現物販売と受注販売、どちらが良いのか?
現物販売と受注販売
作品販売をするとき、初心者の方は悩むと思います。
特に手まりは制作時間がかかると言われています。
私は初心者だからこそ、制作時間がかかるからこそ現物販売をお勧めします。
受注販売をするのであれば、短時間で制作できる物は受注販売のほうが良いのか?とも感じます。
いずれにしても見本作品を作る必要があります。
どのような物が出来上がるか?
お客様は不安に感じると思います。
見本作品を見せる事により、お客様は選びやすくなります。
もし受注販売にするのであれば、メインの手まりを作っておき、加工(アクセサリーやストラップ等)する部分を受注にすることをお勧めします。
何年も販売活動をしてきて感じるのは、売れる季節と売り上げが落ちる時期の差が非常に大きいのです。
所定の季節になると、発送がとても忙しくなります。
つまりお客様が欲しいと思う季節が限られているのです。
その忙しい季節を過ぎると、発送が急に暇になります。
受注生産をしていたら、絶対に発送が間に合わないですし、今すぐ欲しいと言うお客様を逃します。
その為、作れる模様が少なく在庫が少ない時期こそ現物販売をお勧めします。
どのような作品が売れるのかわかりません
お客様が好む作品を用意するのに、最初のころは難しいかもしれません。
とりあえず出来る限り色と模様の種類をそろえる事をお勧めします。
売れ始めるとお客様の好みがわかってくると思います。
売れた物はまた売れる可能性が出てきます。在庫補充の制作もします。
リアル販売をすると想像してください。
お店にほんの少ししか商品がなく棚がスカスカのお店と、たくさんの商品が置いてあり色も模様も様々な物があるお店と並んでいたら、あなたはどちらのお店に入りますか?
私はたくさんの商品があるお店に入ります。
マーケティングの手法として、比較販売と言う物があります。
洋服を買いに行ったとき、この派手な原色のシャツを誰が着るのだろう?
そう感じたことがあるかもしれません。
私たちは比較をして、こちらのほうが良いと選ぶ生き物と言われています。
つまりより多くの作品を並べる事で、お客様は選ぶことが出来て売れるのです。
引き立て役の作品も必要なのです。
少し売れるようになったら、金額に幅を持たせた商品展開をします。
こちらもマーケティングの手法になります。
価格帯の大きい物を置くことで、本命の売りたい作品が売れるようになります。
この価格帯の大きい物とは、それなりの作品と言う事になります。
私も最初のうちは制作時間がかかるので、売れるのだろうか?と思ったのです。
しかし説明聞いたとき、飾るだけのつもりで並べてみました。
もちろん金額が金額なのでそうそう頻繁に売れるものではないです。
何かの拍子に売れる時があります。
その為、今の自分の精一杯を詰め込んだ作品を飾っておきましょう。
あるお客様は「自分へのご褒美としてお金を貯めてようやく買えました」と言ってくださいました。
とても光栄に思いました。
制作が間に合いません
作りたい作品と売れる作品との間で、制作が間に合わない!と感じる場面が来ます。
そうなった時どちらを優先するのが良いのか悩むこともあるかもしれません。
最近ようやく私も制作のペースバランスが出来てきたように感じます。
時間のかかる作品を作り、その後いくつか在庫補充の作品を作る。最近はこのペースで作っています。
忙しくてどうしよう・・・と考える場面が来たら、価格見直しの時期です。
今までは、まだ入門者だから少し安い価格で販売していたのではないでしょうか?
こうなった時は思い切って価格改定をしましょう。
価格を上げて売れるのだろうか?と最初のころは思いました。
もちろん売り上げのペースは落ち発送の頻度がゆっくりになりました。
しかし1年経過してみたら年間売上金額はほとんど変わりませんでした。
つまり発送と言う忙しさが緩やかになり、作品制作に集中できたのです。
私は初期のころは大雑把に制作時間を計算していたのですが、制作時間をきっちり日誌をつけて計算するようになりました。
平均的に1日このくらい作業をするから、日給いくら欲しいのでそうなると時給いくらになるから、ときっちり計算するようになりました。
販売価格は材料費基準で出すのか?時給計算で出すのか?
材料費が多い物は材料費基準で出すのも良いですが、制作時間がかかるものは時給計算で出したほうがきちんと価値を価格に入れる事が出来ます。
売り切れた作品もカタログに残しておきます
いろいろな理由で品切れ作品になった物もあるでしょう。
ネット販売の場合、カタログに残すことが出来る場所もあります。
このような品切れ品でも、オーダーが入る場合があります。
受注品として受けられるようにカタログを残しておくと、販売機会を逃さなくて良いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。