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夫婦それぞれの結婚式体験談 ①プロポーズ編(新郎視点)

このノートは、2018年の末に結婚式を挙げた夫婦がそれぞれの視点で結婚式の体験談をしたためたものです。

ルールはこんな感じです。
1.同じテーマについて二人が同時に書く
2.二人とも書き上げるまでお互いの内容は見ない
3.完成したらお互いに内容チェックして投稿

これから結婚式を考えている方にとって、ささやかなヒントになれたら幸いです。


その1 プロポーズ編(新郎視点)


結婚の数年前、後輩にこんなことを言われたことがありました。

「新郎さんってプロポーズする時、
 普通に自分の部屋で雑談してる時に
 『じゃあ結婚するか』
 みたいな感じでプロポーズしそう」

「で、彼女に
 『ダメ。やり直し』って言われて、
 改めてプロポーズさせられそう」


今になって思えば、その後輩はとても私のことをよく理解していたなぁと思います。


まずは、出会いの話から


そんな予言を受けた数年後、某マッチングサービスで妻と出会いました。
付き合ってから結婚を決めるまでは1年ちょいくらい。
私は当時27歳、彼女は28歳。
一緒に住もうか、なんて話をしていた流れから結婚の話にいった感じです。

さて肝心のプロポーズですが、
結婚を決めた時点ではプロポーズというものをしていません。

正直な所、どう決めたかは覚えていないのですが、
何気ない雑談の中で「結婚しよー」「いいよー」くらいのノリで会話していたと思います。
一緒に住むとか住まないとか、そんな話をしているうちに結婚がどんどんリアリティを帯びていった形です。


なぜプロポーズをすることになったか


結婚というのは契約関係で、
その後の人生をどう生きるかを決めるものです。
ちゃんとお互いに結婚の意思を示して、
相談した結果、結婚しようという結論に至ったなら結婚すればいいんじゃない?

というのが私の考えだったので、あまりプロポーズのような余興をする気はなかったのですが…

「やっぱり、きちんとプロポーズはして欲しい」
と言われ、改めてちゃんとプロポーズすることになりました。

後輩よ、君の予言は当たったぞ。


曰く、
「本気かどうか分からなくて不安だから」
だそう。

言われてみればもっともな話で、
その後の人生を決める決断である一方
入籍するまではただの口約束なわけですから、
「本気であること」をちゃんと形で示さないと不安になるのは当然です。

ましてや、昔からの知り合いでもない
ウェブサービスでの出会いです。
共通の知り合いもいないので、逃げようと思えば簡単に逃げられます。
そりゃ不安にもなるよなと。

そんなわけで納得した私は、プロポーズの準備を始めたのでした。


婚約指輪って買う意味ある?

さて、プロポーズをすることになった以上、
「結婚しよう」と言ってパカーをしなければなりません。

でも、婚約指輪なんて、買う意味あるのだろうか?

結婚式までの約半年間しか着けなくて、それ以降はどこかタンスの奥にでもしまわれるアイテムです。
そんなものに給料三ヶ月分だって?
そんな宝石商に都合のいい慣習を作ったのは一体どこのどいつだ!

そんな話を妻ともして、婚約指輪は買わないことになったのですが、これではパカーするものがありません。
困りました。パカーするものがなければプロポーズができません。


そして、二人は赤坂に向かった

そうしてやってきたのは赤坂駅前のEDOMさん。


ここは、フィギュアや絵画といったディズニーグッズを扱うお店です。
婚約指輪を買わない代わりに、結婚記念品を買おうというわけです。

なんのため?もちろん、パカーするためです。

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というわけで、お迎えされた美女と野獣。

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服の模様が細かくていいですね。

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コグスワースはついでにお迎えしました。
ちなみに、ちゃんとした結婚記念品向きのフィギュアもあります。



結婚記念品は手に入れた、次は…


渡すものは手に入れました。
次に必要なのは、実際にパカーする「箱」ですね。

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といってもこの野獣フィギュア、指輪ケースには入りません。
30cm弱あるものね。そうだよね。

フィギュアにケースは付いてきますが、保存用の箱ですのでパカーには不向きです。
ここはやはり、開き蓋の白い箱が無難でしょう。


浅草橋のシモジマには様々な文房具が揃っているのですが、残念ながら美女と野獣が納まるちょうど良い箱は見つからず。


Amazonだとこういう箱はあるのですが、プロポーズで海賊木箱をパカーされてもね。
中身がジャック・スパロウだったらそれもありかもしれませんが。


色々あたってみたものの、どうにも見つからないので…

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最終的に、箱はオーダーメイドで作っていただきました。
(サイズ感が分かりやすいように林檎を並べてみました)


えっオーダーメイドって高いんじゃない?

と思うかもしれませんが、上で紹介した海賊木箱と同じくらいのお値段で作れます。
でもこの箱、プロポーズした後は何に使うんでしょうね。


全ての準備は整った


そして、プロポーズ当日です。

場所は一人暮らしの私の部屋。

ちゃんとやるならそこはお洒落なレストランとかじゃないのかという話ではあるのですが、

木箱、でかいのよね・・・

そんなわけで、でかい箱は部屋の収納に隠し、
適当にタイミングを見計らって
ジャケットをPut On!!

そして私の合図(※)で流れ始める「美女と野獣」のテーマソング!!!

※合図 =「OK Google, Play Musicで"美女と野獣"を流して」

本当は「強いぞ、ガストン」の方が好きだけれど、
プロポーズの後ろで卵を4ダース食べてた話を聞かされるのはどうかと思うのでそこは雰囲気を優先しました。


そして自然な体の運びで
収納から木箱 (横幅250 mm × 奥行き250 mm × 高さ300 mm) を取り出し、

彼女の前に跪いてパカー!!!!




こうして私はプロポーズに成功した


なんと言ってプロポーズしたかは本当に覚えていないのですが、前置きで何か言って「俺と結婚してくれ」みたいなオーソドックスな台詞だったと思います。

準備の甲斐もあって無事成功したのですが、
後々になって

「私すっぴんで寝巻きだったし、もっとバッチリ決めた状態でやって欲しかった」

とダメ出しされました。
乙女心って難しいですね。



以上がプロポーズまでのあらましです。

次回は、新婦の両親への挨拶編です。

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