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ガンバ大阪2021オフについて

以前noteを書いたのが2018年の12月だった。
天皇杯を終えて明日からリリースラッシュが予想される今オフに備えて、予想を記して呼吸を整えておきたいと思う。
※2021年1月3日時点です。

2021オフシーズンのトピック
①U23チームの終了
外国人選手の補強
コーチ陣の入れ替え
④編成予想

①U23チームの終了
2020年シーズンをもってガンバ大阪U23チームは終了した。それに伴い、U23を主戦場としている選手・またはU23世代で他クラブへレンタル移籍している選手達がどうなっていくか。既に以下5人はスポーツ紙の報道で噂が出ている。
GK 谷 → 湘南ベルマーレ(レンタル延長)
DF 松田 → ツエーゲン金沢
MF 高 → アルビレックス新潟
MF 高江 → 町田ゼルビア(完全移籍)
FW 一美 → ガンバ大阪(復帰)
その他のメンバーについてはまだ未定で、U23チームで今年多く出ていたユース選手の昇格も今のところ発表がない。唐山、塚元、川崎、奥野あたりは終盤にトップチーム扱いになることが多かったので残留はほぼ確定だろう。芝本、山口、白井、シンあたりの去就が気になる。残念ながらレンタルで借りているタビナス、猿田、イ・ユノ、実質トップチームの構想外の高木大輔は契約満了となる可能性が高そうだ。

②外国籍選手の入れ替わり
こちらはかなり信ぴょう性の高い情報がすでに出ている。
FW アデミウソン → 契約解除
MF チュ・セジョン(FCソウル) 獲得
FW レアンドロ・ペレイラ(広島)獲得
FW キム・ジション(江原)獲得
アデミウソンの契約解除の影響でFWは早い段階から準備しているはずと思っていたが、予想通りFWは強力な選手を獲得する気配が濃厚だ。広島のペレイラはパトリックの代わりも務められそうなオールマイティでフィジカルにも優れたFWだ。ジションは韓国代表にも名を連ねる若手の逸材で身長がありながら運動量も豊富、左利きのアタッカー的な雰囲気もあり獲得できればかなり前線の攻撃に厚みが出そう。
加えて、昨年もオファーを出したとされる司令塔系のMFチュ・セジョン(FCソウル)の獲得も決定的とのこと。なおかつ、セジョンとペレイラに関しては契約満了のタイミングで移籍金が発生しないとあって、ガンバにしては珍しくしたたかな補強という印象を受ける。
外国人選手枠は保有枠に現在制限はないがJ1の試合に登録できるのは5名まで(ACLは3名+アジア枠1名)。パトリックとキム・ヨングォンはよほどのことがない限り残留だろうし、この3名を加えての5名で確定が濃厚と見る。

③コーチ陣の入れ替え
宮本監督の契約延長、山口智ヘッドコーチの契約満了が早々に発表された。シーズン終了前にコーチの契約満了がリリースされるのはガンバでは珍しい印象がある。ガンバU23元監督の森下氏はユース監督としてオファーしたという情報があったため、トップチームのヘッドコーチには外部からの招聘が濃厚と見る。リーグ戦・天皇杯決勝戦の川崎フロンターレとの試合内容と結果から、現状のコーチ陣での限界を感じたのはきっとサポーターも同じだろう。来季のチーム力を底上げ出来るかどうかはこの新コーチ陣の陣容にかかっていると言っても過言ではないと思う。

④編成予想
最後に2021シーズンの編成予想。Jリーグにはプロサッカー選手として契約できる選手数に制限がある。詳細は省略するが、ガンバが来季プロA契約できる選手数の上限は25名+2名である。また、自クラブの下部育成組織(ジュニアユース・ユース)に3年以上在籍した選手は25名+2名の対象外という規定もある(※で表記)。

GK 東口、一森、石川+1名 4名枠
キャリアピークの東口が来季も守護神の筆頭候補は間違いない。一森、石川が残留してくれるなら、ケガや過密日程に備えてあと1名は欲しいところ。レンタル中の猿田、イ・ユノいずれかの延長、林のレンタルバックなどの可能性もあるかもしれない。

CB 三浦、キム・ヨングォン、昌子、菅沼※、佐藤 4名枠
代表クラスの3名を擁するCBは引き抜きがない限りは大きく変化はなさそう。現状ベンチメンバーの菅沼は引く手あまただろうが25名枠の対象外でもあり是非とも残しておきたい。明治大学から新加入の佐藤の成長にも期待したい。

右SB 高尾+1名 2名枠
補強が絶対必要なポジションの一つ。成長著しい高尾以外にこのポジションを任せられる選手は複数ポジションをこなせる福田しかいない。またバックアップになりうると思われた松田の放出が濃厚ということは、最低でも一人は補強の目途が立っていると予想。

左SB 藤春、福田、黒川or山口 3名枠
ベテランの域に差し掛かりつつある藤春と、両サイドの前後をこなせる福田の2名がいる。黒川と山口のいずれかが残れば3名で、すぐに補強が必要というわけではないがこの2名はあまりトップチームに絡めておらずテコ入れが入る可能性もないとは言えない。

センターMF 井手口※、山本、矢島、奥野※、チュ・セジョン(仮) 3名枠
井手口・山本・矢島が来季もファーストチョイスのはずでここにセジョンが加わる。レンタル中の高江と高が戻ってこないとなると、奥野の残留は濃厚か。

右サイドMF 小野瀬、塚元※+1名 2名枠
このポジションも比較的手薄で、小野瀬の負担が大きい。バックアップは複数ポジをこなせる矢島と福田、終盤存在感を高めた塚元あたりもいるが、ACLを戦いかつ川崎フロンターレにも対抗という目標を掲げるならもう一人くらいの補強は必要なのでは。U23で右サイドの選手として負傷離脱するまで活躍していた白井の去就も気になる。

左サイドMF 倉田※、小野、川崎※ 1名枠
小野の長期離脱により倉田がほとんどの試合で先発したポジションではあるが、U23チームでの活躍でしばらくトップチームに定着していた川崎などもおり、小野がケガから復帰してくれば入れ替えはあまりないかもしれない。

セカンドトップ 宇佐美※、唐山※、キム・ジション(仮) 1名枠
宇佐美がファーストチョイスではあったが、ケガの影響か今シーズンは期待に応えるほどの結果は残せなかった。獲得濃厚とされるジションが加入し唐山もレンタルなどなく残留となれば十分かもしれない。

センターFW パトリック、一美(仮)、レアンドロ・ペレイラ(仮) 3名枠
シーズン途中から再度の覚醒を果たし数少ないチームの武器にもなったパトリックが来季も軸のはず。ここに経験を積んだ一美が復帰し、Jでの実績もある広島のペレイラが加われば質・数ともに申し分なし。


下部組織出身の選手が多いため彼らを除けば23名。今のところ保有数にはまだ余裕がある。補強は最低限に抑えるという噂もある。宮本監督は2019も2020もホーム最終戦の挨拶で、質の高いサッカーや進化にこだわるコメントを残している。リーグ戦2位、天皇杯準優勝は結果としては上々にも見えるが、内容も伴っていたと実感しているサポーターはいないだろう。コロナ禍で予算も限られてはいるだろうが、来季のガンバ大阪にはもう一段階の進化を期待したい。

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