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【TEKKONシチズンインタビュー#01】1年で、累計投稿インフラ数5万基。街を守ることを使命に毎日3時間以上撮影をする思いとは

TEKKON。
それは市民一人ひとりの力で、街のインフラを守っていこうという思いから生まれたゲームアプリです。身近なインフラ(マンホールや電柱など)の写真を撮って、劣化状態を画像データで把握、今後自治体やインフラ企業がインフラの維持管理をする際に活用してもらうという仕組みです。

TEKKON内ではプレイヤーを「シチズン」と呼んでいます。
シチズンたちは、日々インフラを撮影・投稿したり、インフラ画像を見て劣化状態を報告する「鉄活」をしています。さまざまな目的で TEKKONをプレイしてくださっていますが、その中には投稿数ランキングトップを走るシチズンたちがいます。
 
今回のnoteでは、TEKKONを牽引する「レジェンドシチズン」にインタビューしてみました。

TEKKONレジェンドシチズン
東京都在住・guardian7470さん

TEKKONの前身アプリ・鉄とコンクリートの守り人からのユーザー。過去のマンホール聖戦において優勝を繰り返す。鉄とコンクリートの守り人が終了する2022年9月までには3万基、2022年12月には5万基を達成という投稿数を誇る(取材日時:2022年12月)。


外を歩くきっかけを探していたら、家族経由でTEKKONを知り登録。

ーー今日はよろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いします。私の話で役に立つのかしらと心配でしたが、大丈夫でしょうか。

ーーもちろんです!guardian7470さんは普段は何をされているんですか?

主婦です。コロナ前までは東京のホテルの写真室で接客業を行っていたのですが、コロナ禍の影響で一度仕事を辞めることになりました。当時は暇に任せてゲームの「あつ森」をしていたのですが、家に篭りすぎて膝を壊してしまったんです。「このままではやばい、外に出て歩かないと」と思いました。
 
その時に偶然、主人がネットで見たのか「”渋谷中のマンホールを撮って賞金が出る”っていうイベントをやっているみたいだよ」という情報を教えてもらいました。うちの近くにもマンホールがあるからやってみるか、と登録したのがきっかけです。
 
ーーネットで知ってくださったのですね。登録してから続けようと思ったのはなぜですか?

最初は試しにやってみようくらいの気持ちだったのですが、ちょうどその頃、集中豪雨があって、うちの近くのマンホールが破裂して噴水みたいになったのを見たんです。当時はTEKKONの前身の「鉄とコンクリートの守り人」というゲームの時代でしたが、この出来事から「しっかりうちの近くのマンホールだけでも守らないと。」と強く思いました。 

マンホールを撮りまくり、撮り続け、撮影のコツを掴んできた。

ーー まさに身近なところで、インフラ老朽化による災害が起きたのですね。それからは、何事もなくマンホールの撮影・投稿ができるようになりましたか?

最初はマンホールのことなんて、全くわからなかったので、アプリや運営さんから教えてもらう情報を頼りに手探り状態で撮影していました。でも撮り続けると、少しずつマンホールの違いや写真の撮り方のコツ、またマンホールがある地域・ない地域などもわかるようになっていきました。日々修練でしたね。 

ーー日々修練。もはやプロへの道ですね。初めて日本全国で1位になったのはいつですか?

2021年11月のイベントです。その当時も、投稿数を競い合う「マンホール聖戦」が定期的に開催されていて、前回の東京23区内を対象としたマンホール聖戦では2位だったのですが、次は「自分の拠点の足立区を撮ったろう!」と気合を入れて望みました。1位になれた時はやっぱり嬉しかったですね。賞品がamazonギフト券だったのですが、それも助かりました。笑

その後もguardian7470さんの、イベントでの投稿ランキング1位受賞は続きます。

 
ーーそれからもう1年が経過しましたね。昔と今ではTEKKONに対する思いは変わりましたか?

今は「綺麗な写真を撮って、社会の役に立ちたい」という思いが一番強いです。古いマンホールを見つけると、少し寂しい気持ちになって「マンホール、直してもらってね」と語りかけながら撮影しています。笑
イベントが開催されている時はランキング上位も目指していきたいですが、日常の鉄活でもイベントでも「綺麗に写真を撮って町を守っているという意識」を忘れないように心がけています。適当な写真を撮って1位になっても、嫌じゃないですか。

という私も、最初は葛藤がありました。トップの地位を守らないといけないと思って、投稿数を増やさないとという脅迫観念に駆られていたこともあったんです。でもイベントで優勝を2-3回してからは、順位のためではなく、私が撮った写真を他のシチズンさんが見た時に「綺麗だな。見本にしよう。」と思ってもらえるような写真を撮るようにしています。

「これは綺麗に撮れた」というマンホール蓋画像を見せていただきました。

ーーそこまでTEKKONに愛を持ってくださっているとは…本当にありがとうございます。ちなみに撮影のコツを少しだけ教えてください!

構図を決めて撮影ボタンを押したら、昼間は3秒、夕方は5秒止まることですね。そうしないと写真がぶれてしまうんです。夕方は特に気をつけています。あとはマンホールの周辺画像は、空とマンホールがバランス良く入るような構図に調整しています。
 
今でも毎日必ず3時間以上はやっていますが、撮れば撮るだけコツも掴めてきますし、やっぱりマンホールって大事なんだなということもわかってきます。

素早いスピードで構図を決め、綺麗な写真を撮っていきます。

TEKKONを通じて、視野が広がり、新しい自分に気づいた。

ーー TEKKONは、Guardian7470さんにとってどんな存在ですか?

新しい私を引き出してくれた存在だと思います。
今まではなんでもない私でしたが、TEKKONの運営の皆さんも、周りのシチズンの皆さんも応援してくれたりして、日本一になれたり、インフラのことも詳しくなれたりしました。TEKKONを通じてすごい視野が広くなって、今まで見たことない別の世界を見せてくれたと思っています。
 
ーー最後にこれから始めるTEKKONシチズンの皆様へ一言お願いします。

TEKKONは、誰かのこだわりに合わせる必要もないし、自分ならではの"楽しさ"を見つけられたらそれでいいと思います。私もTEKKONを始めてから1年ですが、5万基までもう少しというところです。私もこれからも楽しみながら頑張ります。
 
ーーGuardian7470さん、貴重なお時間をありがとうございました。

こちらこそありがとうございました。

インタビュー後も「帰り道、鉄活してきます。」と颯爽と歩くguardian7470さん。

TEKKONは、シチズン一人ひとりの力によって日本全国・世界中からインフラ画像が集まり、インフラ保全につながっています。

これからも、TEKKONシチズンの活躍にぜひご注目ください。

【TEKKON】
市民の力で楽しみながら社会のインフラを守る「社会貢献型ゲーム」。
スキマ時間にマンホールを撮影するだけで街のインフラ保全に。

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