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あの頃を見据えるまま

涙が降りるのを待っていた 
拙い言葉でがむしゃらに希望を募らせ 
何にも言えないくせにさ 
離れる姿に ひたすら怯えて

あの頃に戻りたい 
無邪気なままでいたのなら 
あなたと話し合えたのかな 
それすら浮かばないくせに 
映画の台詞は 甘いと知り得て 

瞼を閉じて 開いたらさ 
何もかもが  変わり果てると思い 
密かに声を 寄せるように 
どうでもいいと呟きながら

逃げ出せたのなら噛み締めた 
幼い心根 ハービサイド 些細に撒いて
結局できずに蒔いた種を 
誰かのせいにして

あの頃を忘れて 
違う違うものを着飾るなら
ハグれることは単純だろう
傍から見据えていたなら 
ドラマの和解は 遅くはないよな

瞼を閉じて 開いたらさ 
何もかもが 変わり果てると思い
密かに声を 寄せるように 
どうでもいいと呟きながら 

あなたは嘘なのかもしれない 
優しくあるなら 嘘だろうな
本当が鼻を突いたら 嫌みの群れ

そしたら愛されると吐いて 
いつまでもまでも 空を眺め
崩れても尚 崩していく 
それだけ心地がいいのか

瞼を閉じて 開いたらさ 
何もかもが 変わり果てると思い
密かに声を 寄せるように 
どうでもいいと呟きながら 

想いを馳せて 繋いだのは 
誰にもない 寂しいが欲しいから
脆さに本当を 奪われたって 
いつかは嘘と呼べなくなるなら

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