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本屋、地元に生きる

岩手県の「さわや書店」外商部兼商品管理部部長の栗澤順一さんが書かれた「本屋、地元に生きる」を読んでいます。

この数ヶ月、全く異なるジャンルの本を読んでいて、同じ系列の本を探していたのですが、ふと書店でこの作品が目に留まって、何の前知識もなく購入しました。
元々買うものが決まっていたり、色々物色した上で購入する本とは違って、こういう出会い頭に手にする本は、たいがい何かのきっかけになったりします。

実家からバス通りの坂道を下ると商店街がありました。
今も一部のお店は残っているのですが、ほぼ9割は閉じてしまって、いわゆるシャッターアイランド化しています。
当時商店街には2軒の書店があり、個人商店が集まったショッピングセンター内にも書店がありましたが、今は一軒も残っていません。

もしも今、自宅の近くに昔ながらの個人経営の小さな本屋さんがあったとして、そこを利用するかと聞かれたら、多分私は利用しないだろうと思います。
自分がチョイスするような本がお店にあるとは思えないし、徒歩圏内に大型書店もあれば、Amazonで注文すれば翌日には配達してくれるので。
本音を言えば、書店は「大型」とまでは言わなくとも「中型」、もしくは駅構内にある書店くらいの規模、ラインナップは望みたいところです。

それでも昔はそんな小さい本屋さんで「トムソーヤの冒険」や、「アメリカのありふれた朝」(映画「普通の人々」の原作)や、「嵐が丘」などと出会い、そしてSF作品やミステリーなど読み物の幅がどんどん広がっていたわけなので、フロア面積や取扱量は案外関係ないのかもしれません。

「本屋、地元に生きる」を購入した書店では、本屋や図書館関係の本が平積みされていました。

ちなみに「本屋、地元に生きる」は
ビジネス関連のコーナーに置かれていたので、
これらのラインナップとはジャンルが異なります。

私自身はカフェのような本屋さんや、ラインナップが独特すぎる本屋さんにはあまり興味がないのですが、写真のような空間演出されたお店がきっかけとなって、読書人口が増える可能性もあるのかもしれません。

「本屋、地元に生きる」はまだ最後まで読み終わっていないので、本当に「何か」のきっかけとなるのかはまだわかりません。
でも少なくとも今は「読むこと」そのものが楽しいと感じています。

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