いつまでも、愛ある世界の住人でいたいと思う。
夜ごはんをちょうど食べ終わったころ、実家のわんころに「わん!」と訴えられる。
もう10年以上の付き合いなので、大体なにが言いたいかわかるようになってきた。
引っ越し準備でわちゃわちゃしてたけど、しばらく会えないので思う存分付き合ったろうと意気込んで家を出る。
肌を撫でる風がさらっとしてる。
「ああ、るうちゃんとのお散歩、次はいついけるかな」
切なくなったのも束の間、いつものコースの5分の1にも満たない地点で、しれっとUターン。(なんで🥺)
人生の間隙を埋める気まぐれわんこ、、恋しくなるなあ。
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お母さんの旧友の旦那さんが育てたさつまいも。
リールで流れてきた炊飯器簡単レシピで焼き芋つくった。
「秋の食材」「食欲の秋」。もうこれでもかってほどマーケティングされてる言葉なのに、毎年全然ときめく。
この前お母さんがつくってくれたかぼちゃスープまた飲みたいな。
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さて、今日は9月30日。3ヶ月にもわたる家探しに終止符を打ち、明日から東京でふたりぐらしはじめる。
相棒は山本ゆきほ。
アナザー・ジャパンで一緒に心を燃やした同志。
「女の子ふたりでなんで一緒に住むことになった?」
経緯を話す前に、私の今年を振り返る。
たいていのことってたいしたことない
今年の1月末から6月頭まで、研究のためにアメリカに滞在していた。
渡米するとき、日本にいる自分への執着と見えないものに対する怖さから、アメリカ行くのがとてもとても嫌だった。
ほんと不思議で都合いいなあって思うけど、大抵のことって杞憂で終わる。
あんな日記書くほど嫌だったのに、1ヶ月過ぎたころには「ここの生活だいすき」になっていた。
愛ある世界の住人。
カリフォルニア生活は、自分が愛ある世界の住人でいることができた。
数日会わないと「見なかったね、どうしてた?」慣れない地で身近なセーフティネットをしてくれたほどよい距離のハウスメイトたち。
国の料理を食べさせ合う夜。
キャンパスの芝生に通学する日々。
勉強している人もいれば、友達と電話してる人、水着で日光浴してる人とかさまざま。
全然知らない人たちだけど、同じ芝生で寝てるだけで、何かを共有してる感覚になる。
まわりとの間隔を調整しながら自分の座る場所を決める。
持っている荷物を置き、腰を下ろす。
カバンから本を取り出し、ページをめくり始める。
もうそこは自分の空間になっている。
芝生に象徴されるように、アメリカ社会は日本よりも公共と私的の境界が曖昧な気がする。
日本社会だと、公共と私的の空間をはっきりわけるべきという規範があるし、文化になってる。(ただ携帯の普及でプライベートの公への流失が進んでる現代ではある)公共空間でプライベート行為をすることに批判が集まりやすいし、変な目でみられる。
もちろんルールはルール。
だけど、許されているような場所でも、人の目を気にしてしまうのが息苦しくて、私はこのプライベート空間の拡張の場となっているキャンパスがだいすきだった。
わたしは、この曖昧さがとても心地よかった。
そして、生きものと近かった。
自分と違う生きものは、肯定も否定もしてこないから安心する。
気が楽でいられる。
愛の交換だけすればいいから。
いつも、心を溶かす景色があった。
その景色に気がつける余白があった。
こんな世界であれ!と願う
25年生きてきて、だんだんと見えてきた生きたい世界の姿。
こんな世界の構成員でいられるのなら、未来をつくっていく今が健やかで、穏やかで、愛を感じられる。と思う。
東京で愛ある世界の住人になる。
それを叶えるために、私的と公的を交ぜやすい空間で愛との接続点を生み出していきたい。
そのためにふたりぐらしする。
自分がどこまで心を延ばせるライフスタイルを東京でつくれるかは正直わからないけど、早送りできてしまう動画じゃなく、1ページずつめくる本のように生きていきたい。
美しいものに気がつけるように、それを心に貯めていけるようにまわりを見渡して生きていきたい。
そこに私の大切な人たちがいてくれたらいい。
そこでみんなも穏やかに生きられればそれがいい。
そんな家にしていきたいなと思う。
リビングの窓が大きくてひだまりができる気持ちい部屋。
人を呼びたくなるような開放感のある部屋にこだわり、見つけたお家。
みんな遊びにきてね!
窓辺でごろごろする会、旬の野菜を食べる会は近々したい。
愛ある日々を送っていこう〜
P.S.
家具とか小物とか調味料とかもちろん全然ないので、遊びに来たときに差し入れしてくれたらめっちゃ喜ぶ。
いらない家財ある人もできるだけ引き取りたいから教えてほしい。
このものが溢れている世の中で、できるだけセカンドハンドのもので家をつくりたいです!
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