結局はハビトゥスの問題

https://anond.hatelabo.jp/20200907221550


8年続いたカップル。人生80年として、ちゃんと物心ついて色んなものを覚えていく日々を共有していたと言う事の大事さはあるわけで。それだけでも結婚するには十分すぎる条件だと私なんかは思ってしまう。結局の所、お互いに相方というものはそういう存在であるという事になっているわけだけから。(もちろん、だからこそ隠れて二股とか、実は微妙にセクシャリティの違和があるとかだときついだろうけど、それはまた別の話として)
このカップルが別れて、さてその後はどうなるのか。彼氏の方は激務の外資コンサルを続けていくだけのモチベーションと能力を失恋でも維持出来るのかというところ。そして、次の相手を探すのかと。年収1千万超えは今時の婚活市場ではそれなりの流通力があるから、釣書段階で刎ねられる事は無さそう。文章の内容からすると理系的知識も普通にあるだろうけど、文に長けている感じがするから、激昂した時はともかく、普段、あるいは口説き勝負の時にヘマをやらかす恐れは比較的低い。でも、その「年収」というところで惹かれてくるような女性を、彼が好きになるのかという話になると、どうも総出は無さそうなところを感じる。
恐らく、あの彼女と8年続いたのは、その「気の強さ」というものもあっただろうなという気はする。恐らく普段のカップルの会話は彼女の方がイニシアチブを取っていたのではないかという。それと、話題の共通性。IT技術者同士ということは、コンサルトWebではまたちょっとズレはあるだろうけど、それでも基本的な思考方法とか、コンピュータやネットワークに関する基礎知識やそれにまつわる事物の興味の持ち方に共通項が多いというのは容易に推測が出来る。そういう意味でぴったりあう相手を、逆にそんなキラキラ経歴で寄ってくる婚活市場女子の中からセレクト出来るのか、それは若干疑問符が付く。

逆に、彼女の方だが。彼氏が激昂した時に彼女に投げつけた言葉は、もちろん彼氏視点の話だから、彼女の能力や勤め先がそんなにヒドいものであるかどうかは割り引いて考えても良いとは思う。年収が500万というのは、同年齢の男性でもそれに届いてない人が比較的多い(多分メディアンは越えている)事を考えると、キャリアを積み上げればもっと面白い仕事に就くことも可能性はある。でも、だからといってヒモ状態の男性を引き取って生活が出来るレベルでもないから、少なくとも同程度の稼ぎのある男性は欲しいところ。そうすると、やっぱり勤め先から探してくる事になるのだろうけど、ここでも結局の所はハビトゥスの問題になりそうな気がする。思考法や興味の持ち方の共通項は、世間一般で漠然と探すよりはそういう中で探した方が見つかる気もするけど、でも年収1千万の男性と一緒になるのと、500万のとでは生活のレベルは数段の違いが出る可能性も高い。何より自分の親でさえ彼氏に向かって「ちょっとガンといってやって」と言えるくらいに気に入ってくれていたという話を無碍にするのもどうかという気はする。

結局の所、この二人はくっつくしかないんじゃないのかな、という話になるけど、まあ所詮は増田の話だからなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?