2: ランニングに目覚める

何気なしに神戸マラソンに応募したのが2017年4月。その後特段の運動をすることもないままでしたが、5月中旬に仕事で取材した学会で、複数の講演者が「運動は老化を遅らせる」成果を発表。ならば自分でも人体実験をするぞ…という理由で、一念発起、自宅から一番近く、会社の入っている健康保険組合の割引もきくスポーツジムに入会したのが5月下旬のことでした。意外と行動が早く自分でも驚きでした。

34歳、スポーツジムで久しぶりの体重測定

例にもれずそのスポーツジムでも入会後、まずは体組成計で体のさまざまなデータ、具体的には体重、ウエスト、体脂肪率、筋肉量などを測定してくれました。当時の自分はいまから振り返ると、肥満とはいわないまでもお腹周りがちょっとたれぱんだ気味だなぁという自覚もあり、実際に測定してみると体脂肪率は22.9%。BMI自体は23だったので、いわゆる隠れ肥満ってやつに分類されたみたいです。

久しく運動もしていなかったということで、まずはイージーなマシントレーニングを中心とした、週1回のメニューを提案されました。まあそうですよね、遊びの運動ですら5年ほど遠ざかっていた人間に週2回や3回の運動をすすめるほどスポーツジムのインストラクターは楽観的ではないというのは今ならわかります。

倍率4倍の壁を超えて神戸マラソン当選!

そんな週1のスポーツジム通いのなかで、いわゆる走る運動としてはトレッドミルをやったりやらなかったりしていたわけですが、転機となったのが6月13日に到着した「【重要】第7回神戸マラソン 抽選結果のお知らせ」というタイトルのメール。

このたびは「第7回神戸マラソン」にお申し込みいただき、
誠にありがとうございます。
2017年4月6日から5月15日までお申し込み受付を行ったところ、
定員を超えるお申し込みがあり、厳正なる抽選の結果、
貴方様が「当選」されましたことをお知らせいたします。

嬉しかったんでしょうね、その翌週の6月19日、runkeeperをインストールして記念すべき初のランニングでした。2011〜12年にかけて十数回だけ足を通したランニングシューズを履いて走った結果が↓

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家の周りにあった運河沿いを、当時は結構それなりにきつめだと思うペースで走っていたはずですし、なんにせよ暑い時期だったわけですが、それでも久しぶりのランニングで清々しい気分だったのだけは鮮明に覚えています。

一方でマラソンの練習という観点からすればまだまだ無計画でした。当時はまだランの種類なんてものにも詳しくはなく、「このペースなら走りきれるかなあ」くらいの感覚で、ゆるゆると走っていただけのようです。実際、その後の距離は、
6/21:8.51km
6/25:4.53km
6/28:7.38km
7/1:4.00km
7/12:9.41km
7/19:6.66km
8/2:7.21km
と、まあ単調でしたし、頻度もそこまでではありませんでした。

レインボーブリッジを横断せよ!炎天下のロング走

ランニング経験の浅かった当時の自分も、さすがに10kmに満たないランニングではマラソンを走りきれないと思ったようで、8月13日にはロング走を敢行しています。

当時の自宅近所のランニングコースを検索していると、「どうやらレインボーブリッジを渡れるらしい」という情報を入手し、であればそのままお台場にわたり、銀座方面から帰ってくるコースを考えたようです。

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初のレインボーブリッジなんだから写真の1つや2つも撮っておけよ、と当時の自分に言いたくなりますが、残っていたのはこのrunkeeperのログだけでした(笑)。走り始めたのが10時前、そのまま12時前まで2時間ほど走っていたので、まあ暑いのなんの。そして地図で言うところの11km地点では、ちょうどコミケが開催中で、入場待ちの列も暑そうでしたね…。途中でコンビニに2回ほど寄ってドリンクを補充したことを記憶しています。で、その汗だくの格好のまま京浜東北線に乗車し帰宅しました。座席は空いていましたが、さすがに汗だくで座るわけにもいかず、ずっち立ち乗りで。

このレインボーブリッジ横断ルートは自分でもかなり気に入っていて、その後ロング走でちょくちょく使うようになりました。品川から上るときはエレベーターに乗らなければならず、タイムロスはあるものの、それまではモノレールで横断していてまさか歩けるとは思いもよらなかったところを、よりによってランニングで横断しているのだから、決して悪い気分ではありません。今は引っ越して気軽に行ける場所ではなくなりましたが、また距離走で行ってみようかな。

そんなこんなでちょいちょい走っていた、神戸マラソン3ヶ月前の夏でしたが、その翌月にはちょっとした笑い話があります。次回は初マラソンを共にするシューズとの出会いについて。

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