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大阪府立富田林中学校2019算数(立体の展開図)

大阪府立富田林中学校の2019年度適性検査Ⅲ(算数的問題)より、大問1の(5)、立体の表面に引いた線を展開図上に示す問題です。

図のような立体があり、その表面には立体の頂点や、辺の真ん中の点を結んだ赤線があります。
この立体の展開図に赤線の残りを書き加えなさい。

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解説

まずは、立体の各頂点にA~Hの記号をつけ、それを展開図にもつけていきます。

立体の展開図③

立体上で、赤線が頂点を通るのは頂点Eだけなので、展開図上で頂点Eの場所はすぐに決められます。
そうすれば、最初から書かれている赤線を含む面HGEFについて、各頂点に記号が割り振れます。

また、台形である面AEHDと面BFGCに注目すると、それぞれの面で平行な辺である辺ADと辺EH、辺BCと辺FGのうち、長い方が辺EHと辺FGであることがわかります。

ただの直方体ではないので、斜めになっている面ABFEには注意する必要がありますが、はじめに赤線を頼りに頂点Eを決め、あとは面の大きさ、辺の長さを頼りにすれば順に頂点を決めていくことができますし、
これくらいの立体ならば、複雑すぎないので以下の記事で解説した、展開図上での頂点の決め方がそのまま使えます。

あとは、赤線の通り道を頂点Eから順になぞるだけです。
頂点E→辺GHの中点→辺CGの中点→辺BCの中点→辺ABの中点→頂点E
という順番です。

ここから注意すべきは、立体上では同一の辺が展開図上では複数あるので、
線の始点と終点を含む面を探して、面に赤線を引いていくということです。

たとえば、辺GHの中点→辺CGの中点という線を面DCGHに引いた後に、その続きの辺CGの中点→辺BCの中点という線は面GCBFに引くので、展開図上では途切れることになります。

頂点E→辺GHの中点という線は面HGEFに引いてあります。
辺GHの中点→辺CGの中点という線は面DCGHに引き、
辺CGの中点→辺BCの中点という線は面GCBFに引き、
辺BCの中点→辺ABの中点という線は面ABCDに引き、
辺ABの中点→頂点Eという線は面EFBAに引きます。

答えは以下のようになりました。

立体の展開図④

今回は以上です。

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