カーボンニュートラルとは？｜DX検定のシラバスから重要トピックをご紹介 ver.3
皆さん、こんにちは。
関西でIT営業をしているへりおです。
本日は、DX検定のシラバスにある重要Wordに注目し、
なぜ今必要と言われるのか。
もたらす未来はどのようなものなのか。
さまざまな視点からDXを知るためのコンテンツです。
今回のWordは、「カーボンニュートラル」
それではいきましょう！
カーボンニュートラルとは？
カーボンニュートラル（Carbon Neutral）とは、ある活動や組織の排出する二酸化炭素（CO2）などの温室効果ガス（GHG）の量を、削減や代替手段を通じてゼロにする状態を指します。
つまり、その活動や組織の総排出量と、排出量の削減や吸収によって引き受けた割合が一致し、最終的な排出量がゼロになることを目指す概念です。
ポイントは、温室効果ガスの排出量を最小化することです。具体的には、エネルギー効率の改善、再生可能エネルギーの利用、省エネルギー技術の導入などが挙げられます。その他だと、植林や二酸化炭素を地中に埋めるCCSというやり方もあります。
カーボンニュートラルがなぜ必要なのか？
主に、気候変動対策として重要です。大気中のCO2濃度は、産業革命前に比べて40％も増加したと言われています。温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」（GOSAT）の観測でも、増加傾向が見られます。
環境省は、
IPCC第５次評価報告書では、20世紀末頃（1986年～2005年）と比べて、有効な温暖化対策をとらなかった場合、21世紀末（2081年～2100年）の世界の平均気温は、2.6～4.8℃上昇（赤色の帯）、厳しい温暖化対策をとった場合でも0.3～1.7℃上昇（青色の帯）する可能性が高くなります。さらに、平均海面水位は、最大82cm上昇する可能性が高いと予測されています。
気温の上昇や海面水位の上昇、農作物や海洋資源への悪影響などに繋がってしまいます。環境の保護と生態系のバランスを考慮するために、持続可能な取り組みが大事です。
カーボンニュートラルがもたらすDXな未来とは？
グリーンテクノロジーの発展
カーボンニュートラルはグリーンテクノロジーの需要を高めます。各商品の電化（自動車でいえばEV）や、二酸化炭素を出さないグリーン水素、二酸化炭素を埋めるCCSなど、環境にやさしい技術の発展が期待できます。
デジタルイノベーションと持続可能性の融合
カーボンニュートラルな未来では、デジタルテクノロジーが持続可能な取り組みと統合されます。例えば、IoT（モノのインターネット）やビッグデータ分析を活用して、エネルギー使用の最適化や効率化が図られます。代表的なシステムがVPP（バーチャルパワープラント）です。これは、小規模の電源設備をまとめて管理し、全体として発電所（仮想発電所）のような機能を得るシステムになります。また、ブロックチェーン技術を使用して、エネルギーの取引や供給の透明性と信頼性を高めることも可能です。
今後新たなグリーンビジネスが広がっていくことでしょう。
まとめ
カーボンニュートラルとは、環境にやさしい未来を作るための取り組みです。カーボンニュートラルな未来を実現することで、きれいな環境を守りながら、新しい技術やビジネスが生まれることも期待できるでしょう。カーボンニュートラルが浸透すれば、企業や組織のイメージ向上やブランド価値の向上にもつながります。まずは法的規制など国によるルール作りを行った上で少しずつ国民の行動に落とし込んでいくことが大切ですね。
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