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日本縦断歩き旅《島根⇒佐賀編》15日目『ロマンシング佐賀』唐津⇒松浦

順調に遅れている。
残り日数が足りない。
この日も40km越えで歩かないと厳しい。
途中で諦めて帰ると、次回費用と時間がかさむのだ。
門司港からのフェリーの予約はしてしまっているので、
なんとか長崎行って佐賀に戻って帰りたい。

3時に起きて、夜明け5時ごろ出発。
山越もあるので気合を入れる。

ロマンシング佐賀の車両。
ロマンシングサガは1、3とやった世代だが、
今の若い人や高齢の世代にはなんの事かわからないのでは?

まぁラノベの車両とかあったし、学生が利用するものだから、
スマホゲームの宣伝にはいいのかもしれない。

山道を迂回気味で歩くが、どうしても坂道には入ってしまう。

途中でお腹が痛くなり、
おならをしたら少し漏れてしまう。

パンツを汚したくないので、急遽、茂みの奥へ行って用を足す。

道から外れ坂道を登って、人が居なそうなところだったのだが、
お寺が近かったらしく、住職が現れ。
「タケノコはないぞ」と話しかけられてしまった。

用を足しているところだったので動けず、
「すみませんお腹を崩してしまって」と平謝りするしかなかった。

よく聞こえていなかったみたいだが、
少し近づいてきた住職が察して、
無言でUターンしてどこかへ行ってもらえた。

すごく恥ずかしかったが、すみませんでした。

山道に入っていく。

地元の人しか通らないような道を歩く。
人知れずずっとこの景色はあったんだなぁ。

少し高いところまで登り、くだりが始まる。

トンネル。短かった。


休憩できる場所がなく、学校の廃墟を見かけて立ち寄る。
リュックを下ろすと肩が休まる。
ここからさらに長距離歩くので、靴ひもも結び直したりした。

股間を隠しているように見える子供の像。
しかもタイトルが元気な子。

電話ボックスを改築して作ったのだろうか?
絵本の貸し出しボックスがあった。
紫外線で本が劣化しないか心配ではあるが、
ガラスに紫外線防止加工してあるのだろう。

4月に利用した人はいるみたいなので、割と利用者は多いのかも知れない。

オーディブルで、北の国からの脚本家倉本聰さんの「脚本力」を聞く。

話ことばの作り方。
キャラクター配置の陰と陽。
そして、名シーンを作った時のエピソード。

「まだ子供が食べているのでしょうが」は
親子の話やドラマとしての盛り上がりを十分に練っていた時に、
今いとつ足りない。そんな時に、登場人物全てにバックボーンを作っていたおかげで、ラーメン屋のおばさんには腹を空かせて待っている子供がいる。
だから早く閉店させてたい。
親子の2つの軸にさらに3つ目の軸が混ざってドラマが出来上がった。

うる覚えだが、そのような話を書いていて感心した。

伊万里湾大橋が見えてきた。

たくさんの伊万里焼がついている。

地面にも伊万里焼。
パンクさせないように埋めないと行けないから作るの大変そう。

材木の工場なのだろうか、たくさんの材木が積んである。
旅の始まりは4月初旬でスギ花粉がしんどくて連日鼻水を垂らしていたのが、
今は懐かしい。

休憩に駅のホームを使わせてもらう。
お水を水筒に入れ替えたり、魚肉ソーセージやおにぎりを食べた。

佐賀が終わる。

長崎県に入った。

道が狭いので車を避けて脇道に入る。
長崎は坂が多いと覚悟していたが、
早速、坂道が続く。


電線の修理。
ご苦労様です。

久しぶりに海に出た。
やはり山より海がいい。

巨大な兜。
正直、このあたりで疲労がピークでこの辺で野宿できないか迷っていた。
しかし、大通りで車が多く、水が確保できてないのでもう少し先を行くことにした。

足が痛くて、下り坂を踏ん張るのが辛かった。
お酒を飲んで痛みを誤魔化して進む。

公園があって、野宿させてもらう事に。
足が痛くて、人目がつかない所を探す余裕がなくて、
強風をしのぐために塀にくっつけるようにテントを張らせてもらった。

ほとんど無人だったが、何周もランニングしている学生がいたので、
帰るのを待って野営した。

嫌がられるかと思ったが、
会釈すると元気よく挨拶してくれて、こちらも挨拶を返すことができた。

お湯を沸かせてラーメンを食べて夜食にした。


この日歩いた距離 45 km



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