日本縦断歩き旅《沖縄編》7日目『やんばる国立公園』辺戸岬⇒国頭
いよいよ沖縄の旅も後半、折り返し地点辺戸岬から出発。
クモでかい。
危害なくても気になっちゃう。
喫煙所のテーブルを使わせてもらい朝食。
味噌ラーメンとおにぎり。
プロテインのチョコを食べる。
靴がすり減っている。
青森から履いてきたニューバランスN990v5
途中で修理に出そうかと思ったが予想以上に高いので諦めた。
遺跡。
ヤンバルクイナをロードキルしないように看板がいくつも立ててあった。
このお陰か、北海道などで似たような道を歩いている時、
歩行者が見えているのに猛スピードで飛ばす車がいなかったのは助かる。
特にトラックなどの仕事で通過する車は減速しないイメージがあったが、この辺りのトラックはゆっくりとカーブ曲がるので、カーブの恐怖感が薄かった。
豚をのせたトラックが何度か通過して、そのたびに匂いでわかった。
公園があった。すこし見てみたい気持ちもあったが、
台風の影響で道がふさがっているように見えた。
大石林山は存在感ある。
山道といえば不法投棄。
漢字が書けていない所が、
切実で率直なお願いに感じる。
日本の山道の中でもかなりゴミが少ない道だったが、
残念ながら不法投棄は存在してしまっていた。
折角歩道があるが、キャリーカートがひきづらい。
大きい車輪のキャリーカートだが、枝を何度か絡めてしまう。
交通量がすくないので、何度か車道を使った。
急に土砂降り。
長くはないし、快晴よりは快適なので、まあいいか。となってくる。
この手の看板を何度も見かける。
人の手が入っていない風景。
日本縦断してきても滅多にみれない光景。
昔の人がみた景色はどんなだろうか想像してきたが、
この景色は昔も今も変わらないのかもしれない。
リゾート地、奥やんばるの里に着いた。
飲食店は営業時間が合わず入れなかった。
トイレや自販機を利用させてもらい、
休憩できた。
休憩していると、車からじっとこちらを見ている人がいた。
俺がゴミ捨てたりリゾート地の敷地に入らないか警戒しているのだと思い、
なるべく早く立ち去るように準備していた。
すると、警戒していると思っていた車から初老の男性が降りてきて、
足を引きづりながらこちらに向かってきた。
声をかけてきて
「歩いて沖縄まわっとるのか」
「いいな」
「がんばってな」
と応援してくれた。
なにか怒られるかと思っていただけに、
うまくいい返答ができなくて悪い気がした。
老人は片目が白く、足が不自由にもかかわらず、
車から降りて俺に話しかけてくれたのだ。
それを思うともっと話せば良かった。
もしかすると戦争経験者かもしれないし、
話を聞いておきたかった。
自分の愛想の無さに恥じる。
旅でもトップクラスの後悔となってしまった。
古くからこの地を支えている商店に立ち寄る。
おにぎりとタンパク質のチーズ、
夜に飲む用の安くなっていたお酒を買った。
商店の前で子供がドリル?かなんかをやっていてノートを広げていた。
チュリオの自動販売機を補充している男性を少し話した。
チュリオの自動販売機が沖縄に多いのは、
安いかららしく、愛知、大阪に次ぐチェリオ自販機の多さらしい。
慰霊碑に手を合わせる。
一般国道58号は鹿児島市まで繋がていたらしい
公園に石像。
石の亀の上に亀、そして小鳥が止まっていた。
綺麗な海。
海辺。
水浴びに泳ぎに行きたいが、行きにくい。
浜辺にアクセスしやすい場所があったが、
なにか小屋があり入場料が掲げてあった。
一時期問題になっていた、
国立公園内で、許可を受けていない営業行為。
未だに存在するようだ。
自転車で日本一周している人と話す。
天気の話などをして、
この先天気が崩れる事を教えてくれた。
公園内ではハブに警戒していたが、
生きたハブには合わなかった。
川と海があり。
暑くもなっていたので水浴びしたい。
しかし、20名ほどの学生グループが川で遊んでいて諦める。
綺麗な浜辺。
いままで日本縦断を海沿いに歩いてきたが、
海水浴は一度もしなかった。
沖縄では海水浴する!と思っていたが中々できない。
自販機で買ったスコールにハエがとまった。
関東のハエと違い目が鮮やかな赤。
立ち寄った商店が営業してなかったので、
公民館みたいなところの縁側ですこし休憩し出発。
頭にまいた手ぬぐいをしぼるとぽたぽた汗が落ちていた。
重点地区に入るらしい。
なんだか一度くらいヤンバルクイナを見て見たくなっていた。
急な土砂降り。
買っていた大きめの圧縮袋が役に立ったと思った。
地味に圧縮袋の角が足に刺さる
射撃演習を阻止する活動をしていたようだ。
歩いている途中で急な土砂降りに合う。
豪華そうなホテルがあり屋根を借りて雨宿りした。
日没までにもっと進む予定だったが、時間的に厳しくなってくる。
国頭村の安波と言う集落に来た。
日も暮れ始めていて、
次の集落まで日没までにたどり着けそうになかった。
出来ればここで泊まりたく民宿よるも営業してなかった。
民宿がやっていないので、海の方まで行って野宿しようかと思ったが、
海の方も野宿に向いている場所がぱっと見で確認できない。
とりあえず食料を買いに商店よる。
すこしボケ気味のおばあちゃんが店員さんと話し、
店内の空気はよくは無かった。
必要な物だけ買って出る。
なんとなく人の目も歓迎している感じではない気がして、
村から外れた野宿場所を探す。
時間的にも体力的にも、次の集落までは厳しそうなので、
ここでどうやって夜を越すか焦り始めていた。
かなり苦労して、高台の土地を下調べしにいくも、
民家が近く、心配かけそうで断念。
しかも蚊が多く。
ほんの少し止まっただけで刺されまくった。
人が少なく、私有地ではない所。
橋の下で夜を越させてもらう事にした。
ここでも蚊が多いので、すぐに蚊取り線香を焚いてそそくさとテントを張る。
靴の先がはがれてきて、枯葉や枝、小石などが入って困った。
お湯を沸かして、カップ麺を食べた。
虫が多かったが、テントの蚊帳に入れば、安全だった。
相変わらずマットの空気は抜け、安息は得られなかった。
いい野営場所とは言えない、心細い夜をすごした。
深夜、獣のうめき声が聞こえて、慌てて起きた。
音を立てて追い払うも、結局何だったのかわからなかった。
犬?イノシシ?低い声だった。
この日歩いた距離 30km