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Day15「苦い味の先にあること」

W杯・大会15日目は、三たび、日本が登場。

グループHは日本×ポーランド、セネガル×コロンビア。
グループGはパナマ×チュニジア、イングランド×ベルギー。

この日が終われば、64試合のうち48試合が行われ、大会は3/4が終わることになる。

3rdマッチはグループリーグ突破を懸けた試合でもあり、グループ内の順位争いの試合でもあり、敗退は決まってるけどプライドを懸けた試合でもある。

対戦するそれぞれに、それぞれの想いや狙いが透けて見えるので、面白い。

日本×ポーランドは、苦々しい試合だった。

美しく勝つ。

そんな姿を見たいと思う。
華麗にパスを回し、豪快にゴールネットを揺らす。
誰もできないようなスーパープレーを、この大舞台で。

しかし、この大舞台で「美しく」と「勝つ」の二択を選べといわれたら、ファーストプラオリティーは「勝つ」ことだ。

醜く勝つくらいなら美しく負けた方がいい。
そんなことを言う方面もあるかもしれないが、それは必死に戦っている選手たちに失礼である。

負けた方がいいだなんて、口が裂けても言えない。

ぼくは、こう考える。

勝つ、できれば美しく。

日本×ポーランドの試合について語りたいのであれば、ラスト10分の戦い方ではなく、スタメンについての議論がまず必要だろう。

負けたら終わり(に近い)という状況で、スタメンを6人も変えるべきだったのか?

ぼくは、疑問を感じざるをえない。

苦々しい試合だった。

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そんな苦々しい試合のあとは、苦いお酒である。

ベルジャンホワイトのビール。

日本のクラフトジン、六。
イングランドのジン、ポーランドのウォッカ。

ソーダで割ってもいい。
ストレートできゅきゅっと、も最高。

5つある味覚(甘味、酸味、塩味、苦味、旨味)のうち、苦味はおいしくない味の筆頭である。

苦味っていうのは、毒を見分ける人間の機能であろう。

でも、苦いものにも、おいしいものはたくさんある。

苦いお酒は、苦いのは確かなんだけど、それでも格別にうまい。

苦々しい試合を味わうことを、ぼくらはできているか。

その苦味の先に、何が見えているのだろうか。

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