、クロムウェルの書記を時系列順に整理するのが主な目的の記事となっています。
【クロムウェルの書記について】
劇中で起こった悪魔とその契約者が起こす権能による異変の詳細を書いたメモです。
メタ的には世界観設定を説明するためのもの。ぶっちゃけミーム汚染を恐れるならこんなもん残したら絶対にダメやろってやつ。
そこはもうご都合主義であえて無視します。あるいは著者が婿入りした家の財産を少しでも残したかったエゴのせいなのか……。
【書記と著者の行動を時系列順に整理する】
【1973年】
クロムウェルの書記でもっとも古い記述は学園1です。
劇中の年代が2021年か2022年の秋だと想定されるので(発売日及び高等部一年生の生徒番号から考察)、およそ50年近くも前の書記です。
ミーム汚染を恐れながら著者H.Cがなぜこのような書記を残しているのかというと
この雑記1くらいしか情報が無いのですが、ミーム汚染とか特級異物とかいう単語が出てくることを考慮すると、どうやらMonark世界ではこういった超自然現象に対処するSCP財団とか黒服の男とか呪術高専みたいな組織が、表社会の裏で日夜世界平和のために頑張っているのでしょう。
H.Cは軍隊系の格闘術を訓練を修めたほどの何かしらのエージェントだったようで、先述の学園1の1973年2月の段階から新御門学園の調査をしていた模様です。
そして■■という組織的には1934年創設の新御門学園は1973年時点の40年近い間で既に、看過できないほどの超自然現象事件が続出していた場所だったようで、H.Cが特級異物の確保任務をこなせば学園の存続は難しい状況だったようです。
【1975~6年】
結果、H.Cは個人的な恋慕と仕事の板挟みに遭い、迷うことなく恋慕の方を選択しました。
そして出会ってから2年後、二人は結婚します。
※※※
そうして個人的な幸せを享受しながらも、それはそれとしてH.Cは■■からの調査任務もこなしていました。
これら九種の権能のメモ書きは1976年の3月から10月まで続いています。
おそらく当時実際に起こった事例や過去の事例を調査したのだと思われます。
【1977年】
ですが幸せは長続きしないもの。
結婚から2年後、H.Cの伴侶は重篤な病気で倒れ
1977年が終わる頃に死亡。
【1978年】
年が明け、伴侶の死からわずか三日後でH.Cは憂鬱のモナークと接触することに成功、契約します。
ですが契約した憂鬱のモナークは性格がH.Cの想定外の存在で、子供のように幼く、契約者であるH.Cに懐いてしまったようです。
実際に劇中で戦闘するモナークは強欲のモナーク以外は全てハッキリとした自我を持っていると伺え、色々喋ります。とくに怠惰のモナークはかなり理知的で契約者であるこころは対話した旨を説明する場面も。
ともあれ、幼く自分に依存する憂鬱のモナークに対して情にほだされないようH.Cは自戒の文章をしたためています。
憂鬱のモナークの性格の方はともかくとして、契約から一ヶ月間の間に権能をコントロールすることに慣れたらしいH.Cは憂鬱の権能で伴侶のヨミガエリを試みました。
しかし、それは彼を愛し彼が愛した伴侶ではなく、姿形を模しただけの人形同然のモノでした。
この世の理を歪めるモナークの力ですら限界を感じ、それでも諦めずにH.Cはあがき続けます。
権能を用いての頓挫から三週間、悩み考えた結果、■に出会い、■に伴侶のヨミガエリを願うことにH.Cは一縷の望みを託します。
なお■に関しては既にこの5年前、新御門学園に調査に入る前から既に情報は得ていた模様。
結果、1978年の2月からH.Cは異界で八柱のモナークを探して倒すローグライクな生活を送ることになります。
【1979年】
転機が訪れたのは異界探索生活から丸々一年以上が経過してからのこと。
非契約状態のモナーク、それも番外のモナークである虚飾のモナークと出会えたことから希望を見出し
遭遇から二日後には打倒。どんだけ強かったのこの人……。
しかし魂操作の権能を持っているはずの虚飾のモナークを取り込んでも、肝心の虚飾のモナークの権能を行使できずモナークの力だけではやはり伴侶のヨミガエリは無理だという現実を再確認するだけに終わります。
結果、当初の計画通り■に出会う資格を得るため非契約状態のモナークを探して倒すローグライク生活をさらにH.Cは続けます。
【1981年】
時はさらに二年半後。1981年の終わり頃、遂にH.Cは念願の■と出会う資格を得て、対話をすることに成功します。
しかし伴侶のヨミガエリを願えば、現実世界に大きなユガミを生むという板挟みに遭い、結局H.Cは丸々四年間に及ぶこの世の理を覆すための戦いを諦めました。
【1982年】
四年もの戦いを諦めたH.Cは二日後の年明けと同時に、自分の四年の日々を思い返すように異界の深奥内容から執筆を始め、基本的な異界概要を書き連ね始めます。
ここからズラリと並ぶ書記は学園1、2以外は1982年に執筆された異界での研究内容となります。
プレイヤーとしては設定を知るためのフレーバーテキストですが、伴侶のヨミガエリを諦めてもう異界に関わる理由が無くなったH.Cは何を思ってこのメモ書きを書き連ね続けていたのでしょうか。
そして諦めから半年後の6月3日、異界での最大注意事項にして、■と出会う資格を得る手がかりとも取れるメモを最後にH.Cの書記は終わります。
【ざっくりまとめると】
1973年前半:新御門学園の調査準備
1973年後半:新御門学園学園長である神宮ソラと恋に落ちる
1975年:神宮ソラと結婚
1977年:神宮ソラが病に倒れ、12月30日死亡
1978年:憂鬱のモナークと契約。伴侶のヨミガエリのためにあらゆる手段と労力を尽くして動き始める
1981年:12月30日、伴侶のヨミガエリを諦める
1982年:今までの研究成果を半年間かけて整理した後、断筆
H.Cが伴侶とした神宮ソラと出会い、死別し、そして死別を受け入れるまでの期間はこう並べると実に十年近くもの年月が経過していますね。
そして神宮ソラとの蜜月期間は約四年、そして憂鬱のモナークとの付き合いも四年半ほどだったと計算できます。ほぼ同じ年月ですね。
その後の結果は、本編通り。
今回はあくまで情報整理を目的とした記事で、クロムウェルの書記者であるH.Cと彼と契約した悪魔、憂鬱のモナークの歪んだ関係の心理考察は次記事としてまとめたいと思います。
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