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3分で読める本日の注目ニュース(2024年4月17日):  経済、芸能、スポーツ、話題

経済ニュース

・国際通貨基金(IMF)は16日、最新の世界経済見通しを発表した。2024年の世界経済成長率を3・2%とし、1月の前回見通しから0・1ポイント上方修正した。米国が予想を上回る高い成長を続けているのが要因。25年の成長率は3・2%と前回から据え置いた。ただ、中東情勢の緊迫化など新たな地政学的リスクは織り込んでおらず、先行きには不透明感も漂う。

 国・地域別の24年の見通しでは、個人消費が堅調な米国が2・7%と前回から0・6ポイントの大幅な上方修正となった。25年の成長率は、人手不足の解消に伴う賃上げ鈍化などで1・9%に減速するとの見通しを示した。

 中国は4・6%と前回の見通しを据え置いた。ただ、不動産市況の落ち込みが大きな課題で、抜本的な対策を打たなければ経済が大幅に減速し、日本などの貿易相手国に大きな打撃を与えるリスクがあると指摘した。25年は政府の財政刺激策などの効果が薄れ、4・1%に減速する見通し。

 日本も0・9%と据え置いた。新型コロナウイルス禍後の訪日外国人観光客急増による押し上げ効果が薄れ、23年の1・9%からは大幅に減速する。

 一方、欧州では、ドイツが0・2%となり、前回から0・3ポイント下方修正した。個人消費の低迷に加え、主力の製造業の輸出が伸び悩んでいる。

 24年の世界の物価上昇(インフレ)率は5・9%で、前回から0・1ポイント上方修正した。先進国は24年が2・6%、25年には主要中銀が目標とする2・0%まで低下するとの前回見通しを据え置いた。一方、新興・途上国は24年が8・3%、25年が6・2%で、ともに前回から0・2ポイント上方修正した。

 IMFは、世界経済が深刻な景気後退に陥ることなくインフレが沈静化する「ソフトランディング」の可能性が高いとの見方を、今回の見通しでも維持した。

 ただ、今回の見通しは、イランのイスラエル攻撃で緊迫化している中東の地政学的リスクを織り込んでおらず、原油相場高騰などで楽観シナリオが崩れる可能性もある。

芸能ニュース

・俳優の石原さとみが16日、都内で行われた主演映画『ミッシング』(5月17日公開)の完成披露試写会に出席。舞台あいさつ冒頭、涙する場面があった。

 吉田恵輔監督によるオリジナル脚本。愛する娘の失踪事件をきっかけに、自分たちの力ではどうにもできないもどかしさに苦しみ、マスコミと世間の声に翻弄(ほんろう)される母親とその家族を描く。石原は、出口のない迷路をさまよい続ける母親・沙織里を演じた。

 石原にとって本作は、2022年に第1子を出産し、1年9ヶ月ぶりに芝居に挑んだ映画。舞台あいさつ冒頭、マイクを持った石原はすでに涙目。「みなさん……」とあいさつしようとすると涙がこみ上げてきたようで「早い!」と自分で自分をツッコんだ。

 石原は「出る前にいろんな方から、いろんな言葉をかけてもらって、本当に幸せ。来月公開でまだ早いんですが、夢がかなった作品です」としみじみ。「宝物のような作品。この経験は何年たってもこの作品が転機だと言える。そのくらい宝物のような作品で、時間です。お届けできることが緊張しますが、うれしい」と声を震わせた。

 本作への出演は、石原が吉田監督に逆オファー。「7年前に『このままじゃいけない。変わりたい。自分を壊してほしい』という衝動にかられた。私を変えてくれる人は誰だと思って、吉田監督なら変えてくれる。絶対に学びがある」と直感。人づてに吉田監督を紹介してもらい、直接会って出演したいと直談判した。

 しかし、吉田監督は「すいません、苦手です」と一度断ったという。「石原さんは華がすごい。俺の映画は地味。石原さんからは港区臭がすごくて、ごめんなさいと……」とした。その後、3年間音沙汰なかったが、本作の脚本を書き上げて石原に出演をオファー。石原の妊娠、出産を待ってからクランクインとなった。

 沙織里を演じるにあたり、石原はわざと髪を痛めつけた。「監督と一緒に美容院に行って髪の毛を一番傷ませるためにはどうすればいいですかって。まだらに染めてそのままボディーソープで毎日洗ったらすごく痛みました。おすすめです(笑)」と明かした。

 吉田監督は、現場を振り返り「沙織里をこの世におろして取り憑かれたようだった。どう扱っていいか、わからないまま恐る恐る撮っていた。現場には沙織里がいた」と石原の迫真の演技を絶賛。石原は「ありがとうございます。頑張りました」と胸を張った。

スポーツニュース

・U23アジア杯グループリーグ初戦で一発退場処分を下されたU-23日本代表のDF西尾隆矢(C大阪)には、アジアサッカー連盟(AFC)から重い出場停止処分を下される可能性が高そうだ。

 西尾は1-0で迎えた前半17分、ボールのないところで中国の選手を振り払おうとした際、肘が相手の首元に直撃。主審はその場面を確認していなかったが、VAR介入を経てピッチ脇モニターでオンフィールドレビューが行われた結果、主審は西尾にレッドカードを提示した。退場事由は「乱暴な行為(violent conduct)」によるものとみられる。

 AFCの規律倫理規定によると、相手選手に対する肘打ちや殴る蹴るなどの「乱暴な行為」で一発退場となった場合、当該選手には「最低3試合または最低2か月の出場停止処分」が下されるというレギュレーション。なんらかの情状酌量が行われなければ、最も軽い3試合停止処分の場合でも、準々決勝までは出場できないことになる。

話題のニュース

・イランが14日、自国の大使館が空爆されたことをめぐり、イスラエルに対してミサイルやドローン(無人機)による報復攻撃に踏み切った。イスラエルでは報復攻撃を求める声も上がっている。もし両国が直接事を構えた場合、中東にはどのような影響があるのか。

 いずれも中東の軍事大国であるイランとイスラエルが本格的に軍事衝突することになれば、地域全体への影響は避けられない。

 両国の戦力で際立つのは空軍力の差だ。英国際戦略研究所(IISS)の年次報告書「ミリタリー・バランス2024」によると、イスラエルの作戦機は340機、イランは265機。ただ、最新鋭のステルス戦闘機F35などを保有するイスラエルに対し、イランの戦闘機は1979年に革命で倒された王制の時代に購入した年代物も多い。

 イランはその後、経済制裁を受けて航空機の輸入も難しかった。近代的な空軍力の不足を補おうと、イランが集中投資したのがミサイル開発だった。現在、イスラエルを射程に収める弾道ミサイルや巡航ミサイルを含む数千発を保有しているとされ、抑止力の柱としている。

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