僕は限定合理的な「感情人」である。
リンクアンドモチベーションという会社があります。コンサルティングやクラウドサービスを通して、組織課題の解決や各個人の成長支援を行っている会社になります。僕が内定を承諾させていただいている企業でもあります。
ただ、この記事は本当に僕個人の感想なので、当企業の意見ではないことを先に宣言させていただきます。研修とかも全く受けてないので本当にただの1大学生です。
リンクアンドモチベーションの人間観として、
人間は限定合理的な「感情人」である。
と定義されています。
人はロジックだけで動くのではなくて、いろんな感情も交えて意思決定を行っていく存在なんですね。
前置きが長くなりましたが、この記事は、僕が自分自身が凄く限定合理的な「感情人」だなぁと感じたきっかけを書いたものです。
出来事
あるプロダクト開発のプロジェクトを知り合いと二人で行っています。かなり力の入れたプロジェクトになっていて、優秀な相方と二人で毎日MTGして、それなりに仲良く円滑に行えているような状態です。
そのプロジェクトの中で、新しい問題に直面しました。僕らの足りない知識、経験が必要になるような問題であり、誰か新しい人を誘ってみようかという話になりました。
そのときに、"なんか嫌" だなって思ったんです。その時は、「意思決定のスピードが遅くなる」とか「マインドセットが異なるメンバーを入れるのは方向性の観点で危険」とかそれらしい合理的なことを言って保留になりました。
でも、一人になってしっかり考えてみたんです。新しいメンバーを入れることのなにが嫌なのか。もともと大人数は嫌いなんですが、具体的にはなにが嫌なのか。いろいろ考えてみました。
まず、優秀じゃない人を誘う場合。これはまあ嫌ですよね。誘わないほうが作業が円滑に進むことは容易に考えられます。これはシンプル。なんにも違和感ないです。
問題は優秀な人を誘う場合。合理的に考えれば、誘ったほうが良いです。プロダクトの成功の確度は必ず高くなるでしょう。しかし、そこで"なんか嫌"だなって思ったんです。これは合理的ではない。
いろいろ考えてみた結果、僕自身が、人に頼られたい、自分のプレゼンスを常に発揮して人からチヤホヤされたいと思っているから、だと気づくことが出来ました。この気付きは自分の中ですごく腑に落ちました。
優秀な人入ってきたら今まで自分が頼られていたタスクが奪われちゃうかもしれないじゃないですか。それがもうめちゃめちゃ嫌だったんですね。自分の頼られ感がプロジェクトの成功より重要度が高かった。浅い、浅すぎる。笑 ゾクゾクしますね 理性ではなく、自分の感情にしたがって判断していたわけです。
その感情による判断を、意思決定のスピードうんたらという合理的な判断で覆い隠していたわけです。まさにすっぱいぶどうであり、合理化という防衛機制です。面白いですね。
でもまあ僕も流石にそれに気づいてからも感情に走るほど感情に支配されているわけではありません。歪みを捉え、優秀な人がはいってきたとしても、頼ってもらえるように頑張っていこうと考えを変えることが出来ました。
今は優秀な人を誘っていこうという流れになっています!!!
感想
たった二人としての組織でもこんな課題が出てくるんですから、1000人規模の大企業で発生する感情にまつわる問題はもう本当に根が深そうだなと思いました。
ただ、その感情による歪みこそが、本当に人間らしくていいなと思うんです。動物ほど本能的でないけど、機械ほど理性的でもない。人にはなかなか言えないようなドロドロしたものを抱えているものが人間なんだと。
僕はそういう歪みこそが自分だと思ってます。今日話したような、頼られたい気持ち、イニシアティブをとっていきたい自分のエゴに気づいたときは最高にゾクゾクしました笑。
自分の歪みに気づいたら、多分楽になります。"なんか嫌"だなって感じることって結構あるんですよね。それを抑圧せず、自分の一部だと思って見つめる。これは人生生きる上ですごく大事な観点だなぁと感じました。限定合理的な生き物なので、完璧に合理的に生きることは難しいんです。
以上、気づいた点の共有になります!!!
みなさんも自分の歪みを楽しんでみてください!!!それでは!!!
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