ネトフリ

責任と自由の文化を築く - NETFLIXの最強人事戦略

優秀なリーダーが一人いるだけでチームの生産性が格段にあがる。

少し前に話題になった NETFLIX の人事戦略を読んだので個人的にメモ。

NETFLIX の考え方

すべての従業員には能力がある
NETFLIX の言葉を使えば、従業員を「大人」として扱う。すべての従業員は、困難な課題を自力で解決する力をもっている。この考えが、自由と責任の文化を支えている。

モチベーションは仕事から生まれる
NETFLIX は、かつて大きなリストラを経験した。傾いた会社を立て直すために、残った全員が同じ目標をもち、全力で働いた。そのとき、夢中になれる課題を与えられ、有能な同僚と一緒にそれにとりくむことが、何よりのインセンティブになると気づいた。

NETFLIX の文化

徹底的な正直
批判的なフィードバックであっても本人に直接伝える。それが最も効率的であり、信頼関係を築きやすい。

活発で双方向な議論
上司と部下はもちろん、異なる部署同士であっても、議論は双方向。誰でも意見を述べられる環境であるべき。

目的意識の共有
すべての従業員に事業計画を説明する。従業員は共有された目標を目指し、主体的に行動する。

規則ではなく規律
従業員を管理しない。彼らを大人として扱い信頼する。示すのは、NETFLIX はどうあるべきか、という規律のみ。

成長は自己責任
自身のキャリアをどうコントロールするかは、従業員本人が考える。経営陣が提供すべきは、優秀な人材と一緒に働ける環境。

柔軟な戦略思考
少し先の未来を見据えチームを構築する。足りない人材は確保する。いまのリソースで達成できる範囲に縛られないようにする。

合理的な成果主義
プロジェクトに対し、最高の人材を確保する。逆に不要になったスキルをもつ人材には、積極的に転職を勧める。会社は家族ではなく、同じ目標をもつ集団。それは、スポーツチームと似ている。

実験思考
常に新しい取り組みを試す。上手くいかなければ、再考してやり直す。変化を生む。

NETFLIX のやり方

文化をどう会社全体に浸透させたのか。

管理を目的とした制度を廃止し、権限移譲した
有給や経費規定を廃止し、すべて従業員の判断に委ねた。通常のプロダクトプロセスから外れるやり方でも、クリエイターの意見が魅力的な場合はルールを無視した。従業員に大きな裁量を与えた。結果、従業員はそれらに責任をもつのは自分だと理解した。

すべての従業員に事業計画と価値観を繰り返し伝えた
いま NETFLIX が置かれている正確な状況と目指すべき目標を彼らが理解できるまで繰り返し伝えた。そして、彼らに経営陣と同じ目線で考え、行動することを求めた。この事業構造の理解が、高い業績と生涯にわたる学習意欲を NETFLIX にもたらした。特に、NETFLIX のあり方が記載された文書は「カルチャーデック」と呼ばれ、多くの反響を呼んだ。このカルチャーデックは経営陣が従業員に求める行動であると同時に、従業員が経営陣に求める行動でもあった。

正直で透明性の高いフィードバックシステムを作った
たとえば、各人が同僚に「はじめてほしいこと、やめてほしいこと、続けてほしいこと」を伝える「スタート・ストップ・コンティニュー」と呼ばれる仕組み。また、フィードバックは「人格ではなく改善可能な行動に対して行う」といった教育を行った。

活発で公平な議論の機会を作った
納得のいかないことがあれば、徹底的に議論した。それは、コンシューマサイエンス会議と呼ばれた。そこでは、感覚ではなく事実に基づいた根拠ある意見が求められた。また、どうしても納得がいかないとき、お互いの主張を逆にして議論した。逆の立場で議論するには、相手の考えを理解する必要があった。結果、「誰が正しいか」ではなく「何が正しいか」という価値観が根付いた。

採用人事を最優先事項とした
最高の人材を獲得するために採用を最優先した。経営陣やマネージャーは採用にコミットした。半年先にどんな人材が必要になるかを逆算し、「最高の人材と働ける環境」を常に維持した。

冗長な人事考課を廃止した
長期かつ杓子定規な評価は廃止。短期間でこまかなフィードバックへと切り替えた。また個人のスキルアップは従業員の責任範囲とし、会社は機会と環境を提供するのみだ、と伝えた。会社と個人のニーズが合わなくなった場合、他社を紹介した。

経営陣とマネージャーが規律を実践した
正直で公平かつ双方向な議論や目標意識の共有など、経営陣が率先して実践した。良いも悪いもすべて従業員と共有し、彼らに繰り返し意見をもとめ、正直にアドバイスし、多くの権限を移譲した。

パティ・マッコード の結論

著者の結論。書籍より引用。

従業員が力をもっていることを忘れてはいけない。あなたの仕事は、彼らに力を与えることではない。彼らの力を認め、時代遅れの方針、手続き、制度を廃止して、力を解放することだ。
-- 最終章:結論

おわりに

素晴らしいデザインは素晴らしいデザイナーから生まれるに通づる価値観があった。クリエイティブへの判断は、優秀なクリエイターやエンジニアに委ねられている。ただし、周囲も疑問に感じたことはちゃんと聞ける。よいバランスになっているようにみえた。少し前に話題になったティール組織というやつに近いかも。

***

NETFLIX のカルチャーデック原文
https://jobs.netflix.com/culture

翻訳したやつ
http://tkybpp.hatenablog.com/entry/2018/05/16/073000

面白いです。
読んだのはこれ。


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0 → 1 を繰り返して、気付けば、売れないバンドマンからデザイナーになっていました。Zaim でデザイン × データ × マーケティングやってます。いいものを作ってちゃんと届けたい。
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