写真か写真でないか


『さくらみち』   model 神楽夏希

写真かそうでないかの明確な違いは後処理だと思う。

たとえば『さくらみち』では写真上部に電線が写されている。
明らかにこの作品には必要のない部分なので除きたい箇所。
Photoshopなどのソフトウェアを使えば今の技術では、造作もなく簡単に消すことができるだろう。
でも私は写真として世に出すのなら、
あるもの(あったもの)を消したり、
あるいはないもの(なかったもの)を付け加えるようなことは決してしない。
だってそれが「写真」だもの。

大袈裟かもしれないが、真実を曲げる写真にどんな意味があるのか。
それなら最初からCGであればいいじゃん。
写真ではなくて素材。
写真家ではなくてレタッチャー。

また話は違うけど、肌加工もつるつるどころか、つぅるんつぅるん(笑)になっている写真も多くなったどころかエチケットみたいにデフォルト化しているのも気にかかるところである。

ますます写真がCG化していくんだろうな、これからは。

*ちなみにフォトコンやアワードはすべてRAW提出というのは大賛成派です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?