【ダービー前に】AC長野パルセイロ2024前半戦寸評①【振り返り】

次節のダービーが第19節、つまり前半戦最後なわけですが
ビッグマッチを前にここまでを振り返ります

全3部構成。①②で選手寸評、③で監督・戦い方・データなんかをまとめたいなと思っております
今回はGK、CB、WBの選手寸評です

【GK】
①田尻
3月半ばからスタメンを勝ち取り、徳島戦では殊勲のPKストップ。しかしその後は再びキムミノにスタメンの座を明け渡す形となった。シュートストップとコーチングはさすがだったが、ハイボール処理には不安も。メンバー外が続いたが、ベンチに戻ってきている

㉑キム ミノ
一時スタメンを外れたものの、ビッグセーブとハイボールへの強さで失点の多いチームをなんとか支えた。CK守備時に居てくれる安心感たるや。ギリギリを攻めてのミスは確かに痛いが、現代的GKを目指す姿勢は評価したい。色んな人に見つかってほしいような、見つかってほしくないような…

㉚松原
天皇杯県予選決勝での活躍で一気に序列を上げ、田尻から2ndGKの座を奪った。田尻同様、GKとして上背はそこまでだがこちらはキックがあるタイプ。ただ今年は後ろでのつなぎにあまり手数はかけない上に、キムミノの牙城を崩すのはなかなか厳しいか

㉛リュウ
出入りの多いチームで若手ながら古株感も出てきた県出身選手。ただ今年も層は厚く4番手となってしまっている。昨年同様どこかで出場機会を得てほしいなと思うがどうなるか


【CB】
③冨田
いわゆる髙木チルドレンの一人。黒石を最終ラインから一つ前で使うようになってから出場が増えてきた。SB系の選手ながら慣れない3バックの真ん中で頑張っていたが、GW頃から出場がパタッとなくなったので何かあったと考えるのが自然でしょう

⑤池ヶ谷
抜群の縦パスを刺したかと思えば、「あれっ?」という低い位置でのロストとある意味らしさは健在。相手のアタッカーと徒競走になるとかなり苦しいが、高さや攻撃への関与を考えると欠かせない一人

⑦大野
こちらも黒石を前で使うようになってから3バックの真ん中で出場機会を得た。前のめり気味なチームにおいて、やはりカバーリングは光るものを見せている。ただ相手CFと空中戦になることも多く、奮闘はしているものの後手を踏む場面も散見。全部できればJ3にはいないのだろうが、個人・チームでの解決策を見たいところ

⑲杉井
繋ぐ・蹴る・運ぶの判断が良く、前に出てのボール奪取も目立つ。どんどん替えがきかない選手になっている。最近は三ちゃんに代わってゲームキャプテンも。長野の左サイドをストロングたらしめる一人

⑳石井
歓喜のルヴァンカップ徳島戦ではスタメンだったが、その後半月板の損傷が発表された。リリースを見ると復帰は早くて秋ごろか

㉗鈴木
カップ戦で出場機会を得た育成出身のDF。公式戦で成功も失敗も経験できたことが大きな前進。屈強というよりか現代的な感じ

㉙工藤
例の今治戦、GKによる同点劇を食らうほろ苦デビュー。ただその後の北九州戦では初スタメンを勝ち取るなど試合には絡んでいる。体格の良さは十分そうで、池ヶ谷の壁を越えたいところ

㊲高橋
今年は一時ケガという情報もあり出場機会に恵まれず。3バックとしては上背が不安、WBとしてはタイプ違い、ボランチとしては攻撃が計算しづらいかなという「帯に短し、たすきに長し」状態。中盤の潰し屋、守備的SBなら輝けそうな気はするが…

㊽砂森
3バックの左とWBでカップ戦を中心に出場。単純なスピードは厳しい部分もあるが、落ち着いた対応とつなぎ、左足のキックはさすが。若手中心のメンバーを鼓舞するメンタリティも見せた


【WB】
⑨藤森
右WBでカップ戦出場のみだったが、黒石の欠場もあり最近になって試合に絡んできた。左足のパンチ、思い切りの良さ、ロングスローはあるものの、トラップやキックの質は気になってしまった

⑮小林
小柄、運動量、左足のクロスと典型的な日本人SBという感じ。こちらもカップ戦での出場を重ねた。近くに百戦錬磨の砂森先輩がいるので、どんどん吸収してほしい

⑯森川
サイドを切り裂く長野の翼も今年はリーグ戦ほぼ出場無し。単騎での破壊力はチームトップレベルだが、WBは最終ラインに入ることも考えると選びづらいか。個人的に好きなので終盤の切り札として置くのもアリだと思っているが

㉓黒石
浮田の活躍が目立つが、こちらも前半戦MVP級のプレーぶり。序盤はCBだったが、WBに落ち着いた。パス、ドリブル、シュートなんでもござれで、特に京都戦のスーパーボレーは大興奮。一人ではがして運べるのも貴重な存在。攻撃の選手だっただけに後ろを空ける感じはあるが、一対一で何とかする場面も。水戸様、何卒よろしくお願い申し上げます

㉔西田
大ケガから公式戦へカムバックしたハマっ子。出場した際はプレーできる喜びが溢れすぎて、空回りするくらいの様子。下部リーグで修業した横浜FM・榊原の活躍を見ると、まだまだこれからが勝負

㉕田中
試合を重ねるごとにフィットしてきた感じ。攻撃、守備、組み立てすべてに関与できるのが強みなのかなと感じた。しっかり絞ってクロスをはね返すシーンがなぜか印象的。全俺の中で三浦主務に似ていると話題に

㉝安藤
こちらもいわゆる髙木チルドレン。出場機会はぼちぼちあるものの順足となる左サイドだったり、守備に時間を取られたりといまいち突き抜けられず。直近の富山戦で久しぶりに右サイドで一対一、カットインという場面を作れたが数字は残せず。長野のブカヨ・サカになれるか


長文にお付き合いいただきありがとうございました
ということで②に続きます

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