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ビニールハウス

小さな幸せ 貴方がくれた優しさ 
明かりには縋りつつも 
持て余す空気よ

ためらう心根 にわか途切れた綻び 
ただそうと頷くこと 
続けた

ありのままの中でね 育てられた善意を
下手に着飾り傷つける日々で

何も言えず黙って 煽てられた「弱さ」を
すべて貴方に押し付けるそっと

生まれた日に「正解」が僕らを宿す 
その瞬間、産声を上げていた
何よりも麗しいものだからさ 
貴方にも渡したくて

でもねそれは明確な身なりじゃなく 
その瞳孔のきらめきも知り得ない
それすらも麗しいものだったんだ 
思いを託したこと 謝りたくて

さざめく面影 駆られて包む当てつけ 
愚かでもできる限り
寄り添ってきたんでしょう?

たたずむ不幸に いっそ奪われたらいい
それならばもう二度と
誰も悲しまないと

ハグれたとき「間違い」も覚えると思う 
そう一層、台詞を忘れてしまう
そしたらさ、灰に紛れる前に
拾えたらもう一度ね

積み上げたら また明けて笑えたら
貴方みたいに朗らかにいたい
光に止まれ 春に押されて
空気に打たれ 嵐を待って


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