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フィンテックとは?|DX検定のシラバスから重要トピックをご紹介 ver.7

皆さん、こんにちは。
関西でIT営業をしているへりおです。
本日は、DX検定のシラバスにある重要Wordに注目し、
なぜ今必要と言われるのか。
もたらす未来はどのようなものなのか。
さまざまな視点からDXを知るためのコンテンツです。

今回のWordは、「フィンテック」

それではいきましょう!

フィンテックとは?

FinTech(フィンテック)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動きを指します。

【フィンテック企業が提供するサービス】
・決済・送金
・融資・ローン
・会計・財務
・PFM個人財務管理
・個人資産運用
・保険
・セキュリティ
・金融情報
・仮想通貨
・ソーシャルレンディング
・クラウドファンディング

【フィンテック企業が提供するサービス】 MUFJ

例えば、

支払いサービスの革新
フィンテック企業は、モバイル決済デジタルウォレットなどの支払いサービスを革新しました。例えば、PayPalSquareなどは、オンラインやモバイル上での支払いを簡便かつ安全にするための技術を提供しています。

ロボアドバイザー
フィンテック企業は、投資に関するアドバイスやポートフォリオ管理を自動化するロボアドバイザーを開発しました。これにより、個人投資家が低コストで効果的な投資戦略を実行できるようになりました。WealthfrontBettermentなどの企業がこの分野で注目されています。


オンラインレンディングプラットフォーム
フィンテック企業は、従来の銀行に頼らずに融資を受けることができるオンラインレンディングプラットフォームを提供しています。これにより、中小企業や個人が迅速かつ柔軟な融資を受けられるようになりました。代表的な例としては、インターネットを介して、お金を貸したい個人等とお金を借りたい個人等を結びつけるソーシャルレンディングのサービスLendingClubなどがあります。

フィンテックがなぜ生まれたのか?

フィンテックが必要になった要因はいくつか考えられます。

規制環境の変化 政治的要因

代表的なモノでいうと規制環境の変化が挙げられます。法整備ができていないこれからの技術に対して、実証実験が可能な環境を用意するサンドボックス制度などがあります。イノベーション促進のために、一時的に規制の適用を停止するなど、新たなビジネスの実験場の仕組みとしてイギリスなどで始められました。その他、仮想通貨の枠組みが取り決められたり、資産運用の促進を目的にNISA制度を変更するなど、新しい金融サービスモデルの登場や国民の受入れなどが進みました。

新たな金融サービスの需要 経済的要因

代表的なモノでいうと金融危機後の景気回復に伴い、新たな金融サービスの需要が高まりました。金融機関を介さずに取引可能な仮想通貨「ビットコイン」を始め、金融サービスの中心であった銀行や証券会社以外の企業が参入できるようになりました。フィンテックは効率化やコスト削減の面でも優位性を持ち、金融業界の市場を拡大させました。

便利で迅速な金融サービス 社会的要因

私たちはインターネットが普及し、スマートフォンが普及し、私たちの生活は一変しました。そのようなデジタル時代において、金融サービスにおいても、より便利で迅速な金融サービスを求めるようになりました。これに対する不満や需要の高まりが、フィンテックの成長を促しました。

モバイルやインターネットの普及  技術的要因

デジタル技術の進歩により、新たなソリューションやサービスが生まれました。例えば、モバイルデバイスの普及高速インターネットの普及、セキュリティ技術の向上などが、フィンテックの成長に寄与しました。その中でも金融機関とのAPIが実現できたことは大きいです。APIはアプリケーション・プログラミング・インターフェースの略です。異なるシステム間でデータをやり取りするための技術仕様で、様々なサービスがAPI連携をして便利になってきています。

オープンAPIの仕組み 日経新聞


フィンテックが変えるDXな未来とは?

既に私たちの生活の中にもキャッシュレス決済など、フィンテックは入り込んでいます。代表的なモノを箇条書きにしていきましょう。

”ラク速”な、金融サービス

フィンテックの進歩により、銀行や金融機関とのやり取りがより簡単になり、時間を節約できます。

ユーザーはスマートフォンやウェブ上で銀行口座を管理し、送金や支払いを簡単に行うことができます。また、AIや自動化技術の導入により、審査や承認プロセスが迅速化され、融資やクレジットの取得がより容易になるでしょう。

個別に適応した金融プランニング

フィンテック企業は、ユーザーのデータを活用して個別の金融プランを提供します。ユーザーの支出パターンや貯蓄目標に基づいて、自動的に適切な投資や貯蓄アドバイスを提供することができます。

これにより、ユーザーは自身の財務状況をより正確に把握し、将来の資金計画をより効果的に立てることができます。

ユーザーのデータを活用した個人の”信用”スコアリングシステムについても普及するかもしれません。

新たな金融アクセス機会の拡大

フィンテックは、従来の金融システムではアクセス困難だった人々に新たな金融サービスへのアクセス機会を提供します。

特に途上国や地理的に遠隔地に住む人々にとって、モバイル決済やデジタル送金などのフィンテックサービスは、銀行口座の開設や金融取引の簡素化に役立ちます。自国の貨幣価値の下落を恐れて、デジタル通貨の購入もする人も増えています。これにより、貧困層や未銀行化地域の人々が金融サービスに参加し、経済的な機会を得ることができます。

まとめ

フィンテックは、金融と技術を組み合わせた革新的な動きであり、さまざまな金融サービスを提供します。フィンテックの成長には、規制環境の変化、新たな金融サービスの需要、便利で迅速な金融サービスへの社会的要求、モバイルやインターネットの普及といった様々な要因がありました。

フィンテックの進化により、銀行や金融機関とのやり取りが簡単になり、時間を節約できるようになります。また、個別に適応した金融プランニングなどの普及も期待されます。フィンテックは、私たちの生活に変化をもたらし、より便利で効率的な金融体験を提供することでしょう。




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