怖い思い出「スズメの群れ」
怖かった思い出。
私がこどもの頃、母にこんな話を聞かされた。
母は子どもの頃、庭のある一軒家に住んでいた。
夕方、学校から帰ってきた母は、庭にスズメが1羽来ているのを見つけた。それから、なんとなしにスズメに米粒をやった。
スズメは米粒を嬉しそうに食べた後、飛び去って行った。
それから母は、毎日学校から帰ると庭に米粒を少しまいた。
スズメは母のまく米粒目当てに庭にやってくるようになった。
最初、一羽だったスズメは次の日には二羽、またその次の日には三羽と増えていった。
しばらく経ったある日、母が庭を見ると、庭一面を数え切れないほどスズメが埋め尽くしていた。
それを見た母は、熱湯を沸かし、庭にまき、スズメの群れを全て殺したという。
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