【6/29ダービー】気まぐれパルセイロ選手寸評

現地参戦してまいりました。激闘の余韻で寸評を書いていきます

GK 松原
天皇杯県予選決勝が伏線となるようなリーグ戦初スタメン。失点シーンは正直キムミノの不在を痛感してしまった。ただ失点後はファインセーブもありチームを助けた。ゴールキックも精度高く浮田に届けて特長を見せた

右CB 大野
序盤に低い位置での切り返しを見せた時は「Jackのよくない所出てるぞ」と思ったが、その後は無難に対応。慣れない布陣で苦しい場面も体を投げ出して食い止めた

左CB 工藤
大卒新人、リーグ戦先発2試合目の舞台がシステム変更したダービーという難易度高めのミッション。ただ手探りながらも相手を抑え、大野と共に最後は体を張って守りきった。一気に評価を上げたはず

右SB 黒石
ダービーを前にして帰ってきてくれて本当に良かった。対峙する菊井、山本の対応苦しんだものの、慣れないビルドアップの中でボールが持てる、はがせる、パス出せるのは頼もしい。上背もあり4バック成立に貢献した

左SB 砂森
百戦錬磨とは言え、試合から遠ざかっている状況からのダービーでのスタメン。昨年のことを思えば、よくぞここまでという感情も込み上げる。裏のボールは大丈夫かなと見ていたが、走り負けず落ち着いて対処した

ボランチ 西村
危険なボールロストなど組み立てのぎこちなさは痛いほど感じたが、その中でもグイっとボールを運べるのはやはり強み。どんどん練度を上げていきたい

ボランチ 碓井
こちらも久しぶりの先発。4バックということで最終ラインを攻守に助けられるだろうというチョイスか。目論見通り攻撃ではCBから引き出して展開、守備では安永のポケット突撃になんとか対応するなど4バック+1の仕事をした

右SH 小西
黒石と共に対面の菊井、山本に対応。守備に忙殺された感もあるが、一瞬でヒョイっと抜け出す俊敏さはならでは。同点弾のきっかけもドリブルから。攻撃的な山本の裏は意識的に狙っていたか

左SH 忽那
左サイドから時折中に入りつつ浮田、進などと関係を作りながらプレー。ミドルレンジからのシュートもあったが、さすがに大内も対応。こういうジリジリした試合ではセットプレーの期待感があると本当に助かる

CF 進
前線に張るというよりは広範囲に動き回って局面に関わり続けた印象。浮田の負担を減らしてあげているようにも見えた。忽那と使いたいスペースが重なっているような場面もあり、そこは交通整理が必要か

CF 浮田
ロングボールを戦略に昇華できる男。意図的に宮部とマッチアップをしてる感もあり、そこから進、忽那に流れチャンスが生まれた。らしい形の決定機は惜しくも決められず


※途中出場

CF 山中
進の役割を引き継ぐように浮田の周りでプレー。がむしゃらに競りにいったこぼれ球が同点弾につながった。これから4-4-2でいくのであれば山中にとっては良いニュースで、2トップの一角で躍動もありそう

左SB 杉井
殊勲の同点弾。別名、理己さんなんで使ってくれなかったんですか砲が炸裂。コメントの端々にも覚悟というか懸ける気持ちが感じられる

SH 近藤
ケガから帰ってきてそこまで間がないのに心配な痛み方を2度もしていてヒヤヒヤ。3バックでも4バックでもライバルは小西になってくる

ボランチ 古賀
SH 安藤
※出場時間短いため寸評なし

監督 髙木理己
理己さんは全体的に慎重派なイメージなんですが時折びっくりするようなことをする。最たる例が今回になった。ダービーでほぼ初めての4-4-2採用。勝負にたらればは無いが、もしあのまま負けていたらと考えると…。腹の中は分からないが、いつか4バックをやろうと企んでいたのか、本当に急造なのかは気になる。調子が下向きになったからこそ選手が納得感を持ってやれる面もあるはずなので。これで3バックか4バックか相手と「じゃんけん」ができるようになった反面、迷いのタネが生まれたとも言える


【最後のひとこと】
暑さでおかしくなりそうなスマホで見たスタメンに驚愕。ただ終わってみればバランスよく人が配置された4-4-2の恩恵もあり引き分け。歴史は偉大である。ただ自分たちがなぜ守備時5枚揃えていたのか思い出してしまうような場面も多々あり、黒石を引き出されてからのポケット突撃は危険だった。
今回がそうであったように、4-4-2に本格的に取り組むとなると序列も変わる。もっと言うと補強も変わる。4バックを採用したタイミングでハマりそうな森川が移籍してしまったのも少し皮肉(前から決まってたんでしょうが)。

長文にお付き合いいただきありがとうございました
次節は3バックか4バックか。7月も正念場が続きます

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