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Netflix パワー・オブ・ザ・ドッグ

今年のベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)と獲った作品で映画批評家らにも今年のオススメ映画に入っていたりしたので観ることに

Netflixの映画は映画じゃないって映画祭側から弾かれていた数年前までの映画界の態度はなんだったんだっていうくらいの手のひら返しにまずは流石と言いたい

Netflix側ももちろん郷に従った部分は多分にあって、専用の劇場を作ったり期間限定で劇場で上映したりなど、合法的な手続きを取ってきてのコンペへの参加なのでこうなってくると映画側も文句の言いようがなくなったというもありそうだけれど

今作は西部劇で1920年代アメリカの人々の生活が荒い時代の話で、そこでの人間模様を描いた作品

こういう作品は観る人によっては芸術性を感じたり、何かしらのインスパイアが働くような裏描写が垣間見えるところを評価をするんだろうけれど、アメリカナイズをされてしまっている日本人からすると「ああこういう路線の作風」なのかで見終わってしまう部分もある

時代設定を含んだロケーション勝負というか、西部劇としてはまず別物で西部劇鉄板の銃撃戦もナシ

具体的な詳細はなしの思わせ演出と描写、そこにつながるサスペンス要素と西部劇的な時代設定をセンス良く見せてるのが受けたんだろうとは思う

しかしキルステン・ダンストジェシー・プレモンスは実際に婚約をしているのに、今作も夫婦役で登場する辺りはもはや起用がネタとしか思えない

ベネディクト・カンバーバッチは大好きな俳優の一人ではあるけれど、この人もLGBT役が多いし特にそれにすごい苦悩する役が多い 難しい役どころだからこそ演技力ある人に起用が偏るんだろうけれど

観方によってかなり面白いと思える要素に温度差のある作品で、個人的には他の作品を後回しにしてまで観る作品ではなかったかなと思う内容だった


ポスター(インターナショナルver)

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