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「ハグしたくなるお洋服を羽織って」水晶体に映る記憶vol.22(無料)

定期購読マガジン「水晶体に映る記憶」の21個目の記事です。
このマガジンでは、「今日しか感じ取れないかもしれない有限な感性で、日々の感情や記憶の形を残す」というテーマで文章を書いていきます。
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一目惚れ

服に一目惚れをする、なんてことあるんですね。今日そんなことが起きて、一着、迎え入れました。

落ち着いた色だけど、よく見ると色んな色の入ったアウター、肌触りが好き、色合いが好き、形が好き。好きが重なった意思決定だった。

店員さんからお買い上げ袋をもらって、手元にお洋服が時は、この子を大切に、長く着たいなと思った。
安いから流行ってるから、という理由だけで物を買わなくなったのは、大きな変化だなと思う。


お洋服事情

元々、服にそこまでの拘りはないほうで。小さい頃は姉のお下がりが多かったから自分で選ぶことも少なかったし、学生時代は冬場の制服に少しでも可愛いセーターを仕込むことに励んで、大学生でやっと自分で服を選ぶことになってから、周りの女の子達がオシャレすぎて驚愕したことを覚えている。おしゃれ上級者の友人達を見ながら、素敵だなと思ったものを真似して、雑誌をみて、少しずつ自分の好きな服装を自覚してきた。


心地よさ、を振り返れば

心地よさを大事にしたい、と、座右の銘の如く語っている私ですが、さてどれほどに心地よいを実装できているのか、疑い始めた時期がありました。

心地よい、というのは日々の生活全てに埋まっていることですが、なんとなくの心地よさはあったとしても、一粒一粒を見ると、まだまだ自分の気持ちに素直じゃないな、と気づくことがある。


先程のお洋服の話もそう。
自分の好きな服を即答できますか。
クローゼットにあるお洋服を並べてみた時に、ハグしたくなる服が何枚ありますか。
そんな問いを自分に投げると、情けない結果になる。

ただ、このような問いへの答えに少しでもモヤがあるなら、そこはチャンスだなあとも思うのだ。

なぜなら、まだまだ心地よさを磨いて、更新できるということだから。

私は今日、素敵なお洋服を一着見つけたことで、「好きなお洋服で過ごせる」という心地よさを若干掴みまして。

この服をきて町へ出たらどんな気持ちになるんだろう、背筋が伸びたりするのだろうか、そんなワクワクでいっぱい。

私の心地よいの一粒一粒を見つめ、更新していく。それがこの秋冬の、一つの目標になるかな、と思います。

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