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6: 初マラソン滑り出しはスロー 神戸マラソン#2

人生初のフルマラソンである、2017年11月19日の神戸マラソン。前回は2,000字ひっぱって号砲が鳴るところまでしか書けませんでしたが、それだけ、思い出すことがたくさんあるマラソンでした…またいつか走りたいなあ。

「なぜいきなりフルマラソン?」

ランナー仲間によく聞かれることに「なぜいきなりフルマラソンを走ったの? ハーフから始めるとかではなくて?」があるのですが、いつも答えているのは「いや応募したら当たってしまったから」。あとは「フルマラソンのほうが距離単価が安いから」とかもありますが、今になって考えると「ハーフマラソンで調整(練習)しようという発想がそもそもなかった」のかもしれません。とはいっても初の大会がハーフマラソンとかだったら、神戸マラソンの興奮もちょっと収まり気味になったかもしれないので、結果としてはそれでよかったのでしょう。マラソンを上達させる方法にはある程度の共通原理があるかもしれませんが、マラソンの楽しみ方は人それぞれです

スタート〜ファーストバナナ

さて最初の号砲が鳴ってから列はゆるゆると前に進み、東遊園地の横あたりで待機(ルミナリエの終点ですね)。そして9時15分にはいよいよ第2ウェーブの号砲が鳴りました。列は本当にゆっくりと歩くように動き出し、ようやくスタート地点が見えたころからジョギングできるような状態でした。ゲストの有森裕子さんを脇目に、6分のロスタイムの後にいよいよスタート!

高校の行事で行ったことのある国際会館を右手に左折、突き当りの元町の商店街はバドミントンのガット張替えでよく訪れた場所、いつの間にか鉄人28号のオブジェが建った新長田駅前の広場…何もかもが思い出となって蘇る場所で、出だしからやたら一人ハイテンションになっていたのですが、ガーミンが計測した心拍数もすでに155〜160くらいになっており、やっぱ抑え気味に走ったほうがいいのかなあなどと考えていました。

何がすごいって、声援が全く途切れないんですよね。教会の前に横断幕を持った人たちがいたり、獅子舞が踊っていたり、太鼓叩いている人がいたり、ピカチュウがいたり(ピカチュウはランナーにも多かったですね笑)…。初マラソンだったので「うおーすげーマラソンランナーって熱烈歓迎されるのか!」と感動したものですが、すべてのマラソン大会がそういうわけではなく、2万人規模の都市型マラソンだったからなのかもしれないですね(板橋Cityマラソンとかも、名物応援とかはありますが、基本的には河川敷ですしね…さすがに河川敷21kmを声援で埋めるのは無理でしょう)。

さて正確に何キロ地点だったかは失念しましたが、たしか8〜9kmくらいだったかのエイドに、最初の「バナナ」がありました。大会案内でも「早めからエネルギーを補給できるように」として、10km前からバナナがとれるようになっていたと記憶しています。もちろん私は迷わずバナナを取りました。なぜなら、2週間少し前に行った30km走で、補給不足からハンガーノックになった苦い経験を鮮明に覚えていたからです。

今回の神戸マラソンでは、エイドに置かれていた食べ物はほぼすべてを口にしました。上記の失敗を受けて「これだけは実行しよう」と固く決意していたことです。そして結論から書いてしまうと、エネルギー補給をしっかりととったおかげでしょうか、最後まで大きな失速をすることもなく走り切ることができました。練習での失敗は本番への教訓を与えてくれる、ということに気づき、マラソンとは過去の失敗から学ぶスポーツだ、と実感した出来事です。

ちなみに、これは今となっては珍しいと気づいた神戸マラソンの特徴なのですが、エイドが右側にあります。その後私が走った4つのマラソン(板橋City、湘南国際、つくば、勝田)はすべて左側でした。神戸マラソンでは最初に山側を西向きに走り、その後海側を東向きに走るというコースで、山と海が共存するという神戸の特徴がうまく出ているなあと思いますが、エイドに関してのみ戸惑うかたもいらっしゃるかもしれません。その点、初マラソンの自分には戸惑う余地などなかったのですが。

須磨浦公園のトイレロス

さて須磨海浜公園駅を過ぎると国道2号線と合流し、海沿いのコースを、折返しランナーを眺めながら走ることとなります。このあたりから徐々に催してきて、須磨浦公園で1回目のトイレに入ります。公園の中に坂道を登って入り、仮設トイレが10箇所以上並んではいたのですが、それ以上に長蛇の列ができており、結局は4〜5分ほどロスしたでしょうか…。

事前に本などを読み、喉が渇く前からちょっとずつドリンクを飲むと良い、と書いていたので、そのように実行したわけですが、脱水を防ぐ意味ではたしかにやってよかったと思います。ただし初心者ランナーとしては、ゴールまでの時間も当然かかるので、1度や2度のトイレは覚悟しなければいけないですよね。

明石海峡大橋、そして折返し(という名の19km地点)

トイレから戻ってからも海岸線を順調に走り続け、小学生の頃に2年弱住んでいたときの最寄り駅「滝の茶屋」を眺めつつ、名所の1つである明石海峡大橋の横(下?)を通過します。

↑レース中は走ることをメインにしていたものの、周りのランナーもスマートフォンでパシャパシャ撮っていたので、つられて思わず撮ってしまいました(笑)。

これもまた、小学生の頃まではそもそも橋も架かっておらず、たこフェリーで淡路島に渡って自転車一周旅行をしたっけ…などと無駄に思い出が蘇ってきます(笑)。

そのまま少し進むと、西舞子のスターバックス&無添くら寿司の駐車場が折返し地点になっていました。とはいってもレースはまだ前半戦で、19km地点なのですが。このときはまだまだ足も余裕があり、30km走から学んだ、エネルギー補給が功を奏しているのだろうなと感じていました。

次回は、最大の難所である浜手バイパスに差し掛かります。

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