楽しみ半分、こわい、が三分の一。
火入れの時が、日に日に近づく。これまで、体力まかせで用意した大量の薪を燃やすのだ。ガスや電気の窯とは、ひと味違う興奮がやって来ている。
イメージを持って造ってきたモノを窯に詰める。
そもそも、不確かなものがいっぱいあり過ぎる。でも、そういうやり方でここまでずっとやって来たとも云えるかも知れない。それにしても、そろそろ確かな結果も欲しいのが本音。
焼き物は、第一に燃料が贅沢である。ガス窯だって、家庭で使う量とは、まるで違う。千度を越える熱量があってはじめて、土を石のように固くする。そんなことをしようとする世界。
薪の窯では、炎が近い。目の前。というより、メラメラと燃える炎に、自分で薪を追加するということをずっとし続けなければ、十分な温度に達しない、というもの。
こここそが、実感の伴う最大のやりがいのある時間と場だ。
台風はどうなる。雨はいいけど、強風は、いや。
どんな結末が来ようとも、受け入れますとも。
2021.9.27.
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