4: ハンガーノックの恐怖

2017年11月の神戸マラソンに向けた練習は本格化…しているとはいいがたく、前月10月は毎週水曜日の10km走と、毎週土曜日のジムでの筋トレのみ。たぶん、当時の自分にとっては週1走るだけでもかなりの進歩だったはずなのですが。

30km走への挑戦

とはいえさすがにマラソンに向けた練習が10km走だけだとあかんやろ、ということには気づいており、あれやこれや調べた結果、レース16日前の11月3日に、30km走を敢行することにしました。今から考えるとそれまでの最長ランが17kmだった人間がいきなり30km走るというのは無謀以外の何ものでもないのですが、当時の自分を思い返すと「そんなにペース上げすぎず、補給用のジェルももっていけば大丈夫やろ」ってところでしょうか。

それよりも最長距離への挑戦という謎のハイテンションのもと、これまで言ったことのないルートにGoogle Mapをスマホで見ながら走っていくわけです。城南島海浜公園という、羽田空港に飛行機が着陸するのを眺められる公園に寄り、そのままいくつかの人工島を渡って、新ルートの20kmから自宅周辺に。そして残り10kmをいつものルートで気持ちよく走ってフィニッシュ…のはずでした。

スタートしたのは午後2時、気温はガーミンの記録によると20℃だったのでそれほど高すぎず、お昼ごはんも食べた後なのでエネルギーもそれなりにあったはずでした。実際、15km地点でジェル(アミノバイタルの金色のやつだったかな…アミノ酸の苦い味がした記憶があるので)も摂取し、20kmくらいまでは快調にキロ6分のペースで巡航していました。

残り5kmで異変

ところが残り5km地点、急に足が上がらなくなりました。おお、これがいわゆる30kmの壁なのか?などと何かがわかったような気持ちになりながら、でもペースを落とすまい、頑張るぞ、とやや前傾気味の姿勢も取りながらがんばろうとした…でもペースはゆるゆる落ちつつもなんとか6分15秒くらいを精一杯キープ…いやいやこのままじゃ持たない!ということで、コンビニに駆け込みウィダーインゼリーを買いました。飲んだその瞬間はちょっとは回復したものの、結局ゆるゆるとしたペースのまま、フィニッシュ。

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自宅の3Fに戻る階段も1段1段がしんどく、手すりを掴まないとしんどい状態でした。そしてシャワーを浴びるために浴室のイスに座ったとたん、へなーっと力が抜けてしまい、そのまま30分ほど立ち上がれず…。ああこれはただ事じゃないと思いました。その後の状況は以下の通りです。

・足に力が入らない
・寒い(→とりあえず布団に入って横になりました)
・ものが食べられない(食べても戻してしまう)
・とにかくやばい、動く気力が何も怒らない

結局その日は、3時間ほどそのまま休み、その後ゆっくりとご飯を食べ(シチューでした)事なきを得ましたが、二度とこんな経験はごめんだと思いました。

得た教訓

後から調べるとこれがいわゆるハンガーノックというやつで、マラソンに限らずエンデュランススポーツで、エネルギー補給がうまくいかなかったときに起きるようですね。私の場合、3時間のランニングに対する栄養補給の認識が甘すぎたのだと思いました。というわけで、

レッスン①:マラソン中にエネルギー補給を怠るべからず

というのが、人生初マラソンである神戸マラソンを前にして唯一の、しかし自分にとってはもっとも大切な教訓でした。

次回、いよいよ人生初マラソン!神戸マラソンへ。

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博士(薬学)→ポスドク1年→理系出版社勤務。 2000年に立ち上げた受験生サイト「18 road」の中の人。 趣味はマラソン(目標サブスリー)、野球観戦(ジャイアンツ)、ゲーム(LIVE A LIVE等)。 夢は東京ドームでの始球式。

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