【課題は】AC長野パルセイロ2024前半戦寸評③【変わっていない?】

前回の続きです
全3部構成。①②で選手寸評、③で監督・戦い方・データなんかをまとめたいなと思っております
今回は監督・戦い方・データなんかを見て思ったことをまとめてみます


◆まずはデータを見てみよう
AC長野パルセイロ 2024 シーズンサマリー | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB (football-lab.jp)

Football LABは本当によくまとまっているので皆さんもぜひ
気になった点を挙げていきます
・期待値以上にゴールを取れている
・期待値以上にゴールを奪われている(笑)
・攻撃回数4位
・タックル4位、インターセプト2位
・パス数15位、保持率最下位

時折データは嘘をつきますが、上記の内容は今季の戦いぶりをよく表してますね。1回の攻撃に手数をかけず、失ったら奪い返しまた攻めてのサイクルをどんどん回していく。攻守がどんどん入れ替わるサッカー、ガチャガチャしたサッカーとも言えるかもしれません


◆監督の傾向、戦い方の整理
・ポジションごとの人選(求められるもの)
3バックの真ん中はスピードでカバーリングできるタイプ
3バックの左右はボール奪取と攻撃への関与
WBは大外で仕事ができるウイング系か、バランスの良いSB系
ボランチは長い距離を走れる「Box to Box」、守備専門だと難しいか
シャドーは全体的にMF系。一人は組み立てにも関与できるタイプ、もう一人は俊足で裏抜け、プレスとかき回せるタイプ
FWはストライカー+ポストプレーという感じ

・守備時5-2-3の設計
中盤2枚の脇にスペースがあるこの形。ある意味罠とも言えるこの場所は3バックが迎撃するか、ボランチが見るのが基本かと思います。奪った瞬間にここを共有地として加速していく狙いもあるのかなと思いつつ、一方でうまく使われて崩される場面もあり、リスクと裏表に感じます

・ボランチ2人で加速していく
今年はピッチ中央でボランチを中心に段差を作ってワンツーで打開する場面をよく見ます。相手MFのラインを突破し、一気に加速するということかなと思いますがこれもリスクと裏表。奪われたら一気にピンチという場面も…

・左で作って、右に展開
杉井、田中、西村にシャドーを加えたメンバーでの組み立ては長野のストロング。そのまま同サイドで攻めることもありますが、特に最近は手薄な右に展開して勝負という形もあります

・交代は遅め?
前任者の影響で交代カードはスパスパ切るもんだという感覚がありますが、理己さんは比較的慎重派。個人的にはガス欠の交代はもうちょい早くしてほしいな、というところ


◆現状の課題
・つなぐチームは得意、蹴るチームは苦手
ジャイアントキリングにも通じますが、地上戦でつないでくるチームには総じて強く、プレスを越えて蹴られると最終ラインの空中戦、こぼれ球の勝負で後手を踏む印象があります。低く構える陣容ではないので、ボールの出所を抑えるか、セカンドボールの回収に注力するかだと思いますが果たして

・前後の分断
タイトルで課題は変わっていない?と書きましたがまさにこれ。昨年の不調時はチーム内の意思統一がうまくいっていないなんて話もありました。また最終ラインにアクションをかけて、いわゆるピン止めをし5バックの手前を使うチームも見られます。基本的に間延びしやすい戦い方ではあると思いますが、上記のように特に試合終盤にかけて前から行くのか、多少低く構えるのかチームとしてのまとまりも見たいところ

・塩漬けは苦手
データでも見た通り良くも悪くもガチャガチャしてるので、2点差をひっくり返すことも返されることもあるチームかなと思います。リードしたら試合のテンポを落とすなんて言いますが、それを少しはできるようになりたいところ


長文にお付き合いいただきありがとうございました
これにて前半戦まとめは終わりです

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