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大袈裟かもしれないが、それは何かの暗示だと信じている/水晶体に映る記憶

あの日トンボが伝えたかったこと、とは


夜の散歩から帰ってきたある日のこと。
自宅玄関の真ん前に、季節外れのトンボがとても苦しそうに倒れていた。

その子は羽が破れて、体もボロボロ。
もう助かりそうにないが、勝手に移動させてしまうのも違うと思ったし、
人に踏まれない位置にはいるので、そのままにした。

翌朝、恐る恐る玄関ドアを開けると、そこには何もいなかった。
ボロボロだった羽のかけらすらも。



私はなぜだか胸騒ぎがして、遠い北の街に住む祖父に電話した。

「ああ、じいちゃん?ひかりだけど、体調大丈夫?」

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1,652字
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今日しか感じ取れないかもしれない有限な感性で、日々の感情や記憶の形を残していきます。自分の感性を守っていきたい、思い出していきたい方におす…

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