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telecookでの”先生役”

telecookは台所をつないで一緒に料理を作ります。先生役を決めて、その人に教わりながら料理をします。先生役は、ほとんどの場合は料理の専門家ではなく、食べることや料理をすることが大好きなちょっとマニアックな人が担当し、その人が体得した極意を伝授してくれます。

人によって教え方は全然違います。上から手元が見えるカメラと正面カメラの二台使いで、参加者がちゃんとできているかzoomの映像をくまなく見てきっちり声掛けをする超丁寧な人もいるし、素材について熱く語る人もいる。マイペースで手際よくどんどん工程を進めていき、参加者が追いつくのに必死になる人もいます。

今回はマイペースの代表格のなかたんさんのエピソードをご紹介します。

なかたんさんのパエリアの巻

なかたんさんは、普段は会社員のお兄さん。似顔絵を描くのとレゴづくりがとても上手なアーティスト気質です。この日はパエリアを教えてくれ、30人近くが参加しました。

なかたんさんがキッチンにカメラを設置して、telecookスタート。まずは、パエリアで使う材料を切ります。

(なかたん)玉ねぎやパプリカはみじん切りにしてください
(参加者)どれくらいの大きさですか
(なかたんさん)適当です。うーん、これくらいかな

といって2 cm角くらいの玉ねぎが画面に映し出されます。

(運営)それはみじん切りではないですねー(笑)

材料を切ったあとにフライパンで炒めます。

(なかたん)野菜切って、炒めて、、、、<どんどん工程が進んでいく>
(参加者)えっと、次何するんでしたっけ。全然ついていけてませんーーー
(運営の美香ちゃん)大丈夫ですよ。みんなついていけてませんから。一緒に頑張りましょう

なかたんさんの行動を口に出して、復唱しながら一致団結してみんなで料理をします。

(なかたん)お米に白ワインを注いでください
(参加者)どれくらいの量ですか
(なかたん)適当です。
(運営のたかさん)そうですねーお米が浸かるくらいがいいんじゃないかな

運営たかさんのアドバイスに、多くの家でホッとする声が聞こえます。

(なかたん)ここでアルミホイルをかぶせて、しばらく火にかけておきます。時間があるで、風呂入ってきます。
(参加者)え、え、ふ、ふろーーー!!?

料理中に風呂に入りに行く先生って面白すぎると、一同大爆笑でした。

そんな自由でマイペースななかたん先生でしたが、みんな上の写真のような美味しいパエリアができあがり、参加者アンケートでも大好評でした。

いくつかメッセージをご紹介します。

なかたん先生のレクチャーも、段取りの良い人のペースを拝見しているようで、心地よかったです。鍛えられている気持ちになりました
楽しかったです。家族がパエリア好きなので気分がアゲアゲでした。なかたんさんらしいマイペースな進行で、途中でお風呂入りにいくのはツワモノ過ぎです。
人間は自分のやっていることが正しいかどうか知りたい生き物なので、どうしても分量を確かめたくなるよなあと思いました。
なかたんさんがスピーディにお料理されててすごい!!と思いました!手際よくて羨ましいです。
なかたんさんに対しての運営のみなさんのツッコミも楽しかったです笑!

そもそも、telecookでは、教えてくれる人ー教わる人の関係性はなく、先生役の人も料理を作る人も作らないで見ている人も、みんな一緒に料理を楽しむ仲間です。一緒に料理をしたり、おしゃべりをする中で感じられる人の違いがとても面白いのです。

そして、そんな風に違いがあっても、必ず美味しい料理が出来上がるのがtelecookの楽しさの源泉です。

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