見出し画像

第18回「いずれはアフリカで原料を調達して現地の人が働けるような石けん工場を作りたい。」木村 聖子氏

木村 聖子(きむら しょうこ) 氏

16歳で美容師見習いを始める。
その後、長年美容師業界に携わるなかで、経皮毒の害を知るようになる。
自身の腎臓病や子宮頸がん等の病気をきっかけに使命に目覚め、世界中のハーブを使用した、安全で効果の高い無添加コスメブランド「アジュラボラトリー」を設立。
自社製品の開発のほかOEMも行っている。

(株)アジュラボラトリー

テンプル――
今回は、テンプルビューティフルオリジナルの商品製造にご協力いただいた、アジュラボラトリー代表の木村さんにお話を伺います。アジュさんは天然成分にこだわる肌に優しい化粧品のメーカーで、本物の無添加商品が極めて少ない今の化粧品業界ではまさに貴重な存在。せっかくのこの機会に、単なる商品紹介では知りえない、アジュさんの化粧品製造に関わる裏話や木村さん自身のお話など幅広くお聞きできればと。

木村――
ありがとうございます。

テンプル――
私は映画「むすひ」の監督であり友人でもある佐伯悦子さんから、熱烈に勧められたことがきっかけでアジュさんの商品に出会ったのですが、信頼する佐伯さんがそんなに推すのならとまず化粧品を何点か試してみたら……、これが大ヒット! 私は仕事柄もあっていろんなコスメをリサーチしているのですが、アジュさんのコスメはどれも文句なしに安心。かつ、大手の会社だったら多分10万くらいの売値にするだろう、というほど貴重な成分が惜しげもなくたっぷり入っているのに良心的な価格で、しかも使用感がとても良かった。もうそれから何回注文したか分からないくらいに大人買いしましたよ(笑)。何人もの友人に教えたり配ったり・・・。あまりに気に入ったので、これはテンプルの商品もオーダーしようということになって。

木村――
それがご縁で、『森と光のマッサージオイル』*を作らせていただくことになったんですよね。

最初は成分も配合する比率もすべてエドガー・ケイシーのレシピ通りに試作してテンプルに送っていたんですが、なかなかOKを頂けず・・・。そしたら光田さんが「もう植物の力がケイシーの時代とは変わってきていると思うので、成分の比率は木村さんの直感に従ったバランスでアレンジしてください」と言ってくださって。それで、基本のレシピは忠実に守りながらも、配分量については上から降りてくるのを待っていたんです。そしたら、あるときに頭の中で「これはこうしないといけないんだ」という縛りがパン!と解けたんです。同時に成分の比率が降ってきたので、それをもとにしてサンプルを作ったら光田さんからすんなりOKをいただくことができました。やっぱり自分で考えるよりも上から答えが降りてくるのを待つほうが、結果が出るのが早いなと改めて思いましたね(笑)。

*森と光のマッサージオイル:以前『エジプシャンオイル』という商品名で輸入販売していたマッサージオイルの、テンプルオリジナル版。
(2017年春から発売いたしましたが、2022年9月にて終了いたしました。)

テンプル――
木村さんの口から出てきた「降りる」という言葉から、読者の皆さんの中にはもうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は木村さんは天から啓示を受けてアジュの化粧品を作っていらっしゃるんですよね。

そのあたりを含めて今からじっくりとお話を伺いたいと思います。まずは、アジュの化粧品を作られることになったきっかけから教えていただけますか?

木村――
はい。簡単に言うと使命に目覚めたことがきっかけ、といいますか。私が世の中に何かの変革を起こすには、まず資金が必要になる。そのために私ができることは何だろう?と考えたとき、化粧品作りから始めるのがいいだろうなと思ったのです。というのも、私は16歳の頃から美容師の見習いに入り、それから今に至るまで長年美容業界に携わってきましたので、現場で実際に見聞きしたことやこれまでの経験を活かせますから。でも何より、上からのメッセージに従ったというのが一番大きいですね。詳しくは、そもそも私が生まれる前からの経緯がありますので、ちょっと話が長くなりますが(笑)。

テンプル――
早速ディープなお話ですね(笑)。はい、ぜひ詳しくお聞かせください。

木村――
人間が生まれる前というと誰しも皆、魂の状態でいますよね。その魂というエネルギー体が天から下に降り、心とセットになって肉体の中にすぽっと入ります。そして、オギャーッと泣くことで晴れて人間になるんですね。私はその魂の状態から肉体に入るまでのことを全部覚えているんですよ。そこで、まず私が魂の状態でいたときのことからお話しします。

私が最初に見たもので面白かったのが、生まれる前のいろんな魂がどこに降りていくのか順番待ちをしているという光景。とくに日本に生まれたいという魂が大行列を作っていたのは印象的でした。

テンプル――
日本は何か特別な国だということなんでしょうか?

木村――
そうですね。日本はやはり選ばれし国というか、神の領域だということでしたね。でも、未熟な魂は生まれて死んで天に戻って、また生まれて……というサイクルを何度も繰り返して進化をしていかなければいけない。となると日本に生まれるのを待つ時間がもったいない。だから、先に転生希望者が少ない国に行って修業をし、魂のキャパを大きくしてから日本への転生に再トライする、ということを選ぶ魂もいるようでした。

そして魂もだんだん成長してくると、今生はこういうことをしたいと魂自体が目的や使命を持って降りてくるようになるんですね。その場合、天界にいる髭の生えたおじいさんが、個々の魂がどこに生れ落ちたら役割を全うできるかという最適な場所を探して、そこに生まれるよう采配を振るうんです。つまり、自分で親を選ぶことはできないという。

テンプル――
そうなんですか!?よく子どもは親を選んで生まれてくると聞きますが。

木村――
私が見た限りでは、おじいさんが親を決めていましたし、この世に生まれる目的や使命についてもそうでした。要は、個々の魂というのは地球にとっての1つのパーツのようなものらしくて。

テンプル――
つまり地球が、もしくは神様と言い換えてもいいかもしれませんが、その存在がある一つの壮大な目的を果たすための役割というのが個々の魂にあって、それが一人一人の使命になっているということでしょうか。そして、パズルのピースのように、その役割を果たせるところに生まれてくるという。だから親も使命も自分で選んでいるようでいて、実は全て決められている、ということなんでしょうか。

木村――
そうです。まあ、「今日は何を食べよう」とか「この人と結婚したい」とか、そのくらいのことは自分で決めることができます。でも、それを選んでいるのは「心」の部分であって、「魂」が選択しているわけではないんですよ。心と魂って別物なんですね。どちらかというと魂はプラスエネルギーで、心というのはマイナスエネルギーで設定されていて。その二つが合体して人間というものが生まれていると。その核にある魂は、いわば「地球の幸せ」のための一個のパーツであるという。そんなことを上の存在から教わりました。

テンプル――
木村さんは日本に生まれる行列の中にいらしたんですか?(笑)

木村――
いえ、それが違うんです。日本の前には多くの魂が行列していたけれど、私はそこに並んでいたわけではありませんでした。でも、天界のおじいさんに「日本にいるこの両親の元に生れなさい」と言われまして。それを聞いた途端に、私は絶対に嫌だと拒否したんです。なぜなら、私が上から見ていたときに、「この両親の子どもに生まれたら、普通の人生を送ることができない。私はみなしごになってしまう」と思ったからなんですね。するとおじいさんは、「確かにここに生まれたらこういうしんどいことがあるけれど、それをやり終えたらすごい幸せな人生を与えてあげる」と。それでも嫌だ嫌だと抵抗していたら、何と杖で下に落とされたんです(笑)。

テンプル――
ええ~っ。その頃のことをずっと覚えていらっしゃるんですか。

木村――
はい、覚えています。赤ちゃんのときのことも記憶にあります。裸になった私の横にボウリングのピンを立てて写真に撮られながら、「何でこんなふざけた写真を撮られなきゃいけないんだ」と思っていたりして(笑)。

まだ幼稚園に行く前あたりだったでしょうか。私は両親というより祖母に育ててもらっていたんですが、祖母が病気にかかったときに、近所の皆さんにお世話になっていたことがありました。大人が忙しいので私はいつも一人でおもちゃも持たずに外で遊んでいたんですが、そんな私の姿を見て気の毒に思った近所のおばさん達が声をかけてくれるんですよね。私はそのたびに「もうじき本当のお父さんとお母さんが、赤い綺麗な靴を持って真っ黒い車で迎えに来てくれるのよ」と言っていたんです。

自分はここに生まれてくるはずじゃなかった。もっと裕福で環境のいいところに生れる予定だったのに、何でこんなところに生れ落ちたのか、という感覚をずっと持っていたんですね。今思えば本当に子どもの頃から変わった子でした。祖母は多くの子どもを預かって子守の仕事をしていた人でしたが、私が大きくなってから「お前だけは育てにくい子どもだった」と言っていましたね。

テンプル――
確かにそうでしょうね~。生まれる前からの記憶を持っていて、どこか悟っている様子の子どもなんて、大人にとっては対応が難しかったかもしれませんね。

木村――
でも、変わっているのは私だけではなかったんですよ。うちは祖母も母もいわゆるイタコ体質の人たちが代々揃う家系で。母なんてあるお寺の超能力がある住職さんに「あなたは人を幸せにするために生まれてきた存在だから、自分の好きなようには生きられない。だからうちで修業しなさい」といわれて、お寺に修行に入ったんですが、結局母は男性と駆け落ちして逃げてしまった。それで、母が逃げた後にその能力が全部私のところにきてしまったという。

それからは、能力がいっそう高まってしまって。祖母からは、こういう能力は良い方にも悪い方にも使うことができるから、それを肝に銘じておかなくてはいけない。絶対に悪い方に使ってはいけないと諭されていたので、封印してきた部分もありましたね。ところがあるとき、この能力を悪い方に使ってしまったことがありました。

テンプル――
何をされたんでしょうか?

木村――
それは、私が当時、離婚した後で一人の男性とお付き合いしていたときのことでした。その人と交際中に私の仕事が忙しくなり、彼に対する扱いがぞんざいになってしまっていたことがあったんです。当時の私はあまりに仕事に忙殺されていて、彼に優しい言葉をかける余裕もなくなってしまっていて。そうしたら、彼は次第に私の方を振り向かなくなってしまった。すると今度は私の方が不安に陥って仕方なくなり、彼が今どこで何をしているかと、離れているときに意識を向けるようになってしまったんです。そして、あるとき彼に意識を集中して視てみたら、他に交際している人がいると分かったんです。

テンプル――
遠隔透視をされたわけですね。

木村――
はい。それがもう筒抜けといってもいいほどすべて視えてしまうんですよ。それで二人の間に喧嘩が絶えなくなり、私の中には彼に対する怒りが溜まりに溜まっていったんですね。そして彼を憎むようになってしまった。その結果、私は腎臓を壊しました。

昔から「人を呪わば穴二つ」というけれど、それは本当のことでした。私の場合、彼に対する怒りや恨みの感情が、彼にではなく全部自分に返ってきたんです。ついに腎臓が機能停止し、尿が出なくなった挙句に腹水が溜まって。自宅にいるときに一回死にました。

テンプル――
ええ~っ!! その能力をもって人を恨んだら、相手ではなく自分にはね返ってきたという。お相手が無事で何よりですが、怖いですね。それはいつのお話ですか!?

木村――
7年くらい前の話ですね。当時は、毎朝起きて目覚めると同時に、お腹がパンパンになり足もむくみながら「ああ、今日も生きていてよかった」と思うような日々。そんな状態が3か月も続いていたのに、自分では病気だと気づかなかったんです。まず心が病んでいたんですよね。そうしたらどんどん調子が悪くなっていって、ついに歩けなくなってしまったんです。二階にある寝室に行くのに階段を上ることもできないので、1階にあるソファでずっと寝ているような状態が続くという。それで、毎日同じ時間になると金縛りにあって何かの声が聞こえてくるようになりました。人を恨んで恨んでそんな事態になっているから、寄ってくるのは魔なんでしょうね。そのうちに魔に足を引きずられるというか、地獄に引っ張って落とされるというような感覚に陥りました。

テンプル――
魔と波長が合ってしまったんですね。

木村――
そうです。それで、必死に抵抗しようとしていろんな呪文やお経を唱えると一瞬その魔は離れていくんですが、やめるとまた同じことの繰り返しになる。そういう状態が何日も続いた結果、「私の人生はこれで終わった。もう無理だ」と諦めました。そして、死というのはこういうことなんだと理解した私は、どんどん暗黒の中に落ちていったんです。そのときの私は、実際に息が止まって心臓も止まっていたようです。外出先から帰ってきた娘が、心拍が止まり息をしていない私を見てどうしようと焦っているのが魂の状態でいても分かりました。私が生き返った後に当時の状況について娘から話も聞きました。

すると突然、上から光が降り注いできて、あたりがぱーっと明るくなったんです。同時に賛美歌のような歌がまわりに響き渡るなか、暗黒の中に落ちたはずの私が光に包まれてふわーっと上に登っていきました。そこに現れたのが、マリア様を思わせる白い服を着た複数の存在たち。彼女たちから、「あなたを闇から解き放った」と言われたのです。その瞬間に私は「助かった!」と思いました。

その後に何者からか見せられたのが、繁華街の中で真っ黒い車に乗って「○○に行ってください」と言っている私の姿。それを見たときに、「人生をもう一度やり直しできる、もう一度何かに賭けることができるんだ」と思って目が覚めたんです。もう何とも言えない喜びを感じて、生き返ったことにひたすら感謝しましたね。そしてもちろん二度と人を恨んだり憎んだりするのはやめようと誓いました。

このときは病院で死亡だと言われたわけではないので、あくまで私の体感と娘の確認のうえでの話にすぎないのですが。でも私は確かに一度死んだと思っています。

テンプル――
戻ってこられて本当に良かったです。でも、木村さんには個人を超えたもっと大きな使命を託されているのかもしれないですねぇ。

木村――
私は生まれる前からのことを覚えてはいましたが、それでも自分に使命があるとは全く思っていなかったんです。でも次第にそれに気づくようになったのには、ある人との出会いが大きなきっかけとなったように思います。そのある人とは、友達が紹介をしてくれた気功の先生でした。

友達に無理やり引っ張っていかれた施術院で出会った先生は、私に会うなり「あんた病気なのは知ってるか。もう腎臓は一個も機能してないし、気が滞っているから気を流さないといけない。コンセントを指して電気を流さないと洗濯機は動かないだろう。人間の気というのもそれと一緒なんだ」と。そう言うと、私に気を流す施術を始めたんです。そうしたら、関節という関節が全部痛くなり始めて。正直、これはえらいところに連れてこられたと思いました(笑)。家に帰ってからも痛みはおさまらないし熱は出るしで、こんな苦しい思いをするくらいならもう二度と行かないと、しばらくの間その治療院に足を向けることはなかったんです。

ところが治療院からしばらく距離を置いているうちに、そこに通っている周りの友達がみんなとても元気になって、どんどん幸せになっているのを知って。それで欲をかいて再びその治療院に行くことにしました(笑)。先生は、「各自が気を通したり動かしたりする方法を身につけて、自分で体を治していけるようにならないといけない」と言って、気功術や呼吸法はもちろん、精神性を高めていくようなものの考え方なども教えてくれましたね。そうして気功をやりながら、食事を見直したりひまし油マッサージをしたりして養生に努めていたら、ある日、体に異変が起き始めたんです。

テンプル――
今度は何が起きたんでしょう?

木村――
まず胃から始まって、臓器が順番にけいれんを起こしていったんです。もう体中の臓器が痛いなんていうもんじゃない。服を絞れるくらいの脂汗が出るわ、気分が悪くなって戻してしまうわで、とにかく辛くて救急車で病院に行きました。でも、体がそんなに辛いのに、CTを撮って検査をしてみてもどこにも悪いところがなかったんです。

とはいえ、とにかく痛みが耐えられないからとその場で痛み止めの注射を打ってもらって。それでも痛みが止まらずに、結局その後に失神しました。不思議だったのは、そのけいれんがおさまって普通の状態に戻ると、以前にも増して体力が漲っているのが分かるんです。そして、その体の異変がきっちり3か月ごとに起こるようになりました。

テンプル――
相当にしんどかったでしょうね……。

木村――
でも、終わった後というのがすこぶる元気になるので、一体私の体に何が起こっているんだろう?と思って。3か月ごとに1回のペースで起こる異変が4回起きた後、つまり最初の異変から1年が過ぎた後、病院に行ってもう一度全身の検査をしてみたら……。すべて問題なし。私の体にはどこにも悪いところがなかったんです。もともと肝臓や腎臓の機能が衰えていたんですが、それが全て完璧に治っていた。どうやら体内でけいれんを起こすことで、それまで溜めていた悪いものを全部振るって、汗や尿などの水分と一緒に体外へ流したんだなと。人間の体には自然治癒力というものが本当にあるんだなと実感して感動しました。

テンプル――
すべて自然治癒力のなせる業だったというわけですか。人間の体ってすごいですね~。

木村――
はい。でも、そのあとでまた私にお試しのようなことが起きまして……。というのも、元気になった私はすっかり一命をとりとめたことや病気を克服したことなどを忘れて、再びある男性とお付き合いを始めたんですね。体を病んでいたときに気功の先生から「あんたは普通と違って、特別なものを持って生まれてきている」と言われていたんですが、使命に向き合うということからは極力目を逸らしていたといいますか。でも、私が男性と交際しているということを知った気功の先生から、「恋愛にうつつを抜かしている場合じゃない。将来、あんたに救われたい人間が山ほどいるんだよ」と言われてしまって。それでも、先生はまた慈善事業みたいなことを言っているなと思っていうことを聞かないでいたら、今度は子宮頸がんになったんですよ。ある日、急に股の間に異物感を感じたかと思ったら、その翌日に陰部に激痛が走って。これはまずいかなと思って病院に行ったら「ステージ4です」と診断されました。病院で異常なしと診断されてから約半年後のことです。

テンプル――
えっ、突然ガン宣告、それもステージ4ですか!?

木村――
ええ、そうです。人間の体には確かに自然治癒力が働くけれど、病気にも一瞬にしてなるものなんだと思いましたね。それで、病院で診断を受けた後、私はすぐに気功の先生のところに飛んで行って、「子宮口のところにこういうガンができていて、こんなに大きくなっているんです。もう手遅れかもしれないけど、治療をするために来週検査入院をしてきます」と伝えました。すると先生は、「神の分身となって、体をどうぞ使ってくださいといって何もかも手放しなさい。そうしたら病気も手放せるから」と言うのです。

私は本当かなと疑心暗鬼になりながら、先生に言われた言葉についてずっと考え続けました。そして1週間悩みに悩んだ挙句、「お金がなくて中途半端な治療しかできないのに病院に行っても仕方ない。治療をやらない替わりに、先生の言うように生きられるところまで私にできる仕事をして、それでだめなら諦めよう。ここまできたら、もうまな板の鯉になるしかないんだ。じたばたしたって、どうすることもできないんだから」。と腹を括りました。

それを再度、気功の先生に伝えに行ったところ、先生は「よくそこまで手放せたな」と私を褒めて、お腹にしっかりと気を入れる施術をしてくれたんです。そうしたら不思議なことに、施術後からお腹の痛みがすっかりなくなって。その翌日、予定通りに病院へ検査を受けに行ってみたら……。何と、なくなっていたんです。子宮頸がんが。

テンプル――
ええ~!! これ実話ですよね?(笑)

木村――
はい、実話です(笑)。そこでやっと「私には何かの使命があるらしい」ということを受け入れたというか。2度もこうして命をもらったんだから、もう神様に使われようって思ったんです。神様が私を使って何かをしたいのなら、私はその僕となって動こうと、それまでの心を180度入れ替えたんです。

テンプル――
使命に生きようとすると、神様から命をもらえるんですね。それにしても少々手荒いような気もしますけど……。どんな人でも使命を持っているんでしょうか。

木村――
大きな仕事をして周りの人に影響を与えるような使命もあれば、ごく普通の生活をするなかで家族にエネルギーを与えるという使命もある。先にお話ししたようにパズルピースが完成させる「一つの壮大な目的」が何なのかは分からないけれど、皆がそれぞれに何らかの役割を持っているのは確かです。私の場合は、それがアジュの化粧品作りに繋がったということなんですね。

テンプル――
なぜ化粧品作りが木村さんの使命に繋がることだと分かったんですか?

木村――
7年前に一度死んでから復活した後もそうでしたが、さらに子宮頸がんを患った後にメッセージをキャッチする能力がいっそう高まりまして。あるとき上から、「光り輝くものが周りに影響を与えて、光を点灯する。光り輝く元に妖精とか天使が舞い降りて幸せという旅に連れていく」というメッセージが降りてきたんです。それで、「光り輝く」というのはどういうことなんだろう。私が人に対して光り輝けるようなものって何だろう?と思いを巡らせていたら、今度は夢の中で「フランキンセンスとミルラを取りに行け」というメッセージを聞いて。

フランキンセンス/ミルラ

テンプル――
フランキンセンスとミルラですか! どちらもイエスの誕生の時、東方の三賢者がイエスの誕生を祝うための贈り物として携えてきた、と云われているものですね。

木村――
それまでとくにそういったことに興味がなく、意識に上ることはなかったのに不思議だなと思いながらも、たぶんこの二つを使って製品作りをしろということなのかと解釈して。それでまずは成分を調べてみたんです。そうしたら、フランキンセンスやミルラには、古代エジプトでミイラの防腐剤として使われていたように強力な殺菌作用があるということや、ともにアフリカで採れるということが分かりました。この「アフリカ」という国にもピンと来たんです。

テンプル――
アフリカですか?

木村――
はい、そうなんです。というのは、私が子どものときに、アフリカで飢餓に苦しみながら死んでいく子どもたちの映像をテレビで見たことがあったんですね。それ以来、その映像がずっと脳裏に焼き付いていて。日本では普通に暮らしている限り、飢えて死ぬなどということはない。私はいつか彼らがお腹いっぱいになるまで食べさせてあげられるようになりたい……。

そんな気持ちを持ち続けていた私がアフリカでビジネスをするようになれば、長年抱えていた思いを叶えることもできる。そう思っているとまたメッセージがやってきました。「世の中を切り替える時が来ています。光と闇の対極の世界はこれまで人間が心を研磨していくのに必要だったけれど、これからはそれが不要になる時代へと移行していくのです。そのために、人間の変革の模範となるようなことをやるように……」と。

テンプル――
子どもの頃に見た映像をはじめ、夢の内容や天からのメッセージがここに来て全て繋がったわけですね。

木村――
ええ。それで、いずれはアフリカで原料を調達して現地の人が働けるような石けん工場を作りたい。そして、少しでもアフリカの経済を豊かにしていくようなお手伝いをすることができたら。そんな風に思うようになりました。なぜ石けんの工場かというのは、化粧品だと製造工程が複雑で難しくお金もかかりますが、石けんなら地元の人がハンドメイドで作ることができるから。ですが、アフリカに石けん工場を建てたいと言っても、そこはやはりある程度には資金のいる話です。だからまずは、フランキンセンスとミルラを使った化粧品ブランドを立ち上げて資金調達を図ろうと、現実的なところからスタートすることにしたのです。ここまで長いお話になってしまいましたが、これが冒頭に聞いていただいたご質問への答えになるでしょうか。

テンプル――
なるほど。アジュさんの化粧品を作られている裏には、そういう壮大なストーリーがあったとは知りませんでした。

木村――
もちろん、ただ資金集めのためだけに化粧品を作っているわけではなくて、やはり本当にいいものを世間に広げたいというのも大きな目的です。とくに私は長年、美容師をしてきたなかで経皮毒の恐ろしさを目の当たりにしてきました。だから、この現状を変えなければいけない、世の中を改革していかなければならないと思ったというのもあります。

たとえば私の周りで美容師をしている人のほとんどは、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮頸がんといった子宮の病気に罹っています。私自身も子宮内膜症に罹ったことがあるんですが、当時はどうして美容師は皆、子宮の病気を患うんだろうと不思議に思っていました。でも後になって分かったのは、おそらくシャンプーや髪を染める染料、パーマ液などの化学物質が影響していたんだろうということ。そういうわけで、今うちのサロンをはじめ自宅ではアジュの化粧品を使うようにしています。でも、いつもあまりにピュアなものを使っているので、娘などうっかり外出先で市販の化粧品を使った日には、すぐに湿疹を作って帰ってきますよ。余計なものが成分に含まれているから、肌が吸収しまいとSOSを出しているんですね。

テンプル――
すぐに肌に出て良かったですよね。普通は感覚がマヒしているので、肌も我慢して受け入れ続けるしかないという。私たち女性の多くは日中にお化粧をして、帰宅したらクレンジングで落として。洗ったあとは乾燥しないようにたっぷりクリームを塗って、また朝にはお化粧をして……と延々とそのループを続けていますからね。もしすべてのアイテムが合成成分だらけで、それを重ね続けていったらと思うと恐ろしい……。

木村――
だから、私はそういった点を改革していきたいんです。とは言っても課題があまりに大きすぎて私一人で改革できるわけはなく。私の作ったものを誰かが売ってくれて、それがユーザーに理解してもらえて。さらにその輪が広がっていってくれたら、少しは世の中も変わるかなと。きっと環境汚染も止めていけるんじゃないかなと思うわけです。

テンプル――
そういえば先ほどお話に出てきていましたが、木村さんはひまし油ユーザーでいらっしゃるんですね。

木村――
そうなんです。もとはといえば、うちで飼っていた黒いラブラドールがそのきっかけを作ってくれたんです。大きくなってからご縁があって飼うことになった子なんですが、とにかく気性が荒くて飼いにくい。どうしたものかと手を焼いていたところに、あるドッグセラピーの先生を知人から紹介されまして。その先生は自給自足に近い生活をされ、犬舎もご自分で建てていらっしゃるようなちょっと面白い方でした。

その方のところにうちの犬を連れて行ったら「この子には内臓疾患があるから、添加物の入ったドッグフードをあげるのはよくない。玄米を炊いて食べさせてあげてください」と言われたんです。そして、食物には陰陽があり、中庸のものを食べたら本来は病気にならない、というような食事療法を教えていただきました。当時私も体を悪くしていたので、この機会にと一緒に食事療法を始めることにしたんです。そのときに、食事を変えるなら頭皮や肌につけるものにもこだわった方がいいということで、ヘリテージ社のキャスターオイル(ひまし油)とシャンプー、コンディショナー、ローズウォーターなどを紹介していただきました。

テンプル――
そこでひまし油に出会われたんですね。

木村――
はい。同時に、エドガー・ケイシーのリーディング療法に関する本を先生からいただきまして。それを読んで、ケイシーが加工したものではなく身近にある植物や波動によって治療ができると言っているのに衝撃を受けました。何故かというと、私も小さな頃から薬よりも自然の力の方を信じていたから。私は子どもの頃から皮膚疾患を患っていて、学校に行く前に必ず皮膚科に寄っていたんですが、全く治る気配がなくて。祖母が皮膚科ではもう治りそうもないからと、硫黄の水を肌にかけて治してくれたんです。そんな経験が私の中で根強く生きてきたので、ケイシーの説いている内容もすんなり受け入れることができました。また、彼も天からのメッセージを受ける人なんだという点にも共鳴しましたね。

ひまし油は飲んで下剤がわりにしてみたり、うちの犬はもちろん自分や祖母にひまし油湿布をしてみたり。あと、マッサージに使ったりしていました。そのうち顔をマッサージしたらいいんじゃないかとかいろんなアイデアが閃いて、気づくとすっかりひまし油信者になっていましたよ(笑)。

テンプル――
ひまし油信者ですか(笑)。

木村――
ええ。それはやはり素晴らしい効果を実感したからです。たとえば祖母の足の痛みが緩和されてよく歩けるようになったとか、うちの犬が食事療法とともにひまし油湿布を始めたらすっかり元気になったとか。犬に関しては、食事療法を始めたら関節から膿がいっぱい出て、皮膚の割れた部分から体毒が出はじめたんですよ。その傷口によくひまし油湿布をしてあげていました。腎臓が悪かったので、患部の上に当ててあげることも多かったですね。おかげ様で元気になっただけでなくとても賢くなって。人間の言うことを何でも理解できるようになりました。それまではきっと体が辛くてイライラしていたんでしょうね。大型犬は長生きしても13年だといわれているなか、その子は18年生きてくれました。

テンプル――
18年も! それは珍しいですね。口に入るものや体に入るものに気をつけたおかげで、ワンちゃんの体や心がいい方向に変わっていったんですね。人間だって同じこと。

木村――
そう、私はそれをうちの犬によって目の当たりにしました。とくに口から入るもの以上に経皮吸収したものは厄介なんです。皮膚から入ったものは体内に溜まったら排尿や排便では出すことが出来ず、汗で排出するしか方法がないから。入浴剤のスパエッセンスを作っているときにたまたま出会った人が、激しいかゆみから全身をかきむしっているというような状態にいるのを知って、この人は薬を飲み過ぎて体が耐えられなくなり悲鳴をあげている。排毒するために皮膚から出しているんだなと思いました。でも、この状態が続いていったら今度は内臓の病気になってしまうかもしれないと。

テンプル――
皮膚で出ているものが排毒のサインと分かれば、対処方法も変わりますよね。

木村――
そうなんです。大事になる前にまず頭皮や肌につけるものに気を配ることは大切です。とはいえ、美容にそこまでお金をかけられないという方も多いでしょう。実際に、今は化粧品業界が価格競争に入っているおかげで安いものがたくさん市場に溢れていて、それを求める消費者が増えているのも当然です。でも、だからといって安い化粧品を揃えて使うくらいなら、いい石けんを一つ買って、洗って終わりにした方が肌は確実に綺麗になると思うんですよね。

テンプル――
添加物入りのものをあれこれ使っているうちに、今は良くてもいずれ内臓に溜まっていって、老化という以前に病気になってしまうこともあり得ると。

木村――
そうですね。とくに湿っているところ、たとえば鼻の孔とか目、陰部など粘膜の部分に触れるものに関しては、気をつけてほしいと言いたいですね。たとえば変な歯磨き粉を使うくらいなら、お塩で磨く方がずっと体にいいです。余計なものを使わないこと。

テンプル――
なるほど。ただ、何を使わない方がいいとはいっても、やはりそれでは心もとないという女性は多いんじゃないでしょうか。乾燥肌に悩んでいる私の友人なんかは、保湿クリームを肌に何もつけないなんて恐ろしすぎると言っていますし(笑)。そういう保湿はしたいけど成分が気になる方にアジュさんの化粧品はオススメです。

ここからは少し商品についてお話を伺いします。例えば、バランシングセラムという美容液には、希少な成分がたくさん入っていますね。

木村――
そうですね。どれも希少ですごい成分なんですが、とくに面白いのはドラゴンブラッド(クロトンレクレリ樹脂エキス)。これは浸透率がすこぶる高くて、動き回るのが特徴なんです。たとえば下向きのチューブ容器に入れると、不思議なことにドラゴンブラッドの液体だけが外に出ていくんですよ。この性質を活かすと素晴らしい働きをしてくれる商品が出来るんですが、逆効果になってしまうパターンもあるので、取り扱いには注意が必要なんです。

というのも以前、ドラゴンブラッドを混ぜた無添加クリームを複数の方にプレゼントした際に、それを塗ったら顔がパンパンに腫れてしまったという人が何人か出てきたことがあって。どうしてかと思ったら、それはドラゴンブラッドのあまりの浸透率の高さに原因がありました。要するに、ドラゴンブラッドは肌の奥深くまで浸透していくのですが、その際に良い成分も悪い成分も一緒に引き連れていってしまうんです。それが良い成分ならいいのですが、一緒に使ったものに悪い成分が入っていたら当然、肌は炎症を起こしますよね。そういうわけで添加物などが入っていたら大変ですから、100%安全で完璧な成分構成を作らなければと。攻略するのが難しいだけにやりがいもあるなと、私を化粧品作りの深みにはまらせた成分でもあります(笑)。

ドラゴンブラッド

テンプル――
ドラゴンブラッドは中世において錬金術や魔術に使われていたともいいますし、もはや化粧品のレベルを超えたものになっているんじゃないかとさえ思ってしまいますが(笑)。

木村――
そういえば以前、うさとのデザイナー、さとううさぶろうさんに初めてお会いした際に、スパエッセンスをプレゼントさせていただいたことがありました。これにはフランキンセンスとミルラを配合しているのですが(ドラゴンブラッドは入っていません)、うさぶろうさんはボトルを手に持った瞬間に「あなた、これジューダ(=イエス・キリスト)だよね」と仰ったんです。そして「この意味を分かって作っているの?」って。私はレシピを神様からいただいているので、一応分かって作っているつもりですとお答えしたら、納得してくださって。

テンプル――
フランキンセンスとミルラはそれだけ大事なものだから、うかつに扱ってはいけないということなんでしょうか。

木村――
そうなのかもしれません。実際、本当に扱う人を選ぶような気がしています。だから私も力づくで世に出そうというよりは、フランキンセンスとミルラが行くべきところに行くのを見守っていようという心境です。

テンプル――
歯磨きもかなり好評のようですね。

木村――
そうなんです。ビジネスパートナーの女性からは、これには歯磨き粉以上の効果がありそうだ、と先日喜びの感想が届きました。彼女曰く、「使い始めて2~3週間過ぎた頃から、肌にハリが出るようになった」と。シャワーを浴びた際に、明らかに水滴が玉のようになって肌の上を転がっていくんだそうです。10代のように水を弾く肌になるなんてとビックリされていました。歯磨き粉に含まれている濃度の濃いフランキンセンスとミルラが舌下から直接体内に入るからでしょうか。

テンプル――
それは一石二鳥ですね。私も早速試してみなくては(笑)。それから完全に無添加のシャンプーも試作中だということですが、こちらも人気が出そうな商品ですね。

木村――
そうだといいなと思います。とくにシャンプーはこんな風に添加物が全く入っていないものを市場で探すのが難しいと美容に詳しいお客様によく言われるんです。皆さんに覚えておいていただきたいのは、寝ているときに頭の毛穴が全部開くということ。だから、もし市販のシャンプーを使う場合はよくすすいでほしいですし、コンディショナーは絶対に頭皮にはつけないようにしてほしいですね。

テンプル――
これからクレンジングも発売される予定だとか?

木村――
はい、もうじき発売になります。うちではベントナイトという粘土をベースに、ひまし油とヤシ油、石けん素地を溶かしてクレンジングを作りました。ベントナイトが汚れをしっかり吸着してくれるのに、洗った後はしっとりと潤う。とてもいい製品ができたように思います。私自身はファンデーションを塗らないのでクレンジングは必要ないかなと思っていたんですが、よく考えたら世の女性は皆さんお化粧をされますし。他社のクレンジングを使ってうちの化粧品を使うとなると効果が出にくいので、うちでもクレンジングを作ろうと開発をしました。先ほど光田さんが乾燥肌に悩むご友人のお話をされていましたが、乾燥肌の方はまずクレンジングを見直すと肌が変わってくると思いますよ。サンプルを使った娘は、うちの化粧品の中でもとくに気に入ったと言っていました。

それから、ひまし油に濃度の濃いフランキンセンスとミルラの液体を入れて作ったマスクを試しに作ってみたんですが、これがサンプルを使った人にとても好評なんですよね。どうやら高齢の方のシワに物凄く効果を発揮したようで、パーンと張りが出たと喜ばれました。でもそのマスク、臭いんです(笑)。

テンプル――
ぜひ作ってほしいですね~。週一回のスペシャルパック用にすれば、臭いのも我慢できるはず(笑)。

木村――
そうですね。検討してみます。あのパックを使った人は、後でまた欲しいと必ず仰るので。

テンプル――
アジュさんの化粧品の素晴らしいところは、そんな風に、天然の素材が持つ働きをそのまま活かしながら、実際に素材の力を実感できる商品であるということだと思います。それは、やはり良い成分を惜しみなく使われているからなんでしょうね。小耳にはさんだ話によると、採算度外視で作っていらっしゃるとか。

木村――
そうですね。原価計算をしたことがないんです(笑)。自分が本当に使いたいものを作っているだけですし、ただ神様から降りてきたレシピを忠実に再現しているだけなので。

テンプル――
自分が本当に気に入っているからこそ、人にも胸を張って勧められる、というのが一番説得力がありますよね。商品や人に対する木村さんの愛を感じます。

木村――
ありがとうございます。愛といえば「愛は地球を救う」、とか「愛が全て」とかいろんな言葉がありますが、本当の意味で愛を周りに拡げられるような人間になっていければいいですね。それが世の中をより良い方向に変えていく一つの答えだと私は思うから。神様はこう言うんですよ。「地球は本来、愛のエネルギーを放出させるための星で、そのために生物にオスとメスが作られた。そしてその愛の波動を宇宙全体に拡散するために人間をたくさん作ったのにも関わらず、いま人間はエゴで環境破壊し、人間や動植物の命の尊厳も分からなくなった大馬鹿者だ」と。

テンプル――
確かにそうですよね。でも、愛というのは奥深いものだから、神様の言っているような本当の愛を実践できるかどうかとなるとなかなか難しい……。

木村――
そうですよね。かつての私のように、特定の人への愛が時に執着や憎しみになることもありますし。本当の愛を実践できるようになるために、人は学び続けなければならないと思っています。次の世代はそこにフォーカスしていく人たちになるんじゃないかな。

テンプル――
木村さんは化粧品を作っているということで、今すでに神様の愛を表現しているんじゃないかしら。

木村――
いえ、そんな大それたことではなくて、私はただ上から降りてきた任務を遂行しているというだけなんです。化粧品や石けん工場のプロジェクトを軌道に乗せるまでが私の使命なので。そう神様と約束しているんですよ。

テンプル――
でも、それが終わったらまた次のミッションが出てくるかもしれませんよ。

木村――
いやいや。もう私は石けん工場のプロジェクトまでは何が何でもやりますが、そのあとは自分のための人生をただ普通に生きていきたい。幸せな結婚をして穏やかに暮らしていきたいんです。そう切に願っています(笑)。

今日は貴重なお話を聞かせていただきまして、本当にありがとうございました。
インタビュー、構成:河野真理子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?