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あなたはどのような作家になりたいですか?

#イベント #フリマ #展示販売 #制作販売 #作品販売 #ハンドメイド

どのような作家になりたいですか?


自分の作品を売ってお金を稼ぎたい
このように思ったとき、あなたはどのような作家になりたいのでしょうか?

積極的にイベント等に参加してそこで販売したい。
お客様や他の作家さんと交流しながら販売活動をしたい。
ワークショップを行い大勢の生徒さんに囲まれる先生になりたい。
出版等を行い、全国的に有名な先生になりたい。

私は手まりを作る前は編み物をしていました。
本を出している先生方に憧れていました。
いつか自分も編み物の本や写真集を出せたらいいな、と夢を見たこともあります。

手まりを母から習い、数多くの模様があることを知りました。
伝承の模様だけでも非常に多く、これはきちんと記録を残さないと混乱すると思ったのです。
昭和のテキストは、わかる人がわかる人向けに書いたものが非常に多いです。
所定のレベルにならないと意味がわからない、そういう書き方をしたものも多いです。
経験を積んでくるとテキストが無くても写真から複製を作ることも可能になってきます。

私は記録を残す人になろうと思ったのです。
作品を売りたいと思いましたが、初期のころは売れる作品を作ろうという視点がありませんでした。
正直今でも、とにかく売れるものを作る、という考えはないです。
過去売れた作品はまた売れる可能性が高いから、補充を作ることはします。
製作者が可愛いと思っても、それが売れる作品と一致しない事も多いです。

あなたは目標の作家さんがいますか?
作っている物は違うけど、あのような人になりたい。
ああいう生活がしたい。
そういう目標を持つことは大切だと思います。
現実に居なければ、小説等のキャラクターでも良いです。

私の場合は、現実だと小学校、中学校のころ通った絵の先生です。
キャラクターでいえば『昭和元禄落語心中』の菊比古さんです。
あえて八代目有楽亭八雲さんとは言いません。

イベントに参加しますか?


私はイベントへのお誘いを受けたとき、どうしてもそこで販売するイメージがつかめませんでした。
いつもネットで販売している物を、そのまま持って行き売れるでしょうか?
しかるべき売り上げを出せるイメージがつかめませんでした。

もしイベントに参加するなら


そのイベントはどのような規模でお客様はどういう方でしょうか?
年齢層と一人当たりの購入金額はどのくらいでしょうか?

先日あるイベントのお誘いを受けました。
売り上げ10万円が見込める。とその方はおっしゃいました。

10万円の売り上げを上げるのに何をいくつ売りますか?
10万円、それ以上の契約を1件とりますか?
1万円の物を10個売りますか?
1000円の物を100個売りますか?

販売戦略を考えるのに単価と数量が違うと大きく変わってきます。
1000円の物を100個売るようなイベントに、1万円の物を持って行っても難しいと感じます。
まして10万円の契約が取れるか?非常に疑問に感じます。

私の作品は、1日に何個も作れるものではありません。
もちろん、小さい作品を量産すれば短い時間に数多く作ることも可能です。
でも私としては、小さい作品は息抜きの作品、もしくは大きいものを作る時のテスト制作の事も多いです。

色づかいをどうしようか?とか手順の確認で作ることもあります。
大変ご好評いただいたから、短期間で作れるから補充で作ることもあります。
しかし小さい作品をメインに作る気は無いのです。

量産できますか?


私がイベントに参加しない理由はいろいろあります。
性格的な理由も大きいです。
1個作るのに平均3日前後、ちょっと大き目な作品だと10日以上かかるものもあります。
それをイベントで販売するのか?と考えると売れるイメージがしません。

イラストレーターさんであれば、原画ではなく印刷した物を量産して販売も可能でしょう。
ポストカードやその他グッズへの加工も可能です。
それなりの需要も見込めるでしょう。

イベントに参加した時、必要なコストがあります。
出展料、交通費、その他細かい雑費などです。
これらを考えて収益が見込めるから、イベント常連さんは毎回参加しているのだと思います。

どのようなお客様を想定していますか?


個人の方がお土産感覚で購入するのでしょうか?
店舗の方がお店の雰囲気づくりに利用されるのでしょうか?
店舗の方がお客様へ提供するために求めるのでしょうか?
企業の方が大規模販売をするためにタイアップする方を探しているのでしょうか?

このようにどの客層にアピールするかで商品の単価が変わってきます。

私の所のお客様は
自分や家族などへのプレゼントとして
お店の雰囲気づくりに
撮影小物として
もしかして民芸品店経営ですか?
こういう方たちが中心です。

時々アニメキャラをイメージした作品を作ることもあります。
作中に小物として出てきた作品を再現してみる事もあります。

私が以前アルバイトしていたお店は、趣味の店でした。
民芸品店というとかび臭いイメージも多少あります。
そういうお店ではなく、大人のファンシーショップという感じでした。
低価格帯の商品もありましたが、高価格帯の商品もあり良い雰囲気のお店でした。

時々従業員の人たちが言っていたことです。
社長!またこんなの仕入れてきて売れるの?
いいんだもん、僕が欲しくて買ってきたんだから。
こういう商品には値段がついていないことが多かったです。

でも常連さんは目ざとく見つけて、これいくらですか?と聞いてきます。
私たちは、社長に聞いておきます。としか言えません。
社長に聞けば、あれ売っちゃうの?僕が欲しかったのに。〇〇円って言っておいて。
こんな感じでした。
もう作る人がいないと言う理由で、非売品の物もありました。

イベントお誘いのお仕事


私はお誘いを受けたとき、この人はお仕事でやっている。と割り切りました。
つまり参加者を集めるのが仕事です。
営業さんが売り上げを上げるために、行っているのです。

製作者から見たら、いろいろ魅力的な事を言われて心が動くかもしれません。
しかしそれは「お仕事でやっているだけなのよ♪」と言う事です。
どうか後悔しないためにも、自分のいつも作っている作品が場にあっているかどうかを見極めてから参加を決めてください。

過去お断りした案件


店舗デザインの方からお話を頂きました。
納期〇〇日で100個欲しいと言われました。
スケジュール的に無理なのでお断りしました。
ただし各種サイトに在庫としてある物は即納できるとお伝えしました。

私の制作ペースは年間50個ぐらいです。
今使っている25番刺繍糸ではなく、もう少し太い糸で作れば速く作ることは可能です。
以前試しに別の糸を使ったら、びっくりするほど速く制作できました。
こんなに速くて良いのか?と思ったくらいです。

でも糸が太いので作品が荒く見えます。
それがわかってから私が作る作品は25番刺繍糸にしようと決めました。

販売継続のために


あなたが作る作品は、誰がどのように利用する作品でしょうか?
あなたはそれをどのように売りたいですか?
あなたは作ることと売ることが好きですか?

制作販売の活動は自営業者になります。
嫌いな仕事は長続きしません。
仮に好きとは言えなくても、1日8時間くらい苦も無く続けられないと難しいです。

手まりは制作に時間がかかります。
ネットで知り合った何人かの方は、作品を売るなんてとんでもない。と言いました。
私は作ることには非常に関心があるのですが、出来上がった作品に未練が無いのです。
手放すことが出来ないと販売活動は難しいです。

よくサラリーマンは自分の労働時間を切り売りしているのだと言います。
作品を販売すると言う事は、作品制作にかかった時間を切り売りしていることになります。
私がイベント参加に否定的なのは、売れる気がしないと言うのもありますが、イベントのために労力を割きたくない。この部分が一番大きいのだと感じます。

以下の記事も併せて読んでいただけると嬉しいです。



最後まで読んで頂きありがとうございます。

読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。