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2020年 年間ベストアルバム

noteを始めてみました。

音楽と映画がサッカーが好きな31歳。
おじさんと呼ばれ始める年代なので、言われる前に自ら自分のことをおじさんと呼ぶようにし始めました。

主に音楽、映画について思ったことを書いていきたいと思います。

今回は音楽。

音楽大好きですが、別にそこまで詳しくはないです。
ミーハーなので、メジャーどころ? 大きい会場でライブをやっているようなアーティストを好きになることが多いですね。

自己紹介がてら時期も時期なので、年間ベストアルバムを発表します。
今年リリースされたアルバムから20枚、アーティストには申し訳ないのですが順位も付けています。

20.Saint Cloud – Waxahatchee

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Waxahatcheeの2年半ぶりの新作。フォークミュージックを基調にした今作は彼女のソングライティング力が爆発しグッドメロディが並ぶ。
「Fire」「Lilacs」は本当に良いメロディで彼女の歌声も伸びやかで素敵。彼女のキャリア史上最高傑作であり、まだまだ進化を遂げそうな彼女のこれからもたのしみである。

19.BBHF1 - 南下する青年 – BBHF
 

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 元Galileo Galileiのメンバーが中心になり結成されたBBHFの1stアルバムの間口は広くはない。だが、多様なジャンルの音楽、音像でいろんな景色を見せてくれまさに旅をしている感覚だ。
一枚通して聞くと旅を終えた後の心地いい疲れのようなものが感じられるのでぜひ一度聞いていただきたい一枚。

18.SOUNDTRACK - Mr.Children
 

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 最近のMr.Childrenの中では一番良いのではと個人的に思う作品。海外レコーディングの影響か、音も凄く良い。タイトルにもある通りSOUNDTRACKのように主張の強すぎないリスナーに寄り添う音楽。
「時」をテーマに歌われるこのアルバムは時の流れというよりは「最期」「別れ」などをイメージさせる。“最後のアルバムにしたい”と桜井が言うくらいの完成度のアルバムだが、本当にこれが最後になってしまうのか?Mr.Childrenの次の一手が既に気になってしまう。

17.The Sun And Her Scorch – Dizzy

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 カナダの若手バンドDizzyの2ndアルバム。1stアルバムではメンバー間だけの近い距離間で鳴らしたい音楽が鳴っていた。その後多くのライブ活動を経て出来た今作はメンバー間だけでなく、そこにリスナーの存在も感じられるオープンでライブでの表現も考えられた作品。
1stアルバムほどの完成度ではないが、キラーチューンとなる曲もあり、確実に次に繋がる作品。

16.Lives By The Sea – Gotch
 

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 ゴッチのソロプロジェクト3枚目。まず驚くのがコラボレートしているアーティストの多さだろう。そしてその殆どがラッパーであること。ゴッチ自身2010年代はラップに挑戦したりなど表現の幅を広げていた。コラボレートが当たり前の世界のスタンダードとゴッチの挑戦が2020年に重なりできたゴッチのソロ史上最高傑作。音も最高で聞いていて楽しい。
“この世は生きるに値する”とゴッチが語る大名曲「The Age」は必聴だろう。

15.BE – BTS
 

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 BTSの存在は防弾少年団と呼ばれていた頃(今も呼ばれている?)から知っているし、その名残でバンタンと今も呼ばれていることも知っているが、メンバーのことも曲のこともよく知らなかった。
初めて一枚通して聞いたけど本当に最高で驚いた。無駄に音を重ねることなく、隙間も作りつつずっと聞いていて疲れない心地よい素晴らしい作品。

14.STRAY SHEEP - 米津玄師
 

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 米津玄師の新作はJ-POP最高峰の作品になった。バンプやラッドからの強い影響は毎回感じるが、世界の音楽の技術も取り入れた世界にも通用する作品になった点J-POPを次のステージに持っていきそうな予感もある。「感電」は本当に素晴らしい。気持ちいいホーンセクション、隙間を作るのではなく敢えて何音も重なる電子音、そこに彼の歌。窮屈に感じそうだが全く感じない、むしろ聞いていて楽しさがあるこの曲は彼にしか作れないのだろう。
アルバム後半が少し弱いという点以外は本当に素晴らしい作品。

13.Evermore - Taylor Swift
 

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 まさか1年に2枚もアルバムリリースするとは!という驚きしかない。そして今年2枚目になる今作も素晴らしい。前作の『Folklore』の姉妹作品。姉妹作ということもあり前作に続きテイラーらしい実体験というよりは小説のような作りになっている。
30代になったTaylor Swiftの今後の10年間のアーティストとしての在り方に大きく影響しそうな2作品になった。
まだ聞き込めていないのでこの順位。13位にしたのは意図的です。ファンなら分かってくれる。

12.R.Y.C - Mura Masa

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 今年だったっけ?と思うが今年の作品だ。Mura Masaと言えばクラブミュージックのイメージだが、今作は違うアーティストかと思うほどギターが強く鳴っている。ただギターロックではなく、ギターが鳴っているが今までのクラブミュージック的要素も残っているので、かなり踊れる良作。
大きな変化だがまだまだアイディアはありそうな感じもあり今後彼がどんな音楽を作るのか今から非常に楽しみだ。

11.Energy – Disclosure
 

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 みんなの待望のDisclosureの新作は凄く強い曲が並ぶ作品に仕上がった。今までにないほど早いテンポの曲、所謂シングル曲のような強めでキャッチーな曲が終始並ぶ。1曲1曲は間違いなくいいものばかりで本当に良作である。ただアルバムとして聞いた時は緩急がなく、プレイリストとして楽しむ作品になった。
本当なら苗場でこの無条件で客を踊らせる曲が披露されるはずだったが、叶わず。来年は苗場で踊り切りたい。

10.Maybe We Could – Kllo

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 オーストラリアのThe xxと言われているKlloの新譜だが、The xxよりダンスミュージックに振り切れている作品だ。ただよくあるダンスミュージックではなく、R&Bやメロウな要素も強い。リードシングルの「Still Here」は美しいピアノバラードにレイヴスタイルのドラミングで疾走感がある曲である。他の曲含めアルバム全編通して、繊細さかつ力強さを感じられる素晴らしい作品である。

9.It Is What It Is - Thunder Cat

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 彼の名前を世に知らしめた『Drunk』から3年。待望のThunder Catの新譜も素晴らしい。『Drunk』同様R&Bやファンクミュージックを軸にした音楽であることは変わりないが、Louis Coleをfeat.した「I Love Louis」は今までにないくらいの速さの曲もあり、スローな曲との緩急も付けられており全く飽きない。また今まで以上にキャッチーな曲も多く全体的に聞きやすくなっていると言える。
大衆性も兼ね備えた今作は2020年を代表する作品だろう。

8.Elevator Music for an Elevated Mood - Cory Wong
 

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 日曜の昼間にぴったりなアルバム。Vulfpeckの準メンバーでもあるCory Wongのソロアルバム。相変わらずカッティングギターが気持ちいい。ボーカルをゲストに迎えている曲もあり歌ものとしても良く出来ている。1曲目の「Golden」が無条件で最高。アルバム通して多幸感に満ちていて、ずっと聞いていられる。にしてもCory Wongのギターは何でこんなにも気持ちいのか。早く苗場で体感してみたい。

7.HELP EVER HURT NEVER - 藤井風
 

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 トラップビートに昭和歌謡という、合うとは思えない組み合わせなのに、合ってしまうのは彼の才能なのか分からないが、1stアルバムにして傑作アルバムである。電子音がメインの無機質な音にソウルフルな歌声。そしてフックとなる歌詞。活動歴自体は長いこともあってか既に貫禄さえ感じられる。超大型新人の傑作アルバムは必聴である。

6.What Kinda Music - Tom Misch&Yussef Dayes
 

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 Tom Mischの新作であるが、ドラマーのYussef DayesとのコラボアルバムだからTom Mischの今までの作品とは雰囲気がだいぶ異なる。Tom Mischの『Geography』に比べたダークな面が出ている。Yussef DayesのエクスペリメンタルなアイディアとTom Mischのキャッチーなソングライティング力が存分に発揮されている。Tom Mischらしいギターも出ているがどちらかと言うと、音響的アプローチも多く今までに無かったTom Mischを見せている。傑作である今作での経験を経て出来る次作が既に楽しみで仕方ない。

5.Applause - ストレイテナー
 

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 2020年唯一のワンマンライブで「凄いの作っちゃったよね。」と誇らしげに語るホリエアツシの言う通り、このアルバムはストレイテナーを代表する作品になるだろう。ストレイテナーはアップデートし続けているバンドだが、今作は何回目かのキャリアハイである。前作で歌ものアルバムを作り上げ、今作はその時の良さを残しつつ、初期の頃のような小説的な歌詞が戻ってきており、絶妙なバランス。楽曲もコロナ禍で思うように活動できない中、音を鳴らす喜びをメンバーで分かち合うようなバンドアンサンブル。
全てが絶妙なバランスで成り立った傑作である。

4.Folklore - Taylor Swift

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 Taylor Swiftがこの夏サプライズでリリースした8枚目のアルバム。The Nationalのアーロン・デスナーやBon Iverことジャスティン・バーノンも参加しているフォークアルバムというリリース直前の情報量の多さだけでもお腹一杯だった。肝心のアルバムは想像の遥か上をいく傑作だった。実体験ではなく小説のような今作の世界観は今までの彼女にはなかったものだ。サウンドも今までの彼女からは考えられないくらい練られている。暑い時期にリリースされたが体に入ってくる音一つ一つが気持ちよく、涼しさすら感じた。
ポップスターになった彼女がこれからどうなるのか?気になっていたが、今作で次の道を見つけたようなそんな感じだろうか。とりあえず彼女はアーティストとして最高に良い年の取り方をしている。

3.Notes On A Conditional Form - The 1975
 

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 22曲、80分の超大作。Music For Cars期の最後の作品。アルバムリリース前に公開されていた曲から予想はついていたが、The 1975史上最高にバラエティに富んだ作品である。それをクラブミュージックやアンビエントで繋ぎ、一つの世界として成立させるある種、力技とも思えるが、そうではない。彼らのデビューから今までのMusic For Cars期を振り返る作品と考えれば納得いく。実際過去に作った曲を利用している曲もあり、この作品で彼らはThe 1975のMusic For Cars期というフェーズを完結させたのだろう。それを考えると最後に“Guys”を置いたことも必然的だしズルい映画的な演出である。

2.Women In Music Pt. III – Haim
 

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 Haim史上最高傑作。この作品は3枚目の作品であるが、今までと何が決定的に異なる部分はサウンド面だ。それに大きく関わっているのが元Vampire Weekendのロスタムの存在であろう。それは冒頭の“Los Angeles”のイントロからも感じられる。音の質感が今までと圧倒的に違う。形も重さも何もないはずの音に触れる感覚、音の重さする感じられる音の配置の妙。ハイム三姉妹全員が歌うがこの歌の配置も絶妙でL-Rの狭い世界の中で最大限立体感が作られている。元々Haimの作品は聞くたび面白い発見があるが、今作は本当に聞いていて楽しい。

1. The Slow Rush - Tame Impala

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 王者の風格する感じられる一作。何より音が素晴らしく良い。聴いていて最高に幸せ。
サイケデリックミュージックの最高点に到達したと言われている『Currents』から5年。どのような作品を出すのか、と思ったらハウス、ディスコ的要素が強い音楽に接近してきた。ただこれがすんなり受け入れられたのは、サイケデリックの要素も残しつつ、ハウス、ディスコミュージックをやっているからだろう。この作品は『Currents』が無かったら到達できていない領域。結果的に今まで以上に多くの人に聞かれる音楽を作り、フェスでヘッドライナーをやることに誰も不思議に思うことはないだろう。そんな王者になったTame Impalaの新作は2020年のベストアルバムである。


僕の2020年年間ベストアルバムトップ20はこんな感じです。

今回年間ベストアルバムということでアルバムから選びましたが、EPと言う形でリリースされた以下の2枚も最高に良かったな、と思います。


Before – James Blake

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 これは本当に素晴らしい。生活に制限がかけられたコロナ禍で、いろんなネガティブな感情が沸々とし沸点に達したからこそできた新作である。元々クラブにルーツがある彼なのでクラブミュージックに振り切れることはそこまで驚きはない。が、いざ彼の新曲として聞いてクラブミュージックが流れると、お!となってしまった。にしてもクラブミュージックと彼の歌声は最高にマッチするなーと思う。
フルアルバム制作もしているだろうから、今回のEPがどう影響するのか楽しみだ。

How Can I - Park Hye Jin

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 このEPで存在を知ったPark Hye Jin。ドリーミーなメロディとノリやすいリズム、特徴的な彼女の歌。独特な世界観だがキャッチーさもあり、聞いていくうちにハマってしまう沼のような楽曲が多い。僕も知らないうちにハマり今年かなり聞いた作品の一つである。
本当なら12月に来日の予定だったが延期になってしまった。来年以降彼女の独特な世界観を肌で感じたい。

以上が僕の2020年の年間ベストアルバムでした!

年末年始冬休み期間もあると思うので、興味ある作品はぜひ聞いてみてください!

感想などお待ちしております。

Telkina



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