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松田聖子はプロトタイプザクである
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勝手に思い込んでいるのだが、彼女の話題となると、時代を先取りした全てを手に入れた貪欲な人というトピックが多い気がする。
確かに、ある時期から、歌ではなく、スキャンダルで知名度を維持していたともいえなくもない。
だが、彼女の生き方は同時代の女性たちの羨望と軽蔑ない混ぜた視線にさらされつづけた。
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他にも沢山の女性が好む女性タレントはいたはずである。
答えは、彼女が、徹頭徹尾、歌手だったからである。その揺るがなさは、他の追従いをゆるさなかった。彼女は本物の歌手なのである。
そして、その後のガールズネクストドア系アイドルの原型になったからである。
松田聖子でなければ、あの時代でなければ実現しなかった奇跡が、松田聖子なのである。
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平凡すぎたのだ。歌が上手い普通の女の子、それ以外になにも売りが無かったという。
しかし、その何もなさが、次世代のアイドルの器になったのだ。時代は1980年、軽いノリの時代、考えず、感じるだけの時代、80年代は、カタログで商品を選ぶだけの、空っぽの時代だった。そこに松田聖子はあらわれたのである。
山口百恵のような強烈なカリスマも、ピンク・レディーのようなキャッチさも、誰ももとめてはいなかった。自己主張があるような感じはお断りだったのだ。
だから松田聖子なのだ。
ぽーっとして、まじめそうで、出しゃばる感じでもなく、美人ともいえず、スタイルがバツグンにいいわけでもない。
あてがわれた衣装を着て、与えられた歌をうたう。
ぼんやりした不安げな笑顔が、時代の若者の心をくすぐったのだ。
そして、歌はうまかったのである。
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量産が、はじまったのだ。
そして、時代は過ぎ、松田聖子の髪型をする女性はもういない。本人もしていない(。⊿°」∠)モッモッ
そして、松田聖子だけが残った。
歌手として。
松田聖子だけが、松田聖子だったのだ。
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