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パニック障害のこと①

これまで書いてきた不妊治療のことではないのですが、色々と備忘録として元々noteを始めたので、パニック障害のことも書いてみようかなと思いつきまして、久々に書いてみることにしました。

「不妊治療だの、パニック障害だの、もっと明るいこと書けないの?」とか思う方もいるかもしれません。不妊治療もパニック障害も辛い時はあるけど、このnoteで同じような経験をしている人に「大丈夫、ここにもいるよ!独りじゃないよ!」と声をあげたい、という気持ちもあり記録します。また、パニック障害も不妊治療もより多くの人からの理解が必要であるという点で共通しているんじゃないかと考えています。書くのがとても下手なのですが、少し書いていけたらいいなと思います!

私が「パニック障害ですね」と言われてから早5年が経ちました。パニック障害を一言で定義することは難しいのかな?と思うのですが、簡単に言うと突然パニック発作と呼ばれる発作が起こり、「またいつ発作が起こるのだろうか」と不安を抱え、それに伴って症状が慢性化してしまうというところかと思います。パニック発作そのものは死に至るものではないのですが、パニック発作が起こると本人は「このまま死んでしまうのではないか」という不安に駆られ、さらに様々な症状が出てしまうというものです。

私の場合、パニック発作が起こる時、突然心臓の音が身体中に響いているような、全身がまるで心臓になったような感じがして、その音から逃れられない、そして心臓の鼓動が速くなって、動悸や目まいがしたり気持ち悪くなったり、胸が痛くなったり、手足の感覚が無くなったりするという症状があります。でも人によっても状況によっても症状は違うかもしれません。ここにはあくまでも私の経験を書いていくことにしますが、気になったら是非調べてみてください。

パニック発作を初めて経験したのは、京都で一人暮らしを始めた年の秋か冬だったと思います。その当時寝不足の日が続き、研究室で毎日日付が変わるまで勉強や研究をして、修士論文ちゃんと良いものを書かないと!というプレッシャーを自分にかけていたかもしれません。でもそれ以外にも、実家がゴタゴタしていたこと、月経不順で生理痛も重かったので保険の利く超低用量ピルを飲み始めたこともあって、肉体的にも精神的にもストレスが溜まっていたことも理由なのかもしれません。でも「これ!」という理由をつけることが未だにできません。むしろこれら全てが理由なのかもしれません。

でも、すぐかかりつけ医にかかっても「何も異常は見られないですね」と言われるし、心臓チェックをしても何も問題ないし、「おかしい、なぜだ、私の身体は確かに変なのに!」とイラつき、それがまたストレスになり、また、「精神病だと周りから言われるかもしれない。だから他の人には絶対に話せない。」と思い、誰にも話せなかったのも辛く、またストレスが一つずつ積み重なる。そんな負の連鎖の中にいました。

それから一年くらい経って、あるドイツ人の友人に出会いました。その友人とはすぐになんでも話せる仲になって、今に至るまで色んな話をしてきました。その中で、「変だって思わないで欲しいんだけど、私、もうかれこれ一年くらいこんな変な症状があって、でも病気とかじゃないみたいなんだけど、多いとほぼ毎日経験することもあるの」と話したところ「それってパニック発作じゃないかな?自分も実は似たような症状が同じように頻繁にあって、ドイツでセラピーを受けていたんだよ。」と言われました。

だけどその時の自分もパニック障害やパニック発作のことを知らない、あるいは理解がない人と同じように「じゃあ自分も精神的な病気なんだ。」と思ってしまい、ものすごく落ち込んでしまいました。そして、自分でも決定的な診断を受けたくなくて、よくわからない体調不良は辛いけど、特に起こりやすかった街中や閉鎖的空間には行かないようにして、お店に行ったりすると常に出口が見えるところに座るようにしたりしていました。

でもあんまりにも頻繁に起こるし、辛くて、結局心療内科に行くことをかかりつけ医や婦人科の先生にも言われ、心療内科で「パニック障害ですね」と診断を受けることになりました。それからはパニック障害について調べたり、本を読んだり、そのドイツ人の友人と話したりして、自分の身体に何が起こっているのか、パニック障害ってなんなのか知るところから始めることにしました。

そんな時に読んで良かったなと思った本がこちら
『パニック障害なんてこわくない!"ドキドキ"をコントロールするガイドブック』ヘヴ・エイズウッド著 / 入江真佐子訳 大和書房 2008年

今回は、初回ということで、私のパニック障害との出会いについて書いてみましたが、今後は実際に私がやってみたことや、だいぶマシになったという話、これはしんどかったということなどについても書いてみたいと思います。

今は本当にだいぶ頻度も減っており、快適に過ごすことができているのですが、どんなことが役立っているのか、考えてみるべくのんびり綴っていきますのでよろしくお願いします!

*写真はnemuineko_noteさんからお借りしました。ありがとうございます!

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