弱い人のためのデザイン

武蔵野美術大学 大学院造形構想研究科 クリエイティブリーダシップコース
クリエイティブリーダーシップ特論　第３回（2021/04/26）
講師: 森一貴さん  RENEW

森 一貴（Mori Kazuki）｜note

森一貴、1991年山形県生まれ。

東京大学卒業後、大手コンサルを経て鯖江市「ゆるい移住」をきっかけに福井県鯖江市へ移住。

「社会に自由と寛容をつくる」がテーマ。福井県鯖江市をフィールドに、誰もが変化していけるための小さな階段づくりを手がける。 半年間家賃無料でゆるく住んでみる、全国連携移住事業「ゆるい移住全国版」プロデューサー。

職人に出会い、ものづくりを知る、福井のものづくりの祭典「RENEW」事務局長。

「RENEW」

“見て・知って・体験する” 作り手たちとつながる体感型マーケット

「RENEW（リニュー）」は、福井県鯖江市・越前市・越前町で開催される、持続可能な地域づくりを目指した工房見学イベントです。会期中は、越前漆器・越前和紙・越前打刃物・越前箪笥・越前焼・眼鏡・繊維の７産地の工房・企業を一斉開放し、見学やワークショップを通じて、一般の人々が作り手の想いや背景を知り、技術を体験しながら商品の購入を楽しめます。

RENEW 2021

感想
森さんが今までに成し遂げたこと、そしてこれからやりたいことの中で、私に一番ワクワクを感じされたのは「弱いデザイン」のところだ。

弱い人のためのデザインという考え方を聞くと、今まで、自分はデザインに対する考え方がとても限界を感じたし、デザインに対する新しい認識を持つようになった。

確かに、デザインをする時、一般的に大衆のニーズ、会社のニーズ、ビジネスのニーズなどが考えられるが、これらはすべて強い人のためのデザインだ。

逆に，弱いデザインは身近に目立たない人、弱い人のためのデザインだ。これを通じて生活の細かな点を見えるようになる。

そしていつもこの世界観から出発する人は自然、環境、生命の大切さを感じることができる。

それが本当のヒューマンセンタードデザインなのかもしれないと思っている。