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夫婦それぞれの結婚式体験談 ②新婦の両親への挨拶編(新郎視点)

このノートは、2018年の末に結婚式を挙げた夫婦がそれぞれの視点で結婚式の体験談をしたためたものです。

ルールはこんな感じです。
1.同じテーマについて二人が同時に書く
2.二人とも書き上げるまでお互いの内容は見ない
3.完成したらお互いに内容チェックして投稿

これから結婚式を考えている方にとって、ささやかなヒントになれたら幸いです。


前回は、プロポーズまでを紹介しました。

新婦編はこちら。

その2 新婦の両親への挨拶編(新郎視点)


結婚を決めたら、次はご両親への挨拶です。
私達はインターネットを通じて出会ったので、もちろん相手の両親のことは全く知りません。
というか相手の名前が本名かどうかも定かじゃありません。
(よくよく考えるとすごい話だ)

つまり我々にとってご両親への挨拶とは、初めて相手の社会的存在を裏付ける出来事となるわけです。

もしかしたら、金で雇った偽物の家族が出てくるかもしれません。
或いは「実は私、極道の跡継ぎを探していたの」なんて言われるかもしれません。

やばい、やばいぞ。


新婦「場所は新宿のフレンチレストランだお」

おっと、実家ではないのか。
アウェー度が少し下がった。これはいけるかもしれない。

少なくとも、
家の門をくぐった瞬間 左右にズラリと黒服が並んでいるみたいな事態は回避した。


何はともあれ服がない


心の準備はもちろん必要なのですが、まず何より私には、結婚相手のご両親に会う時に着ていけるような服がないのです。


フレンチレストランでランチときたら、ジャケットくらいは常識です。
(と、範馬勇次郎も言っていた)


しかし、私はいわゆるジャケットを持っていません。
スーツを着ていくのはちょっとかしこまりすぎだし、そもそも私服勤務である私にとってスーツはコスプレです。

というわけで、池袋で
・黒っぽいシュッとしたジャケット
・黒っぽいシュッとした靴

を購入したのでした。


いざ、新宿の小○急へ

そんなこんなで当日がやってきました。

振り返ってみると、ご両親への挨拶が結婚関連イベントの中で一番緊張したかもしれません。
実は一度、風邪で声が出なくなってリスケしているのですが、もしかしたら緊張のせいだったのかもしれません。


新宿駅で待ち合わせると、なんとご両親は既に店に入っているとのこと。

新婦「うちの親、基本的に30分前行動だから」

すごすぎるぞ新婦一家。
さらに緊張は高まります。

心を落ち着けて深呼吸。
花粉症で鼻水がつらいぜ・・・!


そして運命のご対面。
慣れないフレンチでご両親への挨拶が始まりました。

新婦のご両親はとてもフレンドリーな方で
「貴様のような男にうちの娘はやらんっっ!!」
「君は私の娘を幸せにできるのか!?」
「彼女には許嫁がいるのだよ。君なんかが及ぶはずもない、高貴な身分の男がな」

なんて話もなく、平和に時間は過ぎていきました。


ところで、ご両親への挨拶といえば
やることがありますよね。

ずいっと前のめりになり、
全身全霊のキメ顔で「お、お父さんを僕にください!」みたいなことを言うアレです。

アレをやる流れが回って来ないぞ・・・
これはこれで色んな話が聞けて楽しいけれども、やらにゃならんことがあるぞ・・・

ちょっとお互いにやきもきし始めた中、新婦がしびれをきらしたのか
「私たち、一緒に住もうと思っているんだけど・・・」
と切り出しました。

遂に来てしまった、このターンが…!


ところがご両親の反応は、少し困ったような顔で
「私達がいいと言っても、それは向こうのご両親にも了解を取らないと」
「うちだけで決められることじゃないから、ちゃんとあちらのご両親の取りなさい」

とのこと。たしかに。

あれ、なんだか思ったよりすんなりと話が通ったぞと思いながら、新婦の母上からいただいたポケットティッシュで鼻をかみつつ帰路についたのでした。


次回は新郎の両親への挨拶編を書こうと思います。
今度の舞台は長野県です。

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