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大阪府立富田林中学校2019算数(場合の数・道順)

大阪府立富田林中学校の2019年度適性検査Ⅲ(算数的問題)より、大問1の(4)、三角形の頂点をめぐる道順が何通りあるか求める問題です。

下の図の点Pを出発して三角形の頂点A、B、Cをまわり、Pにもどってくるまわり方を考えます。2つの頂点をまわる場合と3つの頂点をまわる場合をあわせると、全部で何通りのまわり方がありますか。
ただし、同じ線上は二度通らないこととし、P→A→B→PとP→B→A→Pのまわり方は別のものとして考えます。

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解説

まず、このような問題では、思いついたものから書き出すのは見落としの原因となるので、必ず規則性を持って考えましょう。

最初はP→A、P→B、P→Cへと進む3通りがありますが、まずP→Aの場合から考えてみます。
さらにP→AからP→A→Bと左回りで進むか、P→A→Cと右回りで進むか、2通りに分かれます。

そしてP→A→Bと左回りの場合を見ると、以下の図のように、2つの頂点をまわってPに戻る場合(P→A→B→P)と、3つの頂点をまわってPに戻る場合(P→A→B→C→P)の2通りがあることがわかります。

道順① - コピー

次にP→A→Cと右回りの場合でも、2つの頂点をまわってPに戻る場合(P→A→C→P)と、3つの頂点をまわってPに戻る場合(P→A→C→B→P)の2通りがあることがわかります。

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最初にP→Aと進んだ場合、以上の4通りあることがわかりました。
分かった部分を樹形図にすると、こうなります。

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これがP→Bの場合、P→Cの場合も同様に4通りずつあるので、樹形図を埋めると以下のように、全部で12通りとなります。

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式で表すと、
①最初にPから進む先がA、B、Cの3通り
②そこから左回りか右回りかの2通り
③2つの頂点をまわる場合と3つの頂点をまわる場合の2通り
をかけ合わせ、
3×2×2=12  12通り
となります。

必ずしも3つの頂点すべてを回る必要がないので、やみくもに思いついた順に書き出すと、2つの頂点をまわる場合のうちのどれかを見落としかねません。
場合の数の問題は、必ず規則性を持って考えましょう。

大阪府立富田林中学校の適性検査過去問では、場合の数の問題としてこちらも解説がありますので挑戦してみてください。

過去問を解いたら、似たような問題や、同じ分野の問題にも挑戦し、考え方をしっかり身に着けることが大切です。

ではまた次回もご覧ください。

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