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水晶体に映る記憶vol.18「わたしが歩くのが遅いのは、」

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Googleマップの予測到着時間ってあるじゃないですか、あれが正確だったことが一度もなくて、いつも10分ほど遅れて到着してしまう。

慣れた道でもそう、迷って遅れているわけじゃないのだ。だからもう家からの最寄駅までは、Googleマップが言う時間は信用せずに、10分多く見積もって家を出ている。

それを先日、彼に愚痴ったら

「あなたはかなり歩くのがのんびりだもん」
「景色とか、店を楽しんでいるんだと思う」


と、ななめ上の回答が返ってきた。


行き交う人がいる中で、空の写真撮ることが年々恥ずかしくなるけど、やめないいいい


その言葉に、なんかちょっと嬉しくなりながら
私の歩く時間、を思い出す。

たしかに顔を前にして、歩き続けるのは難しい。

左右にあるお店、そこから出てくるお客、聴こえてくる店員さんとの会話、遠くにある看板何屋さんだろうな…今度行こう、、、などブツブツと。
あれこれを見つめて、頭の中で感想を述べたりしている。
目に見えないものもそう、すれ違う人の気配とか、街の雰囲気がいつも違うから、なんとか言葉にできないかな、と歩いている。

こう振り返ってみると、やはりちょっとは歩くのが遅くなってしまう原因がわかってきた気がした。

加えて一つ、嬉しい発見。こういう自分の癖みたいなものが好きだなぁ、と珍しく思ってしまっていること。

歩くのが遅いというマイナス気な点も、色んな景色を見つけられる点で相殺…いや、正の方向に振り切ってしまうくらいに好き。

もちろん、急がなきゃいけない時はそれを見越して早く家を出たり、景色を無視していかねばならない時もあるだろうけど、そうやって癖ともうまく付き合って、数ミリの隙間に心地よさとか愛を注ぎ込んでいきたい。

という、つぶやき。
寒くなりきる前に沢山お散歩したいな。

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