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MaaSとは?|DX検定のシラバスから重要トピックをご紹介 ver.8

皆さん、こんにちは。
関西でIT営業をしているへりおです。
本日は、DX検定のシラバスにある重要Wordに注目し、
なぜ今必要と言われるのか。
もたらす未来はどのようなものなのか。
さまざまな視点からDXを知るためのコンテンツです。

今回のWordは、「MaaS」

それではいきましょう!

MaaSとは?

MaaSは「Mobility as a Service」の略で、モビリティ(交通手段)をサービスとして提供する概念を指します。

MaaSの目標は、持続可能なモビリティの促進と、個人の交通ニーズを満たす柔軟性と利便性の向上です。個々の交通手段(公共交通機関、自動車、自転車など)を統合し、利用者が必要な時に必要な交通手段を選択できるようにしていきます。

例えば、スマートフォンアプリやウェブプラットフォームを通じて提供され、利用者はアプリを使用して交通手段を計画、予約、支払いを行うことができます。

例えば。。。

フィンランド発の「Whim」

Whim は1つのアプリでバス、タクシー、自転車シェア、カーシェアなど様々な交通手段を組み合わせて、最適な移動体験を提供する世界初の交通サブスクリプションモデル(定額制)。日本でも三井不動産が日本初のマンション住民向けにこちらのサブスクサービスの提供を実証実験していました。

Whim

その他、 トヨタの「my route」などもあります。

MaaSが生まれた要因

公共交通の限界

交通事業者の不採算路線からの撤退による地域公共交通ネットワークの減少など、地方の交通システムが抱える課題が要因となっています。

国土交通省はMaaSがそのような課題の解決策のひとつと考え、実証実験を行っています。国のみならず自治体も、交通渋滞や環境問題、地方での交通弱者対策などの問題の解決のため、MaaSを活用し持続可能な交通システムの構築を検討しています。

MaaSによる課題解決 国土交通省

シェアリングエコノミーの拡大

車を所有することで毎月約3万円程度の維持費がかかると言われています。所有するより、月額利用料を払って利用する権利を持ちたいという考えの元、カーシェアリングなどが普及してきています。トヨタ発のKINTOはカーシェアリング用に生産ラインを組むなど、サービスに更なる付加価値を提供しています。

KINTO

組込み型金融の実現

モバイルの大衆化や、ネット接続、ビッグデータ解析など様々な要因がありますが、組込み型金融の影響が大きいです。

MaaSを利用する際には、予約や運賃の支払いは、各事業者に対して個別に行う必要があるという課題がありました。技術が進んだことで、手元のスマートフォン等から検索~予約~支払を一度に行えるようになりました。
Uberのように決済がスマホで完結するといった組込み型金融(エンベデッド・ファイナンス)の仕組みがMaaSの大衆化に繋がっていきます。

境界なき金融(上) 決済・融資、非金融が担う - 日本経済新聞

MaaSがもたらすDXな未来とは?

交通手段の統合とシームレスな移動体験

MaaSによって、利用者は一つのアプリやプラットフォームを通じてさまざまな交通手段を統合的に利用できるようになります。公共交通機関、自動車、自転車、タクシーなどの選択肢が一元管理され、移動計画、予約、支払いがシームレスに行えるようになります。

パーソナライズされた移動体験

MaaSは利用者の個別の移動ニーズや好みに合わせて、最適な移動ルートや手段を提案できる可能性があります。利用者の好みやスケジュール、交通事情などの情報を考慮し、より効率的で快適な移動体験を提供します。

モビリティの柔軟性とコスト効率の向上

MaaSによって、利用者は必要な時に必要な交通手段を選択できるため、自家用車を所有する必要性が減ります。これにより、駐車場や燃料費などのコストを節約できるだけでなく、交通渋滞の問題や駐車場のストレスから解放されます。

持続可能なモビリティの推進

MaaSは公共交通機関の利用促進や共有移動手段の利用を奨励します。これにより、車の利用量が減少し、交通渋滞や環境への負荷が軽減されます。持続可能なモビリティの選択が支援されることで、環境保護や交通インフラの効率化に貢献することが期待されます。

まとめ

MaaSがもたらすDXな未来は、利用者にとってより便利でパーソナライズされた移動体験を提供し、柔軟性とコスト効率を向上させると同時に、持続可能なモビリティの推進に貢献することが期待されます。




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